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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査37巻8号

1993年08月発行

雑誌目次

今月の主題 抗菌薬感受性試験

巻頭言

抗菌薬感受性試験の方向

五島 瑳智子

pp.825-826

 抗菌薬感受性試験は,抗菌薬開発の初期から,種々の方法で行われていた.もちろん基礎研究における各種の抗菌力測定と,日常の臨床検査室での感受性試験とは目的が異なるので,測定法も後者は迅速性,簡便性を必要とする定性的方法が用いちれてきたが,その間をつなぐ"ものさし"として,菌に対する薬剤の最小発育阻止濃度(minimum inhibitory concentration;MIC)をおくことは,国際的に一致している.

 MICについては,日本化学療法学会が,1968年に初めて標準法を設定したが,その後,耐性菌の問題,培地の問題などで新事実が明らかになるたびに,それに対応した改定がされてきた.しかし,諸外国のMIC測定法とは必ずしも一致せず,欧米では主として液体培地による希釈法が用いられてきたのに対し,日本では寒天平板希釈法が行われてきた.さらに測定の手順や手技を省力化するための機器が開発されるに及び,これらが液体培地を用いた方法であることから,微量液体希釈法による標準法を設定し(1989年),これらの機器の評価を可能にした.これによって国内では寒天培地希釈と,液体培地希釈の2方法の標準法が設定されたことになる.MIC測定にはその実施過程で多くの変動因子が関与するため,2つの方法によるMICの値は,薬剤や菌種によっては若干の差がある.

総説

耐性獲得のメカニズム

横田 健

pp.827-832

耐性菌対策はその生化学的しくみを解明し薬を耐性菌にも効くように改良することが主流になる.Β-ラクタム薬剤にはβ-ラクタマーゼ産生または作用点変化(MRSA)で耐性化し,ニューキノロンには外膜透過性の低下,細胞質膜の薬剤放出性の昂進,作用点変化で,アミノ糖抗生物質には不活化酵素の産生で,テトラサイクリン類には透過性低下および作用点変化で,マクロライドには作用点変化で耐性化した菌が多い.〔臨床検査37(8):827-832,1993〕

技術解説

ディスク法(拡散法) 1.一濃度法

髙橋 綾子

pp.834-838

感受性検査の1つである一濃度ディスク法は,Muller-Hinton寒天培地を基礎とした培地(NaCl濃度を0.8%,ペプトンの代わりにカザミノ酸を加えた)に菌を約103~104CFU/cm2になるように塗布し,薬剤含有ディスクを配置し37℃,16~18時間培養を行う.その結果,薬剤ディスクは拡散により薬剤の密度勾配を作り,MIC値より低濃度部分の菌は発育が阻止されそこに阻止円が形成される.その阻止円を測定し感受性度を(+++),(++),(+),(-)の4段階に評価する.検査に当たっては接種菌量,測定点の範囲などを十分に理解し精度管理を行っていくことが必要である.〔臨床検査37(8):834-838,1993〕

ディスク法(拡散法) 2.三濃度法

熊坂 一成

pp.839-841

三濃度ディスク法は,1薬剤につき高,中,低の3段階の濃度の薬剤を含有した3枚1組の感受性ディスクを用いる感受性(耐性)菌スクリーニング検査法である.わが国で汎用されている三濃度ディスクはトリディスク®(栄研化学)のみであり,本キット添付の使用説明書に準じて技術的な解説をした.この方法は30年以上の歴史的評価に耐えた再現性の高い方法であるが,将来的には二濃度で十分であり,4段階表示にこだわる必要もないであろう.〔臨床検査37(8):839-841, 1993〕

ディスク法(拡散法) 3.NCCLSディスク標準法

小栗 豊子

pp.842-846

NCCLSディスク標準法は3年に1回見直され,改定される.ここでは1990年に出版された"Approved Standard"であるM2-A4,および1992年に出版された補冊(Supplement:M100―S4)を参照した.なお,M100-S4は現在,試用の段階であるが,近い将来"Approved Standard"の中に組み込まれる予定である.NCCLSディスク標準法を用いる場合は,時折出版される関連のNCCLS文書に注目する必要がある.〔臨床検査,37(8):842-846, 1993〕

希釈法 1.寒天平板希釈法

小林 芳夫

pp.847-850

どのような方法で測定しようが,MICというものはあくまでも"培地の上あるいは中で,ある薬剤がある菌の発育を阻止するのに必要な最低の濃度はどれほどである"か,ということを物語っているにすぎない.その成績に影響を及ぼす要因は,寒天または液体培地,抗生剤および細菌というわずか3つにすぎない,きわめて単純な試験管内実験系で得られた結果である.臨床効果の優劣を論じるための絶対的なものではなく,歯車の1つにすぎないことを常に念頭においてその成績を解釈すべきであることは忘れてはならない.〔臨床検査37(8):847-850, 1993〕

希釈法 2.微量液体希釈法―一般好気性菌

久保 勢津子

pp.851-855

臨床細菌検査の起因菌の薬剤感受性検査には拡散法と希釈法があり,それから得られる検査成績は医師が適切な治療を行ううえで,重要な情報となっている.1980年ごろから,微量液体希釈法によるMIC測定がマイクロプレートを利用した測定法によって,日常検査に普及し,使用されている.そこで,日本化学療法学会は,1968年の寒天平板希釈法の標準法に次いで,1990年に微量液体希釈法の標準法1)を設定した.〔臨床検査37(8):85-854, 1993〕

希釈法 2.微量液体希釈法―栄養要求の厳しい細菌

菅原 和行

pp.856-860

栄養要求の厳しい細菌の微量液体希釈法によるMIC測定法は,NCCLSと日本化学療法学会法と2つの標準法があるが,両者はブイヨン組成などが若干異なる.陽イオンを調整したMuel-ler-HintOnプロスをベースに,発育増強成分として,Haemophilusでは,酵母エキス,NAD,ウシヘマチンもしくはウマ溶血液が添加され,他の菌種では,ウマ溶血液のみが添加される.マイクロプレートへの最終菌接種濃度は約5×105CFU/mlである.〔臨,床検査37(8):856-860, 1993〕

希釈法 2.微量液体希釈法―嫌気性菌

渡辺 邦友

pp.861-864

嫌気性菌の抗菌薬感受性測定法としてすでに寒天平板希釈法の標準法が日本化学療法学会で公表されている.本年,新しく微量液体希釈法の標準法(案)が,同学会より公表されるに至った.ここでは,この微量液体希釈法(案)の概要を紹介し,解説を加えた.臨床検査に組み入れることが可能な,期待される嫌気性菌の抗菌薬感受性測定法である.〔臨床検査37(8):861-864,1993〕

自動化法

山根 誠久

pp.865-869

細菌検査の自動化は,20年近い年月を経て,わが国の検査室にも広くその効用と有用性が認知されるようになってきた.しかし,これまでの自動化はもっぱら菌種同定に主眼が置かれ,自動化機器による薬剤感受性試験の臨床応用はきわめて限られていた.既にいくつかの自動化機器は市場から撤退している.ほとんどの自動化機器が海外で開発されたため,試験する薬剤が必ずしもわが国の実情に適合していないという点が当初から指摘されていた.現在の自動化機器は,①一定濃度の薬剤を含む培地中での菌発育をkineticに解析して,あらかじめ設定された回帰式から最小発育阻止濃度を換算するもの,②マイクロプレートでの菌発育終末点を自動読み取りするもの,の2つがある.今後,蛍光基質の応用など,迅速な薬剤感受性試験を目的に,ソフトウェアの改善,新しいテクノロジーの展開が期待される.〔臨床検査37(8):865-869,1993〕

特殊な微生物の感受性試験 1.抗酸菌

阿部 千代治

pp.870-874

 薬剤耐性結核菌,なかんずくINH耐性菌はモルモットに対する病原性が弱いとされてきた.しかし,1991年に米国で,INHを含む複数の薬剤に耐性を獲得した多剤耐性結核菌による集団院内感染が発生した.このことは,INH耐性菌はヒトに対する病原性を十分に保持していることを証明している.

 抗酸菌の検査の中で精度管理の一番難しいのが感受性試験である.現在行われている試験の紹介に加え,検査に当たり留意すべき点と今後の検査について述べた.〔臨床検査37(8):870-874,1993〕

特殊な微生物の感受性試験 2.真菌

山口 英世

pp.875-880

抗真菌薬感受性試験の問題点と現状について述べ,1992年12月に米国NCCLSが提案した基準実施法の要点を解説する.この案は,現在臨床的に使用されている4つの主要内用抗真菌剤アムホテリシンB(amphotericin B),フルシトシン(flucytosine),ケトコナゾール(ketoconazole)およびフルコナゾール(fluconazole;FCZ)に対する深在性真菌症の原因酵母菌種―Candida sp.,Torulopsis glabrata,Cryptococcus neoformansの感受性を測定するためのマクロ液体希釈法であり,多施設共同研究によって高い再現性が確認されている.FCZの感受性試験については,そのほかのいくつかの実施法も併せて紹介する.〔臨床検査37(8):875-880, 1993〕

特殊な微生物の感受性試験 3.マイコプラズマ

石田 一雄 , 菅原 和行 , 賀来 満夫

pp.881-883

 検査室でのルーチン化が比較的容易であると思われる微量液体希釈法を用いてマイコプラズマの感受性試験を行った.

 M.pneumoniaeに対する薬剤感受性は,臨床的に頻用されるマクロライド系抗生剤が最も優れており,その他テトラサイクリン系抗生剤,ニューキノロン系抗菌剤も良好な抗菌力を示した.〔臨床検査37(8):881-883,1993〕

特殊な微生物の感受性試験 4.クラミジア

永山 在明

pp.885-887

 クラミジアは一般細菌と異なり,増殖のために生きた細胞が必要な偏性細胞内寄生性病原体である.そのために薬剤の感受性試験にはクラミジアの増殖の場としての組織培養細胞が必要であり,増殖の有無は封入体の形成阻害で判定する.また,増殖の1サイクルが約30時間と長いために判定には少なくとも4~5日を要するなど,一般細菌とはまったく異なる機器や技術が必要である.〔臨床検査37(8):885-887,1993〕

臨床応用

抗菌薬感受性試験成績の利用の実際

舘田 一博 , 山口 惠三

pp.889-893

 抗菌薬感受性試験は,試験管内での抗菌薬の細菌に対する効果を示したものであり,これは実際の感染症患者の感染部位における有効性としてそのまま反映されるものではない.したがって,抗菌薬を選択する場合には,感受性結果に加え,患者の病態,基礎疾患,感染部位,抗菌薬の体内動態,副作用などについて考慮することが必要である.また,ある種の細菌においては,抗菌薬感受性成績上は明らかな耐性を示さない"見かけ上の感性株"が存在することから,抗菌薬の選択に当たり注意する必要がある.〔臨床検査37(8):889-893,l993〕

抗菌薬感受性試験成績利用の現状と問題点―一検査成績は臨床に生かされているか?

渡辺 彰

pp.894-897

 感受性試験成績利用の現状と問題点をアンケート調査成績から検討した.臨床側からは感受性試験成績の迅速報告を望む声が多いが,現実には対応が不十分なため,成績は後日の確認のために利用されているのが現状であり,結果的に不適切な薬剤選択が多い.検査室側では菌量の定量測定やMIC報告の必要性とともに細菌検査全体の迅速化が最大の案件と考えられ,将来にわたるその対応が不十分であれば感受性試験成績の有効な利用は計れない.〔臨床検査37(8):894-897,1993〕

話題

postantibiotic effect(PAE)

戸塚 恭一

pp.898-899

1.はじめに

 感染症の治療には,より効果的であるとともに副作用の少ない投与法が必要とされている.したがって,最少の投与量で最大の効果を発揮できる投与法が望まれる.感染症の治療として投与される抗菌薬は必ずしも血液中で一定濃度を保っているわけではない.したがって,薬剤が消失した後の細菌の再増殖がどのようになるのかによって治療効果が大きく異なる可能性がある.最近,細菌や抗菌薬の種類により抗菌薬作用後の再増殖が異なることが明らかとなり,治療上重要な指標と考えられるようになった1).抗菌薬の持つこの作用はpostantibiotic effecet (PAE)として広範に検討されている.

アミノグリコシド剤,バンコマイシンの血中濃度測定

西園寺 克

pp.900-901

1.TDMの対象となる抗生物質

 therapeutic drug monitoring (TDM)の対象となる薬剤の基本的な条件として,①他に代用できる薬剤がない場合,②有効濃度域と中毒濃度域が判明している場合,③有効濃度域と中毒濃度域の差が小さい場合,④迅速な測定系が確立されている場合,が挙げられる.

 抗生物質の場合,①の条件に該当するのは,新生児(未熟児)に投与するアミノグリコシド剤,MRSA感染症に投与するバンコマイシンとアミノグリコシド系のアルベカシンである.さらにアミノグリコシド剤とバンコマイシンは②~④の条件も満たしている.

感受性試験によるMRSAのスクリーニング

猪狩 淳

pp.902-903

1.はじめに

 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin resistant Streptococcus aureus;MRSA)は院内感染菌として注目され,β-ラクタム剤耐性のみならず,他の多くの薬剤とも交差耐性を示す.それゆえcompromised hostsに感染すると難治性となり,治療に難渋することはこれまで数多くの報告がある.わが国の多くの病院ではMRSAを中心とした院内感染予防対策に日夜努力が続けられており,その対策には,耐性院内感染菌を作らないこと,医療従事者および患者の教育,そのほかいくつかの項目が挙げられているが,臨床検査部で耐性院内感染菌が検出されたなら,いち早く関係部署へ報告することも,その対策としては重要な任務である.

 ところでMRSAであるが,これは黄色ブドウ球菌の変異株である.すなわち,β-ラクタム系抗菌薬の標的である細胞壁合成にかかわる架橋酵素[この酵素はペニシリン結合蛋白(penicillin binding protein;PBP)とも称される]において,β-ラクタム剤に対する親和性が低下した新しい酵素が産生されたもので,MRSAの耐性因子となる新しい酵素はPBP2′として検出される.

クラスディスク

岡田 淳

pp.904-905

1.はじめに

 感染症の治療に際し,適切な抗菌剤の選択に薬剤感受性試験が不可欠であることはいうまでもない.検査方法のいかんを問わず,感性な薬剤の中から投与可能な薬剤をスクリーニングし,同時に薬剤の体内動態,宿主の病態や免疫能,副作用などを総合的に勘案して治療薬剤を選択するのが常道とされてきた.

連続血液培養モニター装置

安達 桂子

pp.906-907

1.はじめに

 敗血症は重篤な全身症状を呈することが多く,早期診断と適切な化学療法が治療成績を左右する.したがって,血液から原因菌を速やかに検出し,その薬剤感受性検査を実施することが重要で,臨床に応えられる細菌検査室が求められている.血液培養は今日でも多くの施設が培養びんの肉眼的観察およびblind subcultureによる判定を行っているが,米国では基質に14Cをラベルし,発生する14CO2を検出するバクテックシステムが以前から普及し,広く用いられていた1).しかし,このシステムはラジオアイソトープを使うためわが国では普及しなかった.

 その後,CO2を赤外線分光器で検出するバクテックシステム(BACTEC NR-660,BACTEC NR-730:Becton-Dickinson)が導入されるようになってから,にわかに血液培養システムに関心が払われるようになった.このシステムによって自動化,省力化および菌の迅速検出が可能となり,とりわけ高価なAntimicrobial Removal Device(ARD)に代わってレズンボトルの使用および振盪培養は菌の検出を短縮するのに役だっている2).しかし,測定の際のボトルトレイをセットするわずらわしさや,1本当たりの測定時間が35秒もかかるなどの問題も残っている.最近,全自動血液培養モニター装置が3社から発売され,よりいっそう省力化,迅速化されるようになった.

ひと―ベノジェクトⅡリレー訪問

関口 進

pp.819-820

 1957年春医学部を卒業した小生はすでに決定していた横須賀米国海軍病院で1年間のインターンをすることになった.真臼のワイシャツに黒のネクタイ,白ズボンに白衣というのがユニフォームでなかなか「カッコイイ」スタイルであった.日常の英会話,医学用語の勉強,当直など慣れぬことの連続だったが,米国留学を夢見ていた1年であった.

 始めは外科医になるつもりでアチコチと応募してみたが,かの有名なメイヨークリニックからクリニカルフェローで来ないかと手紙を受け取ったときは,まさに天にも上る心地であった.しかし,よく読んでみると給料は出せないので奨学金をもらって来るようにといわれ,ちょうどフルブライト奨学金がとれたのでよかったと思ったら,これは往復の旅費だけということで結局この話は実現しなかった.しかしちょうどウィスコンシン大学病院でインターンの口があるというので,これに応募し,幸いアメリカ行きが実現した.

学会だより 第8回国際ウイルス肝炎・肝疾患会議

MoleculesからMore curesへ

三代 俊治

pp.833

1.盛会の理由

 アジアで初めて開かれた国際ウイルス肝炎・肝疾患会議(名誉会長織田敏次,会長西岡久壽彌,副会長鈴木宏:5月10~14日,東京)は,58か国から1,400名弱の参加者を集め,実に"3年に一度のオリンピック"に相応しいにぎわしさがあった.なぜこうも多数の人々が,折しも吹き始めた円高の逆風を突いてまで極東の地に飛来したのだろう.前回1990年のヒューストン会議の会長Hollingerが"3 YEARS AFTER 1990"でいわく,この3年間における肝炎研究の"伸び"は目覚ましく,特にC型肝炎に関するそれは文献数にして約倍増の勢いである,と.実際,今回の会議に寄せられた抄録は総数で前回を上回り(850:前回は600),かつその約半数がHCVに関連していた.

 既知5種類の肝炎ウイルス(HAV,HBV,HCV,HDV,HEV)については,ウイルス遺伝子の塩基配列が全部わかり,分子生物学的な研究が着々と進展しつつある.しかし,それだけでは人は来なかっただろう.Moleculeについての知識が,病気の予防・治療に応用され始めたからこそ,あるいはそれを期待したからこそ,人は来た."ウイルス肝炎根絶"の日に向けて,今回の東京会議は,MoleculesからMore curesに向けて踏み出した最初の確かな足取りの1つとして位置づけられる.

学会だより 第67回日本感染症学会総会

幅広い感染症専門医活動の現実と最先端の研究成果の融合を目指して

熊坂 一成

pp.908

 風もなく肌寒い気候のために咲き続けた桜の花に代わり,柳が淡い緑に芽吹き,暖かさが戻ってきた4月15日(木)と16日(金)の両日,第67回日本感染症学会総会(会場:日本都市センター・全共連ビル)が開催された.総会長は島田馨先生(東京大学医科学研究所教授)であり,感染症学を専攻する一般会員への幅広い教育的な配慮と最新の感染症学研究の進歩を知る場を合理的に配置した企画がされていた.

 今回の総会の特徴は,学会の持つ生涯教育的な側面と会員諸氏がこの1年間研鑽を積まれた最先端の研究成果の発表の機会を,時間的にも空間的にも明確に分けて整理した運営にある.教育的企画としては,Lyme病,AIDS,Chlamydia pneumoniae肺炎,Parvovirus B-19感染症,Systemic Inflammatory Respnonse Syndrome,最近の消毒薬を6名のスピーカーが1時間半に要領よくまとめたレクチャー(司会國井乙彦帝京大教授)がその良い例である.

学会だより 第62回日本超音波医学会

充実した内容と十分な議論を

谷口 信行

pp.909

 日本超音波医学会第62回研究発表会は,1993年5月5~7日の3日間,東京の都市センターを中心に2,000人余りの出席者を集めて開催された.学会期間中4つの会場を用いて,朝9時から夕方5時までみっちりと各分野について議論が交わされた.

 本学会は1962年に発足し,春と秋の年2回開催されるものであり,既に30年余を経過している.本学会の大きな特徴は,学会の構成員が医師,検査技師などの医療サイドの人間のみでなく,エンジニアをはじめとする工学サイドの参加により,超音波医学の発展を目指していることである.また,その検討範囲は超音波の物理学的な基礎から始まり,臨床的には消化器,循環器,産婦人科領域,体表臓器などすべての臓器に及んでいる.

Coffee Break

新しい門出の春

屋形 稔

pp.846

 春は桜のシーズンでもあるが人事交替の時節でもある.仲間だった検査関係の大学教授もあちこちで定年を迎えて第一線を去ってゆくが,その記念パーティにはお招びがかかれば時間の許す限り出席することにしている.過去への感謝とねぎらいもあるが,新しい門出への期待と激励の心の方がもっと大きい.

 今年は遠く広島大の坪倉さんから始まり,大阪市大の奥田さん,東医歯大の椎名さんなどのパーティに出席した.関係者から何れも惜しまれていたが,その面構えをみるとこれから一花も二花も咲かせそうな感がある.この世代は初代の辛酸を嘗めた面々で,彼らも前身は外科,生化学,内科と異なるが検査医学の確立を目標に土性骨を鍛えられた共通点がある.新しい発展が目に見える気がする.

DIC

𠮷野 二男

pp.850

 血液学的検査に携わっている人々ならば,誰でもご存じのdisseminated intravascular coagulation,播種性血管内凝固,またはdisseminated intravas-cular coagulopathy,播種性血管内凝固障害のことです.

 同じ病院内でも,この略語が放射線科で使われるとdrip infusion cholangiographyで点滴経静脈胆管造影の意となり,指示簿などにDICと記されています.

目でみる症例―検査結果から病態診断へ・8

LDH,M(A)サブユニット変異(M'変異)の一例

須藤 加代子 , 池田 清子

pp.911-914

検査結果の判定

 図1―AはタイタンⅢを支持体としたLDHアイソザイム像であり,上段のコントロールに比べ,2,3,4,5型が幅広く泳動されている.特に5型が幅広く,4型との間が狭くなっているように観察された.総活性は480IU/lとわずかに上昇しており,各分画の割合は1型19%,2型33%,3型28%,4型15%,5型5%と4型がわずかに上昇しているが,ほぼ正常と考えられた.これらの結果から,日本では秋田県の6,047名,兵庫医大の57,630名のスクリーニングでも検出されていない,きわめてまれなM′バリアントである可能性が示唆された1)

TOPIC

多剤耐性結核菌

宍戸 春美

pp.915-916

 世界的規模でみると,現在結核菌は毎年250万~300万人を死亡させる.先進工業国では過去の感染症とみなされつつあった結核が,最近,特に都市部で再び問題となっている.米国では,19世紀半ばから減少してきた結核が1984年から横ばいとなり1980年代後半では上昇に転じて現在に至っている.この主因はAIDS(後天性免疫不全症候群)患者およびHIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染者の急増である.これらの患者では,従来と同様な二次結核に加えて,多くの患者が一次結核として発症することが特徴的である1)

 さらに困ったことに,HIV感染の拡大は,多剤耐性結核菌の急増をもたらしたのである.わが国のAIDS/HIV患者の結核では,自験例も含め多剤耐性結核菌の感染はまだ認められてはいないが,米国では非常に深刻な問題となっている.米国では1950~86年の調査で耐性結核患者の割合は不変または減少していたが,ニューヨーク市での耐性結核に関する最近の研究2)では,初回治療例で1剤以上の耐性菌が1982~84年の10%から1991年の23%へと増加した.HIV感染者,結核既治療例ならびに注射用薬物常用者が耐性結核の危険因子である.

コンドロモジュリン-Ⅰ

鈴木 不二男

pp.916-918

 軟骨細胞の増殖には増殖因子の要求性が低く,接触阻害(contact inhibition)もかからない.また軟寒天培地中でもコロニーの形成が起こるので,軟骨細胞も自ら増殖因子を産生すると予測された.実際,Klagsbrunら1)は,ウシ軟骨から強力な増殖因子を精製したが,後に,この因子はbasic fibroblast growth factor(bFGF)そのものであることがわかった.

 一方,われわれ2)は,軟骨細胞の分化マーカーであるプロテオグリカン(PG)合成は副甲状腺ホルモン,カルシトニンやソマトメジン様因子などによって促進されることを明らかにした.さらにウシ胎仔軟骨から軟骨細胞のDNA合成およびPG合成を促進する因子を精製し,これをcarti-lage-derived factor(CDF)と名づけた3).さらにCDFをbFGFと共存させると軟骨細胞のDNA合成が相乗的に促進することを明らかにした4).最近,新鮮なウシ胎仔軟骨からbFGFの作用を相乗的に促進する因子の完全精製に成功し,この因子が軟骨細胞の増殖・分化をmodulateすること,また軟骨中には同様の活性を示す数種類の因子が含まれていることから,この因子をコンドロモジュリン-Ⅰ(chondromodulin-I;ChM-I)と改名した5)

アクア酸化水の抗微生物効果

岩沢 篤郎

pp.918-919

 アクア酸化水は,食塩を微量添加した水道水を,隔膜を介在させて電気分解した酸性水である.電極内反応の結果,pH 3以下,酸化還元電位1,100mV以上の高ポテンシャルを有し,塩素,酸素を含んでいる.われわれは,このアクア酸化水の特性から消毒薬としての実用化に向けて種々検討を重ねてきた.

 表1に,現在までに検討した細菌,抗酸菌,真菌,ウイルスに対するアクア酸化水のin vitroでの効果を,市販の次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)を対照として示した.

超高感度光量子検出計による病原体の検出

山本 啓之

pp.920

 超高感度光量子検出計(photon counting TV camera)は1光量子を検出する能力を持ち,理論的には1分子の物質さえも検出することが可能である.基本構造はビデオカメラと同じだが,この装置では微小な発光をも輝点として捕捉し放出される光量子を積算して画像にすることができる.

 Masukoら1)(1991)の発光輝点計数法(wide-field weak-emitter counting method)は光量子検出計を利用した微小物体の検出計数法で,その原理はわれわれが夜空の星を観察するのと基本的に同じである.すなわち,検出対象の実像を見ることはできないが出てくる光から物体が存在することを感知するという方法論である.この方法で細菌の検出を試みた実験結果は,細菌学の古典的手法である平板培養法と同じ発想で細菌を計数できることを示している.平板培養法では細菌が増殖して集落が形成されることで1個の細胞の存在を増幅感知する.これに対して発光輝点計数法では,検出対象の細菌細胞に発光機能を与え出てくる光を検出しその存在を感知する.

研究

炎症性消化管疾患および大腸癌における糞便中ラクトフェリンの測定

松瀬 亮一 , 内田 壱夫 , 斉藤 治 , 杉森 清孝 , 杉 和憲 , 大柴 三郎 , 冨田 仁

pp.923-926

 消化管炎症性疾患および大腸癌,大腸ポリープを対象にして顆粒球由来のラクトフェリンを糞便中において測定した.その結果,潰瘍性大腸炎,クローン病ともに非活動期に比べて活動期では高値を示し,同一症例の経時的測定の結果からも非侵襲的に炎症状態を観察する方法として有用であると考えられた.また,大腸癌などの消化管疾患のスクリーニング法としての有用性も高いと考えられた.

酵素標識DNAプローブを用いたVibrio parahaemolyticusの溶血毒(TDH,TRH)検出法と従来法との比較検討

鈴木 則彦 , 宮城 和文 , 森 英人 , 吉田 昭夫 , 野田 孝治 , 大村 寛造 , 高井 慎也 , 松本 泰和 , 楠井 善久 , 林 和 , 余 明順 , 山本 耕一郎 , 本田 武司

pp.927-930

 腸炎ビブリオは,患者由来株のほとんどが耐熱性溶血毒(TDH)あるいはその関連毒素(TRH)を産生することなどから,これらの毒素が病原性と大きくかかわっていると考えられている.TDH,TRHの検出には従来免疫学的手法やラジオアイソトープ(RI)を使用したDNAプローブ法などが用いられていた.これらの方法は,感度,所要時間などの問題,RIを使用するための特別な施設や操作技術が必要なことなど諸々の問題があった.今回,酵素標識オリゴヌクレオチドプローブを用いたハィブリダイゼーションを行い,TDH,TRHの遺伝子の有無を調べ,従来法である免疫学的手法およびRI法との成績を比較した結果,良好な成績が得られた.また,酵素標識オリゴヌクレオチドプローブ法は,所要時問も2.5時間程度と短く,結果の判定も容易であるため,検査室での実用化に適していると思われる.

質疑応答 臨床化学

反応の活性化エネルギーの測定

下村 弘治 , S生

pp.931-933

 Q 酵素活性の測定は臨床的に広く行われています.酵素反応を特徴づけるパラメータにはミカエリス定数がよく知られていますが,アイソザイムが存在する酵素ではミカエリス定数のほかに反応の活性化エネルギーを測定することがアイソザイムの識別に有効ともいわれ始めています.活性化エネルギーはアルレニウス式にパラメータの1つとして出てきますが,これを実験的に測定する際の具体的な操作および手順についてお教えください.

質疑応答 免疫血清

免疫グロブリン精製後の不純物の検出

松本 健 , Q生

pp.933

 Q IgGやIgMをゲル濾過,イオン交換アフィニティークロマトグラフィーを用いて精製したのですが,ほかの蛋白が含まれていないかを確認する方法をお教えください.

質疑応答 一般検査

回腸導管術後の尿沈渣

八木 靖二 , S生

pp.934-935

 Q 回腸導管術を行った患者の尿沈渣中には,白血球なのか上皮細胞なのか鑑別の難しい小型の細胞が多数出現し,困っています.細胞の分類,鑑別のポイントについて教えてください.

質疑応答 診断学

測定法の違いによるCA 19-9値の乖離

川 茂幸 , 北和田 修介 , Q生

pp.935-937

 Q 2種類の試薬を用いてCA 19-9を測定したところ,一方は100,片方は200U/mlの測定値を得ました.これはどのように考えたらよいのでしょうか.お教えください.

アビジン-ビオチンシステムを利用したイムノアッセイ

前田 昌子 , Y生

pp.937-940

 Q アビジン-ビオチンを利用した非放射性イムノアッセイのシステムについてお教えください.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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