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学会だより 第16回日本血栓止血学会総会
近隣諸国の研究者を迎えて
著者: 稲葉浩1
所属機関: 1東京医科大学臨床病理学教室
ページ範囲:P.520 - P.520
文献購入ページに移動 日本血栓止血学会(青木延雄会長:東京医科歯科大学教授)は笹川記念館(東京)で1993年12月2日と3日の両日にわたり開催された.本学会は1978年に第1回が東京で開催されて以来,今回で16回を数える.
本年度の本学会は招請講演および一般演題の学術講演と商業展示から構成されていた.今回の大きな特徴は,近隣諸国の研究者を迎えて行われた招請講演であったことである.例年であれば第1日目の午後の約1時間は,特別講演が催され,欧米諸国から招待された世界的に著名な研究者の講演が行われていた.しかし,今回は特別企画として中国,台湾,韓国といったアジアの近隣諸国においてその分野で優れた研究を行っている5名の研究者を演者として迎え,1人当たり30分間,合計2時間30分で招請講演が行われた.5名(中国2名,台湾2名,韓国1名)の演者の演題は①成人慢性型ITPにおける巨核球の産生について,②台湾における血友病の現況とその管理について,③VIII因子遺伝子のクローニングと中国人血友病A患者の遺伝子異常について,④DICにおけるプラスミノゲン活性化機構について,⑤蛇毒中の抗血栓作用ペプチドについてであった.また,さらに2日目の午後5時からも,APL治療のパイオニアであるWang教授によるAPLに関する特別講演が正規のプログラム外に行われた.
本年度の本学会は招請講演および一般演題の学術講演と商業展示から構成されていた.今回の大きな特徴は,近隣諸国の研究者を迎えて行われた招請講演であったことである.例年であれば第1日目の午後の約1時間は,特別講演が催され,欧米諸国から招待された世界的に著名な研究者の講演が行われていた.しかし,今回は特別企画として中国,台湾,韓国といったアジアの近隣諸国においてその分野で優れた研究を行っている5名の研究者を演者として迎え,1人当たり30分間,合計2時間30分で招請講演が行われた.5名(中国2名,台湾2名,韓国1名)の演者の演題は①成人慢性型ITPにおける巨核球の産生について,②台湾における血友病の現況とその管理について,③VIII因子遺伝子のクローニングと中国人血友病A患者の遺伝子異常について,④DICにおけるプラスミノゲン活性化機構について,⑤蛇毒中の抗血栓作用ペプチドについてであった.また,さらに2日目の午後5時からも,APL治療のパイオニアであるWang教授によるAPLに関する特別講演が正規のプログラム外に行われた.
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