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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻10号

1994年10月発行

文献概要

今月の主題 胃・十二指腸疾患と検査 技術解説

内視鏡的粘膜切除術

著者: 川村紀夫1 竹腰隆男2 馬場保昌1 武本憲重1 小泉浩一1

所属機関: 1癌研究会附属病院内科 2癌研究会附属病院内視鏡部

ページ範囲:P.1145 - P.1148

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 早期胃癌の内視鏡的治療が広く行われるようになってきた.内視鏡的粘膜切除術(EMR)は切除組織の回収が可能で深達度,切除断端,脈管侵襲などの情報が得られ,治癒判定が確実である.適応はリンパ節転移がなく,癌組織全体を確実に切除できる大きさの病変である.リンパ節転移非危険病変は,①2cm以下の分化型IIa,②1cm以下の分化型U1(-) Ⅱc,③体部腺領域以外の5mm以下の未分化型U1(-) Ⅱcである.適応を厳守すればEMRは外科切除に劣らない根治療法である.高齢化社会を迎えてquality of lifeの面からもさらに適応例の増加が予想される.〔臨床検査38:1145-1148,1994〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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