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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻10号

1994年10月発行

文献概要

コーヒーブレイク

故(ふる)き友

著者: 屋形稔1

所属機関: 1東新潟病院

ページ範囲:P.1156 - P.1156

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 またロスアンゼルスで2人の日本人留学生が凶弾の犠牲になって春秋に富む命を失った.急遽現地に飛んだ家族の姿をテレビで見ていると父親の一人のMさんが旧知の試薬会社W社の研究所長さんであるのに気付いた.ご子息の死後記者団に英語でコメントを述べておられたが,努めて冷静に銃取り締まりを訴える心情を吐露しているさまが痛々しかった.たしか米国駐在も経験されており,一家で米国には親近感を持たれていたらしく,残念さは察するに余りある.
 仕事の上で交際のあった方の不幸な報道に以前もショックを受けたことがある.日航機が群馬の山中に墜落したときで,ご遺族の中に昔内科医局員時代一緒に野球や卓球で腕比ぺをしたT製薬の新潟支店長0氏のやや老けられた顔を見いだした.お子さんとお孫さんを失った悲嘆に暮れたお顔を目にして昔の精気に満ちた顔を思い出し余計に暗然となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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