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好中球67kDa蛋白質
著者: 柿沼カツ子1
所属機関: 1東京都臨床医学総合研究所
ページ範囲:P.419 - P.421
文献購入ページに移動1.スーパーオキシド(O―2)産生とその異常症(CGD)
白血球のO―2生成酵素,すなわちNADPHオキシダーゼの研究は,この約10年の間に大きく進歩した.その理由は,この酵素系の異常症である慢性肉芽腫症(clonic granulomatous disease;CGD)の白血球の研究により,欠損している蛋白が分子レベルで解明されたことによる1,2).
NADPHオキシダーゼは単一酵素ではなく細胞膜に局在する膜因子(チトクロムbとフラビン)と,細胞質因子(47kDaと67kDaの蛋白,および低分子量G―蛋白)から成る複合酵素系である.白血球が刺激を受けると,これらの3つの細胞質因子は互いに会合して細胞膜へ移行し,膜因子と結合してNADPHオキシダーゼ活性が誘導される3)(図1).
白血球のO―2生成酵素,すなわちNADPHオキシダーゼの研究は,この約10年の間に大きく進歩した.その理由は,この酵素系の異常症である慢性肉芽腫症(clonic granulomatous disease;CGD)の白血球の研究により,欠損している蛋白が分子レベルで解明されたことによる1,2).
NADPHオキシダーゼは単一酵素ではなく細胞膜に局在する膜因子(チトクロムbとフラビン)と,細胞質因子(47kDaと67kDaの蛋白,および低分子量G―蛋白)から成る複合酵素系である.白血球が刺激を受けると,これらの3つの細胞質因子は互いに会合して細胞膜へ移行し,膜因子と結合してNADPHオキシダーゼ活性が誘導される3)(図1).
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