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今月の主題 胃・十二指腸疾患と検査 技術解説
セクレチン
著者: 池田みどり1 白鳥敬子1
所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター・内科
ページ範囲:P.1153 - P.1156
文献購入ページに移動 セクレチンは,今世紀始めに発見された膵外分泌刺激ホルモンの1つであるが,血中濃度が微量であること,セクレチンの分離抽出が遅れたこと,また,標識セクレチン作製が困難であることなどから,生理的な血中動態を検討するのに十分なradioimmunoassay(RIA)系の開発が遅れた.われわれは,Cheyらの方法に基づき,特異性の高い標識セクレチンの作製と血漿の非特異的干渉物質の除去により高感度のセクレチンのRIA系を確立した.これによるセクレチンの測定限界は2pg/mlであり,健常人の空腹時血中セクレチン濃度は4.2±2.2(mean±SD) pg/mlで食後の血中セクレチン濃度の有意な上昇も確認されている〔臨床検査38:1153-1156,1994〕
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