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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査38巻3号

1994年03月発行

雑誌目次

今月の主題 周術期の検査

巻頭言

外科手術と臨床検査

北島 政樹

pp.275-277

 外科手術を施行するに際して,緊急手術を除いては,患者の状態を術前に臨床検査成績を用いて評価することが重要であることはいうまでもない.近年,高齢化が進み,特にハイリスクの患者に対しても手術をすることが多くなっている状況からしてみればなおさらのことである.それゆえ,外科手術と術前評価の方法としての臨床検査は表裏一体と言っても過言ではない.

 しかし,臨床検査成績を有効に評価するためには外科手術侵襲に対する生体反応を理解しなければならない.特に近年ではインターロイキンやTNF(tumor necrosis factor)を中心としたサイトカインの動態に焦点が向けられていることは周知の事実であり,インターロイキンの受容体拮抗剤の臨床応用も近いと言われている.

総説

手術侵襲に対する生体反応

小川 道雄

pp.279-283

 外科手術後には生体の呼吸,循環,代謝,内分泌,免疫など種々の機能に大きな変化がみられる.この変化は侵襲に対して生体の内部環境の恒常性を保つための反応で,生体反応と呼ばれる.従来生体反応は視床下部を中心とした神経内分泌反応としてとらえられてきた.しかし,最近エンドトキシン(サイトカインを誘導する)やサイトカインの投与によっても同じような生体反応が起こること,手術後には生体内でサイトカインの大きな変動が起こることが明らかにされた.生体反応はサイトカイン誘発反応として新しい視点から再検討されている.〔臨床検査38: 279-283,1994〕

耐術能検査

心機能検査

古梶 清和

pp.285-287

1.はじめに

 近年,医療技術の進歩に伴って高齢化社会を迎え,手術適応も拡大されて,より高齢者,ハイリスク患者に対し積極的に手術が行われるようになってきている.循環器系に障害を有する患者の一般外科手術も増加傾向にあるが,この際術前の耐術能としての心臓能評価は重要である.ここでは,循環器系疾患の有無が未知の非心臓手術患者の術前心機能検査について述べる.

肺機能検査

西尾 和三 , 川城 丈夫

pp.288-289

1.はじめに

 術前の患者の状態を把握することは,手術に対する危険性および術後の経過を判断するための重要な診療行為である.呼吸器疾患は心疾患と比較すると,手術そのもののリスクとなることは少ないが,手術後の呼吸器合併症はしばしば見られ,中には致命的となる場合もある.このような手術に伴う危険性は,患者の状態すなわち術前の呼吸器合併症の有無,肺機能障害の程度,喫煙習慣の有無,年齢,肥満度などと,手術のタイプの両方に依存している1)(表1).一般に,胸部および上腹部の手術で術後合併症の頻度が特に高く,また閉塞性換気障害を伴う症例は拘束性換気障害を伴うものに比べてリスクがより高いことが知られている2)

 最も広く用いられている検査項目は,%VC,FEV1.0,FEV1.0%,MVVなどであり,最近は血液ガス分析,肺血管抵抗測定なども行われるようになってきている3)(表2).以下にその概要を述べる(表3).

肝機能検査

山中 若樹 , 岡本 英三

pp.290-292

1.はじめに

 肝臓は500種類以上の機能を有する最大の消化器であり,また血行動態的にみても循環血液量の約1/4の血液を受ける臓器でもある.手術は大なり小なり肝機能に悪影響を及ぼす.例えば手術に付髄する輸血,麻酔,術後の薬物投与はウイルス肝炎の危険性,肝循環面,薬物代謝系への負担を増加させる.肝切除あるいは食道静脈瘤の手術ともなると,上記したことに肝実質の損失や肝血行動態への影響が加わる.

 本稿では肝機能検査の使い分け,読み方の注意点に触れ,それを踏まえたうえでおのおのの状況における検査の使い分けを述べる.

腎機能検査

出口 修宏

pp.293-295

1.はじめに

 術前のスクリーニングとしての腎機能検査は,患者に合併症などがない場合には比較的簡単な検査でよい.しかし,高齢者や既往歴に腎疾患などがある場合には慎重に行わなければならない.特に,泌尿器科的疾患で,腎臓に関連する手術をする場合には,術前の腎機能検査を十分に行う必要がある.いずれにせよ,術前の検査の意義は,麻酔などを含めて患者が手術に耐えられるかどうかを判定するとともに,予測される腎機能障害に対する対応策を立てることにある.

 本稿では,一般手術前のスクリーニングとしての腎機能検査について主に述べると同時に,腎摘出術などのネフロンの減少をきたす手術を施行する場合に必要な検査を列挙し参考とする(表1).

止血能検査

篠木 信敏 , 上林 純一

pp.296-299

1.はじめに

 出血は,外科の歴史が始まって以来,外科医を悩ませ続けており,手術に際しては止血機構の必要かつ十分な評価が必要である.止血機構は,血小板と血管壁が関与する一次止血機構,凝固反応が主役である二次止血機構,線溶系とさらにそれらの活性化を調節する制御系から構成される.この止血機構の生体内での役割は単に血栓の形成による失血の防止だけでなく,血液流動性の維持や組織修復など多くの重要な生体反応に関与している.生体にとって合目的な止血反応が破綻すると,出血異常,血栓症やそれに伴う臓器不全,創傷治癒の遅延などの重篤な病態が発症する.

 近年種々の新しい止血検査が開発されているが,もちろんそれらすべてが,術前検査として必要なわけではなく,不必要な検査は避けるべきである.以下に術前止血機構の評価法について述べる.

術中・術後検査

術中迅速診断―1.術中迅速細胞診

南雲 サチ子 , 宝来 威

pp.301-305

 術中迅速細胞診は,より根治性の高い手術を行うために,腫瘍病変の組織型の推定やその広がりを判定する目的で行われる.組織診と併用する補助診断だけでなく,凍結切片が作製できない組織や組織診の対象となりえない液状検体では,迅速細胞診が効果的である.最近では,摘出範囲の決定や微小癌や早期癌の切除部位の決定のために術中迅速細胞診が行われている.さらに術後の治療方針の決定などにも応用されている.〔臨床検査38:301-305,1994〕

術中迅速診断―2.術中迅速組織診

佐々木 政臣 , 若狭 研一 , 櫻井 幹己

pp.306-310

 術中迅速組織診断時の凍結切片作製過程を要約すると,術中迅速組織診の臨床側からの依頼予約の受付,手術場からの組織片の提出,凍結用包埋ブロックの作製,包埋ブロックの凍結,薄切と切片の固定,迅速用HE染色およびパラフィン切片での確認の7項目が挙げられるが,今回,当施設での方法を具体的に述べる.〔臨床検査38:306-310,1994〕

術中迅速診断―3.診断上の重要性

向井 万起男 , 入 久巳 , 田中 陽一 , 杉浦 仁

pp.311-315

 術中迅速診断は,主として良性・悪性を判定することによって治療方針の変更・決定を適切にするために行われることが多いが,確定診断に足る組織が採取されたか否かの判定においても重要である.良性・悪性の判定困難な症例や,検体に脂肪組織が多いなどの理由で標本作製が困難な症例などがあり,ときには診断を誤ることもあるが,臨床医と病理医との信頼関係・コミュニケーションの保持によりほとんどの問題が解決されるであろう.〔臨床検査38:311-315,1994〕

術中エコー

大熊 潔 , 久 直史

pp.317-320

 肝・胆・膵領域の術中エコーは現在では広く行われており,特に肝臓外科では必須の検査法となっている.術中エコーには専用の探触子が用いられ,体表からの超音波検査に比べ高解像度の画像が得られ盲点も少ない.術前の画像診断の所見をより正確に把握し,また術前に不明であった病変を検索することにより,術式の決定に重要な役割を果たしている.〔臨床検査38:317-320,1994〕

細菌検査

中山 一誠 , 山地 恵美子

pp.321-326

 病原微生物の迅速診断に関しては,主に入院患者における重症感染症,菌血症,敗血症,髄膜炎,重症肺炎,膿胸などの疾患が対象であり,早期診断,適正治療が必要とされ,予後にも影響を与えるため迅速診断が要求される.そのためには,グラム染色,蛍光抗体法,DNAプローブ,PCR法,ガスクロマトグラフィーやHPLCによる細菌の代謝産物の検出などが有力な手段となる.いずれにしても,診療部門と検査部門の連携プレーが望ましい.〔臨床検査38: 321-326,1994〕

術後の血液・化学検査

桑島 実

pp.327-332

 手術侵襲に伴う血液・化学検査値の変動,および検査値変動からみた主な術後合併症について概説した.胃全摘術後,白血球,CRP,LD,血小板は増加し,総蛋白,アルブミン,コリンエステラーゼ,総コレステロールは傷害期に著減した.手術侵襲の程度に応じた検査値の変動範囲を知れば術後合併症の予知,予後の推定に役立つと考えられるが,これに関した系統的広範な臨床研究はいまだにみられず,今後の課題として残されている.〔臨床検査38:327-332, 1994〕

生体肝移植の術中・術後検査

遠藤 治郎

pp.333-336

 生体部分肝移植は,末期肝障害,特に先天性胆道閉鎖症の治療法として本邦で実績が上がっている.術中には,ドナー肝のバイアビリティを維持する目的でAKBRやドプラエコーによる肝血流モニター検査が有効である.術後は,ドナー肝の肝機能を管理するための肝機能検査,特にビリルビン肝逸脱酵素の推移,免疫抑制剤の血中濃度モニタ,拒絶免疫反応対策のための検査,感染症対策のための検査が計画的に実施されることの必要性に言及した.〔臨床検査38: 333-336, 1994〕

話題

周術期におけるAKBR

森本 泰介 , 山岡 義生

pp.337-340

 肝臓のエネルギー代謝が劇的に変化していく肝切除,肝移植などの肝臓外科のみならず,救急医学領域においても動脈血中ケトン体比(AKBR)の臨床的意義が注目されるようになってきた.臨床において有用な治療指針となるAKBRが正確に測定されるために,Redox理論の概略を述べ,術前の肝予備能評価,術中および術後の患者管理を中心に,AKBR測定のポイントを概説する.〔臨床検査38:337-340,1994〕

エンドトキシン結合蛋白―特にsCD 14

稲田 捷也 , 遠藤 重厚 , 山下 尚彦

pp.341-344

 エンドトキシンはエンドトキシンショックなどの重篤な生体反応を惹起する.これにはエンドトキシンがマクロファージや血管内皮細胞に作用し,サイトカインを産生することが重要である.エンドトキシンは最初にLPS結合蛋白(LBP)に結合し,次にマクロファージのmCD14に結合するか,LPS-sCD14結合物が血管内皮細胞に結合する.一方,sCD14はLPS-LBPのマクロファージへの結合を抑制する.sCD14はマクロファージや顆粒球から種々の炎症刺激で遊離すると考えられるが,特に多臓器不全では高値を示す.このことは,生体反応が亢進していること,エンドトキシンに対する生体の反応性がたかまっていることを意味しよう.〔臨床検査38: 341-344,1994〕

術後のMRSA腸炎

品川 長夫

pp.345-348

 術後MRSA腸炎は,胃切除術などの消化管手術後に多くみられる.術後2~5日から激烈な下痢で始まり,治療開始が遅れると敗血症にまで進行することがある重篤な疾患である.手術前に院内のMRSAが患者に定着し,手術侵襲,開腹による腸管麻痺さらに抗菌剤による腸内細菌叢の変動により,腸管内のMRSAが異常増殖し発症する.第3世代セフェム剤ばかりでなく,いかなる抗菌剤でも発症する点に注意すべきである.バンコマイシンの経口投与が有効である.〔臨床検査38:45-348,1994〕

MODS―多臓器不全の新しい考え方

若林 剛 , 北島 政樹

pp.349-352

 ICUでの重症患者の集中治療が一般的になるにつれ,多臓器不全の発症率とそれにより死亡する患者数は増加している.これまでにmultiple organ fail-ureやsequential organ failureなどと呼ばれてきた病態に,新しい考え方と名称が提唱された.これには,敗血症性ショックの病態研究が著しく進歩したことによるところが大きい.multiple organ dysfunc-tion syndrome (MODS)と定義された病態のさらなる解明と,救命率の向上が期待される.〔臨床検査38: 349-352, 1994〕

ひと―ベノジェクトⅡリレー訪問

田中 昇

pp.267-268

 当BML病理・細胞診センター(Pathology and Cytology Laboratory; PCL)は,本年度年間病理検体20万件,細胞診検体45万件,電子顕微鏡検査月間100~120件,その他酵素抗体法,各種腫瘍のパラフィンブロックからのDAPI/HP染色を用いた紫外部顕微分光測光,cell sortingによるフローサイトメトリー解析など多くのルチン,研究用の症例を処理している.病理診断は認定病理医七十数名の先生がたにお願いしているが,検体増加に追いつかず,関西圏の病理医の先生がたにお願いしてエスアールエルと合弁で関西病理・細胞診センターを発足させて,一極集中から地域密着型のラボへの展開を図っている.

 細胞診は常勤・非常勤を合わせて約60名の細胞検査士と各専門分野別の細胞診指導医を擁し,精度管理態勢を整えている.サブスペシャリティの専門病理医も数多く,内部・外部のコンサルテーションのお役に立っている.当センターは,米国臨床病理医協会(College of American Pathol-ogists;CAP)のAcreditation Programの査察により認定された.

今月の表紙 臨床細菌検査

非溶血性A群レンサ球菌

猪狩 淳

pp.269-270

 レンサ球菌は,Brownにより血液寒天培地上の溶血態度によりα,β,γ溶血レンサ球菌と分類され,臨床材料から検出される溶血レンサ球菌は,Lancefieldの血清学的群別では,A,B,C,G群がある.このなかでもA群が最も頻度が高く,このA群のほとんどはβ溶血を示す.したがって,A群溶血レンサ球菌の検出は通常β溶血を指標として行われている.

 レンサ球菌の溶血性は種々の条件で変化するため,基礎培地にトリプチケースソイ寒天培地,ハートインフュージョン寒天培地,血液寒天培地を用い,好気,炭酸ガス,嫌気の各培養および混釈培養が行われるのが一般的である.しかし,このような培地,培養条件でもβ溶血を示さないレンサ球菌は,血液や髄液から検出された場合以外は臨床細菌検査室では詳細な同定をせず,α,γ溶血レンサ球菌とするのが一般的である.特に咽頭粘液,喀疲が材料の場合,口腔内常在菌であるα,γ溶血レンサ球菌とβ溶血を示さない溶血レンサ球菌との区別が集落性状からだけでは困難であり,詳細な検索が省略されているのが現状である.したがって,非溶血性A群レンサ球菌による気道感染症のわが国の報告例は少ない.外国ではCaburnら1)(1941),Colebrookら2)(1942),Jamesら3)(1971)の報告がある.

コーヒーブレイク

プライド

屋形 稔

pp.277

 JRが国鉄と呼ばれていたころ,国鉄をよくする新潟乗客の会の委員のようなものに選ばれたことがあった.年に2回ぐらい会があって利用中感じたことを何でもしゃべって国鉄サービスの改善に資するのであるが,3年ほど務めている間はあまり苦情の種がなかった.辞めた途端にあれこれ気づくことが多く驚いたが時遅しであった.その習性の名残りか,2年ほど前に車内の携帯電話のあまりの傍若無人さに腹が立って,JR東日本の新潟支社長に投書して改善を促したところていねいな返事が来た.デッキで使用して欲しいという車内放送を必ず流してくれるようになり,目にみえて過ごし良くなった.もちろん放送があっても平気で無視する人間は絶えない.

 外人が奇異に感じるらしいし私たちも呆れるのは,子供が列車内を走り回って騒いでいるのに母親は平然と顧みない風景があまりに多いことである.父親のほうは多少気にしたりするが,若い両親はなべて無頓着である.学校教育の欠陥もあるのか,日本人本来の公共環境に対するレセプターの欠如なのか原因ははっきりしない.

X

吉野 二男

pp.336

 ローマ数字で10はXと記します.少し以前の話になりますが,ある外国メーカーから,大型の自動化学分析機が発表されて○○○○.X型と名付けられたものがありました.これは改良に改良を重ねて,10番目の製品という意味であったようです.

 航空機の形式などにXとついているのは,研究開発中の試作機という意味ですが,このときにはエックスと呼ぶようです.この自動化機械は試作機ではありませんでした.にもかかわらず,使用者たちはエックス型と呼んだりしていてちょっと異様な感じでいました.

学会だより 第33回日本臨床化学会年会

歴史ある学会で新たな時流を予感

片山 善章

pp.278

 私が大阪大学病院中央臨床検査部で臨床化学の分野の仕事に携ってから26年になりますが,当時のことを振り返ると,臨床化学検査のほとんどが用手的測定であり,わずかな項目のみがテクニコンのAutoAnalyzer (Basic type)で測定されていたことを思い出します.この年は渡辺富久子先生が大阪大学病院中央臨床検査部から神戸女子薬科大学に移られる年でもありました.

 また,当時本学会は"医化学シンポジウム"という名称で開催されており,非常にレベルの高い内容の学会で"病態代謝と分析技術の開発"が中心であったことを記憶しております.その後"臨床化学シンポジウム"という名称を経て,現在の日本臨床化学会と名実ともに変遷してきました.

学会だより 第25回日本小児感症学会総会

意欲的な講演,今後の課題も提起

砂川 慶介

pp.300

 第25回日本小児感染症学会は東北大学加齢医学研究所発達病態部門(旧抗酸菌病研究所小児科)教授今野多助会長のもと,杜の都仙台市国際センターで1993年11月4~6日の3日間にわたって開催された.

 この学会は小児感染・免疫学研究会と小児ウイルス学研究会が合同で長年研究会を重ねていくうち,1988年に発展的に合併して日本小児科学会の分科会として発足した新しい学会である.会員数は小児科医,微生物の基礎の研究者を中心に約1,350名である.

学会だより 第35回日本臨床血液学会総会

21世紀に向けての臨床血液学の方向性を示す

藤村 欣吾

pp.357

 第35回日本臨床血液学会総会が1993年11月10日から3日間,広島大学原爆放射能医学研究所臨床第一(内科)部門教授藏本淳会長のもとで広島市の平和公園の一角,国際会議場を中心に厚生年金会館,平和公園ビルの3会場で開催された.本学会は1959年6月に第1回臨床血液懇談会として開催されたのが始まりである.

 このような伝統を有する学会が,広島の地で開かれることは35年の歴史の中で初めてであり,学会に携わった一員として喜ばしく感じている.また全国津々浦々から多数の諸先生にご参加いただき約3,000名に達し,協力を賜った演者,座長の先生をはじめ,関係各位に御礼申しあげます.

海外レポート

アルバニア社会主義人民共和国―(3)医学教育,医療の実態および公衆衛生面での課題

佐々木 禎一

pp.354-356

はじめに

 1987年に永年の努力の結果,鎖国の体制下秘密のベールに包まれていたアルバニア社会主義人民共和国(以下アルバニア)を訪問する機会を得た.その折にアルバニアの大学,病院を見学し,臨床検査ならびに臨床化学関係の人々と直接意見交換をし,さらに彼らの希望に沿って特別講義を行った1)

 今回は滞在中に,厚生省の責任者の1人でもあるTiranë(チラナ)大学のProf.Minga,およびSpitaliKlinik Nr.1の主要スタッフで,かつ当国の代表的臨床化学者であるDr.S.Buzoから聞き出した,そして彼らが咄々と語ってくれたアルバニアの医療の実態,および公衆衛生面での課題について,簡単に紹介しよう.

編集者への手紙

低流量用および標準品アセス・ピークフローメーターの比較

川根 博司 , 副島 林造 , 小島 健次 , 今西 美紀 , 増成 栄子

pp.358-359

1.はじめに

 簡易ピークフローメーターで測定されるピークフロー(PEF)は,気管支喘息患者の気道閉塞の客観的な指標として有用である.われわれは,すでに英国製ミニライト・ピークフローメーター,米国製アセス・ピークフローメーターの正確度および精密度について検討し,報告した1,2).しかし,常にPEFが300l/分以下を示すような患者や小児には,それらは必ずしも適当な機器とはいえない.そこで,今回は低流量用アセス・ピークフローメーター(低流量用アセスと略す)について検討を行い,以前に検討した改良型アセス・ピークフローメーター(標準品と略す)と比較してみることにした.

リポソームと蛍光指示薬HPTSを用いたリソソーム内pH測定の検討

庄野 正行 , 吉村 哲朗

pp.378-379

 従来からリソソーム内pHが酸性であることは,ほとんどのリソソーム酵素の至適pHが酸性にあることから推察されてきた.これは,以前には,リソソームにpH指示薬を取り込ませてその色調で確認されてきた.しかし,この方法ではリソソームへの蓄積度が低く,色調の変化が見にくいために,リソソーム内pHは3~6といった幅広い報告がされていた.

 そこで感度が良く,かつ正確に生細胞のリソソーム内pHを測定する方法を開発する必要がある.今回,多数のpH蛍光色素の中からHPTS (8-hydroxy-1, 3, 6-pyrenetrisulfonate)を用いたのは,pHに依存して蛍光スペクトルが変化する数少ない物質の1つであり,しかもその範囲がpH4~8なのでリソソーム内pHの測定には最適であるからである1).pH変化に伴って蛍光強度が変化するHPTS溶液は,380 nmと450nmの蛍光強度の比により,pHの標準曲線が得られることは以前から知られている2).この理論を基礎にして検討した.

目でみる症例―検査結果から病態診断へ・15

モザイク型45, X/46, XYq―の染色体を呈した無精子症

舩渡 忠男

pp.361-364

●検査結果の判定●

 染色体分析は,当院泌尿器科外来から無精子症として依頼された.末梢血検体からリンパ球を分離し,PHA添加72時間後カルノア固定標本にし,G分染(バンド)法を行った.その結果は,図1に示すように,核型は45,X[10]/46,Xyq―[40]のモザイク型の所見(45,X50細胞中10個.46,Xyq-50細胞中40個)を呈した.さらに,Q分染法では46,Xyq―核型においてY染色体長腕末端部に蛍光欠失の所見を示した(図2).

トピックス

抗腫瘍剤に対する多剤耐性(MDR)遺伝子発現の検出

竹村 譲 , 小林 広幸

pp.366-367

 従来から,ドキソルビシン(アドリアマイシン)やビンクリスチンなど癌治療に幅広く使われている抗腫瘍剤に耐性となった腫瘍細胞は,他のアントラサイクリン系薬剤,ビンカアルカロイドばかりでなく構造や作用機序が異なる他の抗腫瘍剤に対しても広範な交差耐性,すなわち多剤耐性(MDR;multidrug resistance)形質を示すことが知られていたが,このMDR形質は細胞外への抗腫瘍剤の能動的排泄の亢進,すなわち細胞内薬剤保持能の低下によってもたらされることが明らかにされた.このようなMDR形質を示す細胞の膜には分子量170kDaの糖蛋白(P-glycoprotein; P-糖蛋白)の発現が認められ,このP-糖蛋白が細胞外への抗腫瘍剤排泄の能動的ポンプとして機能していることが示された.

 現在想定されているP-糖蛋白の構造1)を図1に示す.この糖蛋白は獲得耐1生化した細胞ばかりではなく,腎臓,副腎,大腸,膵臓などの正常組織の細胞にも発現が観察され,これら組織由来の悪性腫瘍が化学療法に抵抗性を示す(自然耐性)一因と考えられている.近年,このP-糖蛋白をコードする遺伝子がクローニングされ,MDR-1(mdr 1)と命名されたが,これにより腫瘍細胞におけるP―糖蛋白を介した多剤耐性形質の発現を遺伝子レベルで検出することが可能となった.

PNET

小野 健児 , 工藤 玄恵

pp.367-369

 PNETは,primitive neuroepithelial tumours(胎児型神経上皮性腫瘍)とprimitive neuro-ectodermal tumours(胎児型神経外胚葉性腫瘍)の2つの呼称の略語である.いずれも神経細胞やグリア細胞への分化を有する未熟な細胞からなる腫瘍群を指すが,発生学的にみると両者は使い分けられるべきである.なぜならば,neuroepith-elialは発生初期の神経管を被覆する上皮細胞組織由来を指すが,neuroectodermalはそれに神経堤由来の要素も含む.それゆえ,PNETを構成する腫瘍細胞が末梢神経やメラニン細胞への分化を伴う場合には,後者でないと都合が悪い.一般に"neuroectodermal"は間葉成分を除いた中枢神経組織を指す言葉である.ちなみに,中枢神経系腫瘍のWHO新分類(1993)1)(表1)におけるPNETはneuroectodermalの略である.

 また,PNETの診断名は当初,中枢神経系腫瘍に限定して用いられていたが,現在では末梢神経および軟部組織などに発生した,神経外胚葉由来と考えられている未熟な小円形細胞からなる腫瘍にも使用されている.むしろこちらのほうで,すでに確立された診断名として広く利用されているようにみえる.

光線力学的診断治療法

加藤 治文 , 奥仲 哲弥

pp.370-371

1.はじめに

 ME機器の発達は医学の近代化に大きく寄与しつつある.中でもレーザー光線は,基礎医学的には生体物質の分析,定量,計測に応用され,臨床的にはレーザーメスをはじめとして,凝固,形成,砕石,吻合などに幅広く用いられてきた.光の生体に及ぼす影響は計りしれないものがあり,レーザー光線の持つ種々の特性を利用して癌の診断,治療をも可能にした.

 悪性腫瘍に対するレーザー光の臨床応用には,レーザーの有する光収束性,高輝度性を利用した光エネルギーによる腫瘍焼灼法と,単色性を利用して光感受性物質の励起を促させて行う光線力学的療法がある.本稿では悪性腫瘍,特に肺癌を中心に,腫瘍親和性光感受性物質と低出力レーザーを用いた光線力学的診断治療法について解説する.

資料

東京検疫所と神戸検疫所における輸入冷凍魚介類からのコレラ菌検出の記録

多賀 賢一郎 , 平田 堅司 , 後藤 郁夫 , 白石 祥吾 , 小林 美穂 , 武田 浩二 , 山名 孝善 , 安達 篤實 , 北村 治志 , 折田 勝郎 , 林 和 , 本田 武司

pp.373-376

 検疫所による輸入生鮮魚介類のコレラ菌検査は1970年から行われているが,検査の対象となる魚介類は年々質,量ともに増え続けている.このような輸入生鮮魚介類の増加に伴い検疫所では検査件数を毎年増やしているが,最近,分離例が減ってきている.このことは生産国での魚介類の取り扱い方法が改善されてきているためと思われる.しかし,まだ魚介類の危険性がまったくなくなったわけではない.そのため検疫所では今後ともわが国でのコレラ制圧のための活動を続けていく必要があるものと思われる.

質疑応答 臨床化学

エンザイムイムノアッセイ法によるHbA1C測定法の特徴

中 恵一 , M子

pp.381-383

 Q エンザイムイムノアッセイ法によるHbA1C測定法の特徴をお教えてください.

体位の変化による検査値への影響

勇 二三雄 , K生

pp.383-386

 Q 体位を変えると検査値が変わるようですが,その原因と変化の大きさについてお教えください.

胃検診とペプシノゲンの測定

青木 誠孝 , 青木 芳和 , N生

pp.387-391

 Q 胃検診にペプシノゲン測定が導入されつつありますが,これを測定すれば,従来のX線透視は要らなくなるのでしょうか.

コレステロール標準血清

梅本 雅夫 , Y生

pp.391-392

 Q コレステロールの標準物質が(財)化学品検査協会で確立されたと聞きますが,それはどのようなものですか.また,その検査に及ぼす影響についても具体的にお教えください.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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バックナンバー

64巻12号(2020年12月発行)

今月の特集1 血栓止血学のトピックス—求められる検査の原点と進化
今月の特集2 臨床検査とIoT

64巻11号(2020年11月発行)

今月の特集1 基準範囲と臨床判断値を考える
今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える

64巻10号(2020年10月発行)

増刊号 がんゲノム医療用語事典

64巻9号(2020年9月発行)

今月の特集1 やっぱり大事なCRP
今月の特集2 どうする?精度管理

64巻8号(2020年8月発行)

今月の特集1 AI医療の現状と課題
今月の特集2 IgG4関連疾患の理解と検査からのアプローチ

64巻7号(2020年7月発行)

今月の特集1 骨髄不全症の病態と検査
今月の特集2 薬剤耐性カンジダを考える

64巻6号(2020年6月発行)

今月の特集 超音波検査報告書の書き方—良い例,悪い例

64巻5号(2020年5月発行)

今月の特集1 中性脂肪の何が問題なのか
今月の特集2 EBLM(evidence based laboratory medicine)の新展開

64巻4号(2020年4月発行)

増刊号 これで万全!緊急を要するエコー所見

64巻3号(2020年3月発行)

今月の特集1 Clostridioides difficile感染症—近年の話題
今月の特集2 質量分析を利用した臨床検査

64巻2号(2020年2月発行)

今月の特集1 検査でわかる二次性高血圧
今月の特集2 標準採血法アップデート

64巻1号(2020年1月発行)

今月の特集1 免疫チェックポイント阻害薬—押さえるべき特徴と注意点
今月の特集2 生理検査—この所見を見逃すな!

63巻12号(2019年12月発行)

今月の特集1 糖尿病関連検査の動向
今月の特集2 高血圧の臨床—生理検査を中心に

63巻11号(2019年11月発行)

今月の特集1 腎臓を測る
今月の特集2 大規模自然災害後の感染症対策

63巻10号(2019年10月発行)

増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック

63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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