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今月の主題 胃・十二指腸疾患と検査 総説
胃癌の分子生物学
著者: 安井弥1 田原榮一1
所属機関: 1広島大学医学部第一病理学教室
ページ範囲:P.1123 - P.1128
文献購入ページに移動 胃癌ではp53遺伝子の変異,TGFαの過剰発現のように,高分化腺癌と低分化腺癌とに共通した遺伝子異常が認められるとともに,K-samやc-erbB2のようにそれぞれの組織型に特有の遺伝子異常が存在する.一般に,癌抑制遺伝子の不活化は癌の発生に,癌遺伝子の活性化,増殖因子の過剰発現は癌の進展・悪性化に関与する.複数の遺伝子異常の蓄積には,DNAミスマッチ修復の異常による遺伝子不安定性が大きく関与している.〔臨床検査:381123-1128,1994〕
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