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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻4号

1993年04月発行

文献概要

TOPICS

脳脊髄液中ネオプテリン測定の臨床的意義

著者: 山本英明1

所属機関: 1埼玉県立小児医療センター

ページ範囲:P.417 - P.419

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 ネオプテリン(neoptrin,6-D-erythro-trihy-droxypropylpterin)は分子量253 kDaで,グアノシン3リン酸(guanosine triphosphate;GTP)の代謝産物てある.生体内におけるネオプテリンは,おもに免疫担当細胞であるT細胞の活性化に伴って放出されるインターフェロン-γ(IFN-γ)あるいはリポポリサッカライド(lipopolysacchar-ide)か単球・血管内皮細胞を活性化することによって産生されると考えられている1)(図1).
 近年,RIAによるネオプテリンの測定法か開発され,大量検体を容易に測定することか可能になった.この高感度測定法の開発によって,尿中のほか血清中でのネオプテリン測定も可能になり,細胞性免疫能の亢進の指標として,臨床評価の検討か行われてきている.疾患としてはウイルス感染症,細菌感染症,若年性関節リウマチ,全身性紅斑性狼瘡,AIDSなど,さらに腎,骨髄など臓器移植後の拒絶反応やgraft-versus-host disease(GVHD)などの病態において血清あるいは尿中のネオプテリン濃度か増加すると報告されている2~5)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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