icon fsr

雑誌目次

雑誌文献

臨床検査38巻4号

1994年04月発行

雑誌目次

今月の主題 好中球をめぐる検査

巻頭言

好中球への新たな興昧

池田 康夫

pp.399-400

 多能性造血幹細胞から各種血球への分化過程の研究は,いくつかのサイトカインの発見とともに新たな展開を見せている.血液学の基礎研究の成果はしばしば臨床に直結し,基礎医学と臨床医学が並行して進歩していくことが多い領域である.遺伝子や,遺伝子がコードする蛋白質,またはそれらが発現している細胞の構造と機能を解析する研究を行う際,最も基本となる技術は当然のことながらそれらの分離技術である.

 近年の細胞生物学の進歩をときに支え,新たな研究の展開を見せている血液学は,この細胞分離が比較的容易に行いうることを最大の武器にしている.血球について,例えば細胞膜糖蛋白の構造と機能,細胞内シグナル伝達機構,細胞機能発現のメカニズムなどの研究分野では,分離が容易でしかも多量に材料が入手できる白血球,血小板を用いて,ほかの細胞に先だって多くの研究成果が挙げられている.細胞の分化,成熟過程の分子機構も,骨髄幹細胞の同定分離が可能になり,培養技術の進歩と相まって急速に明らかになりつつある.

総説

好中球の殺菌能の生化学

金ヶ﨑 士朗 , 栗林 太

pp.401-407

 好中球による殺菌は,主として生成する活性酸素や顆粒内に存在する塩基性ペプチドによって行われている.好中球のこれらの機能を生化学的観点から解説した.〔臨床検査38:401-407,1994〕

好中球の生成と分布

北原 光夫

pp.408-412

 好中球は骨髄で産生され,血流中へ定常的に放出されている.感染症や炎症などが存在すると放出量が増加する.好中球増加症の原因は生理的なものと,病理的なものに分けられる.好中球増加の極端な状態は類白血病反応と言われる.好中球減少症は骨髄の産生低下,分布異常,薬剤によるもの,感染症によるものに分類される.〔臨床検査38:408-412,1994〕

好中球機能検査

活性酸素

内藤 裕二 , 吉川 敏一 , 近藤 元治

pp.413-418

 好中球の産生する活性酸素は殺菌作用や抗腫瘍効果の主たるメディエータであり,生体防御にとって重要な役割を果たしている.しかし,自己免疫疾患や虚血性疾患などの病態においては,過剰な活性酸素種は組織傷害性に作用している.それゆえ,好中球の活性酸素産生能を測定することは,種々の疾患の病態把握や各種薬剤の薬効評価に有用である.本稿では,活性酸素種の中でも最も重要であり,注目されているスーパーオキシドの測定について,化学発光法,電子スピン共鳴(ESR)法を中心に解説した.〔臨床検査38:413-418,1994〕

細胞間接着分子

宮川 義隆 , 西村 孝司

pp.419-424

 炎症の場における好中球と血管内皮細胞の接着に,細胞間接着分子が重要な役割を担っている.本稿では,接着分子の主な臨床検査法として用いられているフローサイトメトリー法について解説した後,これら細胞間接着分子の構造および機能を主に血管内皮細胞との相互作用を中心に述べることにする.〔臨床検査38:419-423,1994〕

運動・走化性

柴田 宣彦 , 福田 ヒロ子

pp.425-428

 好中球の運動能と走化能は,細胞レベルでの最も基本的な機能である.ここで紹介する好中球の機能を調べる方法は古くから行われ,現在も有用性の高い検査法である.

 運動能の検査は千田らの方法に従って,個々の好中球の運動形態を観察し,4種の運動型に分類している.それぞれの運動型は一定の運動能を備えており,走化性・貪食能と密接な関連性を保っている.

 走化性の検査のいくつかあるうちの2つについて解説する。(1)直接顕微鏡下で走化因子に向かって運動する好中球をAbbe描写器を用いて,記録し測定する方法であり,個々の好中球の詳細な観察が可能である.(2) Boydenチャンバー法はフィルター小孔の食細胞通過能で評価するものであり,細胞集団の運動を客観的に調べる方法である.これらの方法についてわれわれの経験を加味し,解説する.〔臨床検査38:425-428,1994〕

好中球の貪食殺菌能

笹田 昌孝 , 高野 邦子

pp.429-434

 好中球の貪食殺菌能検査は,臨床で反復性あるいは難治性の感染症を認めたときその疾患の診断や病態解析に不可欠のものである.この検査で異常が認められると,さらにその原因検索へと向かうこととなる.また,貪食能は白血球の分化の良い指標であり白血球の種類の同定にも有用であるため,本検査が利用される.貪食能や殺菌能を測定する従来法に加えて最近FACSを利用した新しい方法が検討されつつあり,ここに紹介した.今後さらに発展すると思われる.〔臨床検査38:429-434,1994〕

好中球免疫検査

好中球特異抗原(NA系)の分析

佐藤 貴 , 岡田 浩佑

pp.435-439

 好中球特異抗原NA系は好中球表面のFcγレセプターⅢ上に存在する.アロタイプとしてNA1とNA2が存在し,それぞれ異なった抗原性を示す.好中球はモノクローナル抗体や抗血清との反応からNA1/NA1, NA2/NA2, NA1/NA2の3つに分類されるが,いずれの抗原性も示さないNA-nullも存在する.これらの抗原に対する抗体は,同種免疫性好中球減少症,小児期の自己免疫性好中球減少症の患者に検出されることがある.微量好中球凝集法(MLAT),好中球間接免疫蛍光法(GIIFT)などの検査で抗原や抗体を特定することができる.〔臨床検査38:435-439,1994〕

抗好中球特異抗体の検出法

林 悟 , 倉田 義之

pp.441-446

 抗好中球抗体の検査法には好中球表面に結合しているIgGを検出する方法と,好中球に抗体が結合することにより引き起こされる好中球の変化を検出しようとする方法がある.前者にはRI法や酵素抗体法,蛍光抗体法などがある.一方,後者には白血球凝集法や細胞毒試験,オプソニン効果を検出する方法などがある.本稿ではわれわれが日ごろ検討している酵素抗体法,蛍光抗体法,白血球凝集法,細胞毒試験の4法について紹介するとともに,抗好中球抗体の推移を検討したSLEの1例を症例呈示する.〔臨床検査38:441-446,1994〕

血中G-CSFの微量測定法

秩父 賢司 , 桐山 玲子 , 大澤 仲昭

pp.447-451

 G-CSFは顆粒球(granulocyte)のコロニー形成を刺激する因子で循環血液中に極微量存在し,感染症や血液疾患において異常高値を示す.本稿ではG―CSFの高感度測定法について紹介する.測定原理は酵素免疫測定法(EIA)と化学発光検出法を組み合わせたchemiluminescent enzyme immunoassay(CLEIA)で非常に感度の良い測定法である.検体量は100μlであり,1~1,000pg/mlの血中G-CSF濃度を精度よく測定することができる.〔臨床検査38:447-451,1994〕

話題

Wegener肉芽腫症とANCA

竹内 勤

pp.453-456

1.はじめに

 ANCA (anti-neutrophilic cytoplasmic anti-body:抗好中球細胞質抗体)は,Davisなどによって一部の糸球体腎炎患者血清中に見いだされた自己抗体で1),当初その重要性は広く認識されなかった.しかし,Wegener肉芽腫症をはじめとする血管炎症候群,半月体形成性腎炎において本抗体が高頻度に検出されることが確認されて以来,一躍脚光を浴びることとなった2).その意義については,診断のみならず,疾患の活動性判定や,病巣の拡がり,治療反応性のモニター,病態の把握などのさまざまな方面において検討が進められてきた.特に,全身性血管炎の代表的な一疾患で,特徴的な臨床症状を呈し,放置すれば死に至るとされるWegener肉芽腫症において,重要な成果が得られている.本稿では,ANCAの一般的な知識を整理し,その中でWegener肉芽腫症において得られている知見を中心に概説する.

好中球エラスターゼ

櫻林 郁之介

pp.457-460

1.はじめに

 好中球の中には多くの蛋白分解酵素(プロテアーゼ)が含まれているが,その中に好中球エラスターゼ(または顆粒球エラスターゼ,granulocyteelastase; GEL, EC3,4.21.37)がある.この酵素は1976年にBaughら1)によって分離精製されたもので,分子量約30,000の3つのアイソザイムが存在するプロテアーゼで,膵臓から分泌されるエラスターゼIとは異なるもので,作製された抗体もまったく交差しない.

 好中球は食細胞や炎症の刺激あるいは損傷を受けると,GELを放出し,血中ではプロテアーゼインヒビターであるα1)アンチトリプシン(α1)―AT)やα2)―マクログロブリン(α2)―M)とたちどころに結合し,不活性化された状態で存在している2)(図1).血中でのインヒビターとの結合は約90%がα1)―ATと,残りの10%がα2)―Mと結合していると推定されている3).したがって,GELの活性測定を行っても,血中ではほとんど検出されない(半減期は約60分間).現在では,GELそのものを測定するのではなく,インヒビターであるα1)―ATとの複合体(α1)―GELc)として抗体を用いて検出する方法が採られている.

血管内皮―白血球相互反応の分子機構―ビデオによる生体内解析法

末松 誠 , 宮坂 昌之 , 玉谷 卓也 , 石村 巽

pp.461-465

1.はじめに

 近年白血球の表面マーカーが次々に見いだされ,特異的な単クローン抗体も利用できるようになった.このため,臨床検査においても各種の疾患における白血球機能異常を正確に捉えられるようになった.また,特定の接着蛋白の異常症の診断がβ-インテグリン,SLex)の有無により確定できるようになった.しかしながら,これらの"白血球機能異常"と呼ばれている生体内での実際の現象は,つい最近まで十分には明らかにされていなかった.一般に内皮―白血球接着分子と呼ばれるものの性質は,培養内皮上に静置した分離白血球の接着,あるいは,リンパ節やパイエル板に存在するHEV (high endothelial venule)への接着能を凍結切片上で評価する方法が用いられてきた.ところが,培養内皮上を一定のwall shearをかけ層流を形成させ,中に白血球を流すことにより,白血球接着を動的に二分(rollingとstick-ing)し,定量的に評価する試みが1990年ごろから盛んになった1).このような動きは,1980年代初頭から行われてきたin vivoにおける白血球接着反応の動態解析とin vitroの系との間を補うものとして出てきたものである.

ひと―ベノジェクトⅡリレー訪問

菅野 剛史

土田 一男

pp.390-391

 1966年当時,東京都済生会中央病院の副院長は堀内光先生であった.先生は糖尿病の大家であり,この病院の糖尿病の外来はわが国でも屈指の外来だった.そのころはわが国で血糖の基準化が必要であると痛感されていた時代である.ソモジー法,ハーゲドロン法など還元法に加えて,縮合法が出現する時代であり,糖尿病学会としては真の血糖値を測定するにはどの方法を勧告するかが重要な課題とされていた.どうも堀内先生は血糖の測定法の標準法を策定する委員会の委員長であったらしい.医化学教室で誰か?と言っていた矢先に,博多の内分泌学会に演題を出していた私と先生が,博多・赤坂の農林省の宿舎の風呂でばったりとご一緒することになった.

 先生は熱を込めて現在の血糖の測定の現状を述べられた.医化学というのは分析もするのだからぜひ手伝うようにとのご依頼を,熱い湯につかりながら裸で承ったのが私がこの道に入ることになったきっかけである.

今月の表紙 臨床細菌検査

Mycoplasma pneumoniae

猪狩 淳

pp.392-393

 Mycoplasmaは自己増殖能を持ち,細菌の中では最も小さく,濾過性病原体である.自己増殖能を持つ点でウイルスやリケッチアとは異なる.構造上は細胞壁がなく,3層からなる限界膜と呼ばれる膜を持つ.細胞壁を持たないので,細胞壁合成阻害剤であるβ-ラクタム系抗生物質(ペニシリン剤やセフェム剤など)に感受性がない.

 ヒトから分離されるMycoplasmaは,現在12種が知られており,Mycoplasma pneumoniaeとMycoplasma hominisないしUreaplasma urealyticumがヒトへの感染への関与が示唆されているが,病原性が明らかにされているのはM. pneumoniaeのみである.

コーヒーブレイク

ABC

吉野 二男

pp.446

 手術などに際して輸血を行うと,その後に黄疸を発し,肝炎を起こしてくることがしばしばあって,術後肝炎とか血清肝炎などと言われたことがありました.経過が重大で,当時の治療によっては効果が得られず,また合併症や後遺症を残してくるので,大きな問題となりました.その原因を確かめるために多くの人々の努力が重ねられ,ウイルスが特定されました.

 それ以前にも,黄疸を伴う肝炎のあることがわかっていました.こちらは経過も軽いし予後も良いので,カタル性黄疸あるいはカタル性肝炎などと言っていましたが,これも原因ウイルスが確かめられました.

中学恩師群像

屋形 稔

pp.460

 戦後学制が変わるまでの旧制中学は5年間であったが,この間の生活をふり返ると懐かしさが不思議なくらい蘇る.新制の中学と高校をミックスした期間で,上級の旧制高校,高専,大学予科などに進む人は今とは比べられないくらい少数であったが,この5年間でおおかたは大人へと成長したのである.特に夏目漱石の「坊ちゃん」に見るような教師との人間関係が言うに言われぬ精神的成長の中心になっていた.専門教育でないから教師は生徒と全人的な接触に熱意を燃やし,生徒は先生の能力をときにひやかしたり馬鹿にしたりしても心の底では敬愛の念を抱いていたのである.

 私の中学も福島県南の小さな城下町にあったが,戦時中に送った5星霜はその後の他郷での学生生活に勝るとも劣らぬ充実した年月であった.校長のO先生は難しい話はしないで毎朝全校生徒を集めては,タクトを持ち出して口の形を空中に書きながらアイウエオの発音の練習をさせるのが一日の始まりであった.ズーズー弁,特にイとエの混同をなくさせようという強い意志で,あまり実効はあがらないのに涙ぐましい汗だらけの奮闘であった.国語漢文のK先生は検定試験で教職に就いたという噂であったが根っからの文学好きで,口角泡をとばして朗々と文章を朗詠する態度は,われわれをひきずりこまずにおかなかった.

学会だより 第23回日本脳波・筋電図学会学術大会

脳神経・筋機能の本質に迫る多彩な発表

石山 陽事

pp.466

 1993年11月17~19日の3日間にわたり,第23回日本脳波・筋電図学会が噴煙上がる桜島を背景に,鹿児島大学脳神経外科教授朝倉哲彦会長の下,鹿児島市民文化ホールで盛大に開催された.今年は桜島の噴火が盛んとのことで,快晴の朝焼けの中の噴煙は雄大そのものであったが,それをはね返すかのように学会会場も活発な討論が展開された.

 もともと本学会は,日本の多くの学会の中でもたぐいまれな寄り合い学会で,1つの領域に限った狭い討論の場ではなく,多くの導門家がそれぞれの立場で討論するため自然に熱のこもった会場となる.生理学のような基礎医学系の分野から,精神科,脳外科,神経内科,小児科,整形外科などあらゆる神経生理学に関係した臨床医学系と,それをサポートする薬理学,電気・電子学,情報工学,機械工学などの工学および心理学,環境社会学などの非医学系の3群からなる学会である.むろんこの学会の内容から,生理機能検査を主体とした臨床検査技師も多数参加している.学会に先がけて,技術講習会も開催され,今年は8割が検査技師,2割が医師であった.

学会だより 第16回骨髄移植研究会

動きだした日本の骨髄バンク

岡本 真一郎

pp.467

 1993年12月17~18日,第16回骨髄移植研究会が横浜で開催された.この学会は造血幹細胞移植(特に骨髄移植)に携わる種々の分野の人たちが毎年その研究成果を発表する場である.今回は1,000人を超す参加者があり,去年の3割増の168題の発表がなされ,骨髄移植に関する関心が年々高まっていることがうかがえた.

 骨髄移植が1つの代表的なチーム医療であることを示すように,この学会では移植医ばかりでなく,看護婦,検査技師などのコメディカルスタッフの参加が多いことが特徴的である.中でも,3年前から設けられた骨髄移植の看護に関するセッションでは,医師も加わって活発な討論がなされていた.

目でみる症例―検査結果から病態診断へ・16

糖尿病性末梢循環障害にみられる体表温の季節変動

芝田 宏美 , 松岡 瑛

pp.469-472

検査結果の判定

 本症例の各季節の四肢温は,上肢・右下肢において,健常者と同様,季節変動は認められない.しかし,疼痛の自覚症状(特に冬季)を有する左下肢は季節変動を示し,夏季が最も高く,秋季・春季がそれに次ぎ,冬季が最も低温像を示している.両下肢は,夏季に左右差は明白ではないが,秋季・春季そして冬季と季節の移り変わりにしたがって,両下肢の左右差は著しく変化し,末梢循環障害を示唆する(図1).

トピックス

白血球粘着異常症(タイプⅠとタイプⅡ)

小林 邦彦

pp.473-475

1.はじめに

 白血球には細胞間接着を介して発現する機能がある.好中球やマクロファージが組織上を遊走する機能(走化能)はこの細胞間接着に起因する.細胞間接着は細胞膜上に発現する接着分子(レセプター)とそのリガンド分子(カウンターレセプター)間の可逆的結合で始まるのであるが,この細胞接着に関与する分子群は近年多数同定されている.このうち主に白血球の接着にかかわる分子として,インテグリンファミリー,免疫グロブリンファミリーおよびセレクチンファミリーなどの接着分子とそれぞれに対応するリガンドが知られる.

 白血球粘着異常症(leukocyte adhesion de-ficiency;LAD)は本来インテグリンファミリーの1つであるβ2インテグリン(LFA-1, Mac-1, p150,95の3分子からなる)の白血球膜上での欠損に対して名付けられた疾患であるが1),最近セレクチンのリガンドの欠損でこれと臨床的に酷似する疾患が報告されたため,前者をLADのタイプI,後者をタイプIIと1呼ぶことが提唱されている2).両疾患とも反復する非膿瘍性細菌性皮膚感染,肺炎,中耳炎や持続する歯肉炎,歯根炎など臨床的に無顆粒球症に似た症状を呈するにもかかわらず,末梢血中で好中球を主体とする白血球数の異常高値(数万から十数万/mm3)がみられるのが特徴である.

キメラ抗体

三浦 直行

pp.475-477

1.抗体の構造と抗体遺伝子

 5種ある抗体クラスのうちでもIgGが一般的であるので,それを説明する(図1―A).IgGは分子量15万の蛋白でH鎖とL鎖のヘテロ2量体が2個,S-S結合で結ばれてできている.H鎖は1つのV領域と3つのC領域,L鎖は1つのV領域と1つのC領域からできており,各領域は約110個のアミノ酸からなっている.構造的には,Fab部位はV鎖と第lC鎖からなり,Fc部位は第2,第3C鎖からなっている.

 X線解析の結果から,抗原結合部位はH鎖とL鎖のV領域の対合により形成されることがわかっている.各鎖の対合領域は3つの対合決定領域(complementarity determining region; CDR)から構成されている.つまり,H鎖の3個のCDR,L鎖の3個のCDRにより抗体の抗原結合特異性が決定されることになる.補体活性化,細胞障害性などの抗体の生物学的機能はFc部位が担っている.

心理学・精神医学と臨床検査

大原 智子 , 河合 忠

pp.477-478

 人の精神活動のメカニズムはわからないことが多く,精神病を医学の他の分野の対象と同じ方法論で扱うことは困難とされてきた.そのため精神病に関しては,現在でも臨床検査はほとんど役に立っていない.しかし,過去30年の神経科学や生物学的精神医学の著しい発展は,比較概念が主であった精神医学に量的概念を持ち込んだ.その結果,臨床検査が心理学や精神医学領域にも用いられる可能性が出てきた.

 視床下部―下垂体―副腎皮質系(HPA系)や甲状腺疾患がしばしば精神症状を示すことは前世紀からすでによく知られていた.うつ病では血中コルチゾール濃度が健康対照者より高く,日内変動も不明瞭になる.さらに髄液中のコルチゾール,ACTH放出ホルモン(CRH)濃度が有意に増加しているという報告もあり,うつ病では視床下部より上位である海馬や扁桃核などの機能異常によるCRH-ACTH系の亢進が示唆されている1)

研究

無線式入浴心電図波形のR波高とST-segment偏位に関する検討

川崎 隆治 , 大原 龍彦

pp.479-483

 入浴前・中・後での無線式入浴心電図波形のR波高とST-segment偏位精度について,有線式心電図波形と比較検討した.R波高の相関係数はr=0.99で,回帰直線はy=1.02x+0.03であった.ST-segment偏位の相関係数はr=0.97で,回帰直線はy=1.06x+0.01であった.以上のR波高とST-segmentの偏位の良好な精度から,無線式入浴心電図波形が臨床応用に許容範囲内の精度を持つ波形であると考えられた.

血中1,5-アンヒドログルシトール値の変化に対する臨床的研究

吉川 智加男 , 中 恵一 , 下條 信雄 , 巽 典之

pp.485-488

 1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)の臨床的意義を確認するために,糖尿病治療の目的で入院した症例に対し,経日的な血中濃度の測定を実施した.このとき同時にフルクトサミン,ヘモグロビンA1c値の測定を行ったが,治療に対する応答を経日的な変化率でみた場合,これら二者の変化率より1,5-AGの変化率は大きく,0.21μg/ml/日であった.また,血糖コントロールが良好となった後で,尿糖の排泄はまだみられる期間においても1,5-AGの上昇があり,血糖コントロール状態が把握できる指標といえる一方,1,5-AGの代謝について従来説明されてきた理論上の点で矛盾がある.このため,生体内における合成の可能性を含め,代謝モデルについて新しい考察を加えた.

資料

自動免疫組織染色装置(HIS-20)による至適反応条件と希釈倍率の検討

古川 文夫 , 古田 京子 , 西川 秋佳 , 高橋 道人

pp.489-492

 自動免疫組織染色装置(IHS-20)でLSABキットを用いて1次抗体および2次抗体の反応条件を検討した.インスリン,ガストリン細胞増殖核抗原は37℃で5時間反応させると,4℃で5時間反応させた場合に比し,30~60倍の希釈が可能であったが,ブロモデオキシウリジンは非特異的反応が強く発現した.また,2次抗体は3倍の希釈が可能であった.反応温度を37℃にすることにより,1次抗体を従来の数十倍に希釈できることが明らかになった.

岐阜県下におけるMRSAの検出状況(第1報)

沢村 治樹 , 沢 赫代 , 山岡 一清 , 川鳴 守 , 細井 博美 , 末松 寛之 , 川合 直樹 , 山本 孝一 , 藤田 由佳 , 鈴木 末広 , 小池 満里子 , 大江 伸二 , 橋渡 彦典 , 円田 辰吉 , 野村 祥子 , 西沢 善徳 , 山下 隆生 , 上野 一恵

pp.493-496

 岐阜県下の医療施設において臨床材料から分離されたmethicilrin-resistant Staphylococcus aureus (MRSA)株の性状に関して検討を加えた.各薬剤の耐性化は著明であったが,ミノサイクリン(MINO),バンコマイシン(VCM),アルベカシン(ABK),イミペネム(IPM),ゲンタマイシン(GM)が比較的良好な抗菌力を示した.コアグラーゼ型別はII型が111株(87.4%),IV型が12株(9.4%)であった、MRSAは今後,個々の施設における対策だけでなく総体的な院内感染対策が重要になると思われる.

編集者への手紙

パラフェニレンジアミンによるビタミンA蛍光の退色防止効果

庄野 正行

pp.498-499

 現在広範囲に使用されている落射型蛍光顕微鏡で肝組織内ビタミンAを観察すると数秒で退色する.そのため,観察および写真撮影を手早く行わねばならない.

 最近,没食子酸プロピル,フェニレンジアミン,パラフェニレンジアミンが,ローダミンやFITCなどの蛍光色素の退色を遅延させることが報告されている1~3).今回は,パラフェニレンジアミンをリン酸緩衝液(PBS)の封入剤に加え,ビタミンAの蛍光退色防止剤として使用したところ効果を認めたので報告する.

インドネシア在留日本人および同居現地人における消化器系寄生虫の保有状況

山田 誠一 , 森 有加 , 月舘 説子 , 藤田 紘一郎

pp.500

1.はじめに

 本邦における寄生虫疾患は,過去において疾病構造のうえで大きな位置を占めていたが,戦後の生活環境の整備改善により,その発生頻度が激減したのは周知の事実である.日本人の渡航や海外在住の機会が増える一方,外国入がわが国を訪れ滞在する機会も多くなった.これに伴い,今後,発展途上国から多くの寄生虫疾患がわが国にもたらされることが考えられる1)

 今回,インドネシア在留日本人および同居現地人の健康診断を行い,消化器系寄生虫の保有状況の調査をしたので結果を報告する.

質疑応答 臨床化学

血清CRPの生理的変動

亀子 光明 , 細萱 茂実 , 奥村 伸生 , M生

pp.501-503

 Q 血清CRPの生理的変動幅と変動要因についてお教えください.

アデノシンデアミナーゼアイソザイム測定の臨床的意義

今野 稔 , K生

pp.503-505

 Q アデノシンデアミナーゼアイソザイム測定の臨床的意義をお教えください.

質疑応答 臨床生理

睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査

加藤 光恵 , S生

pp.505-508

 Q 睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング検査についてお教えください.

質疑応答 一般検査

定性反応の統計的評価法

細萱 茂実 , A生

pp.508-510

 Q 尿一般検査のような定性反応の評価ができずに困っています.統計方法のよいものをお教えください.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

雑誌購入ページに移動

バックナンバー

64巻12号(2020年12月発行)

今月の特集1 血栓止血学のトピックス—求められる検査の原点と進化
今月の特集2 臨床検査とIoT

64巻11号(2020年11月発行)

今月の特集1 基準範囲と臨床判断値を考える
今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える

64巻10号(2020年10月発行)

増刊号 がんゲノム医療用語事典

64巻9号(2020年9月発行)

今月の特集1 やっぱり大事なCRP
今月の特集2 どうする?精度管理

64巻8号(2020年8月発行)

今月の特集1 AI医療の現状と課題
今月の特集2 IgG4関連疾患の理解と検査からのアプローチ

64巻7号(2020年7月発行)

今月の特集1 骨髄不全症の病態と検査
今月の特集2 薬剤耐性カンジダを考える

64巻6号(2020年6月発行)

今月の特集 超音波検査報告書の書き方—良い例,悪い例

64巻5号(2020年5月発行)

今月の特集1 中性脂肪の何が問題なのか
今月の特集2 EBLM(evidence based laboratory medicine)の新展開

64巻4号(2020年4月発行)

増刊号 これで万全!緊急を要するエコー所見

64巻3号(2020年3月発行)

今月の特集1 Clostridioides difficile感染症—近年の話題
今月の特集2 質量分析を利用した臨床検査

64巻2号(2020年2月発行)

今月の特集1 検査でわかる二次性高血圧
今月の特集2 標準採血法アップデート

64巻1号(2020年1月発行)

今月の特集1 免疫チェックポイント阻害薬—押さえるべき特徴と注意点
今月の特集2 生理検査—この所見を見逃すな!

63巻12号(2019年12月発行)

今月の特集1 糖尿病関連検査の動向
今月の特集2 高血圧の臨床—生理検査を中心に

63巻11号(2019年11月発行)

今月の特集1 腎臓を測る
今月の特集2 大規模自然災害後の感染症対策

63巻10号(2019年10月発行)

増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック

63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら