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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻5号

1994年05月発行

文献概要

今月の主題 常在菌 総説

腸内菌叢とその意義

著者: 神谷茂1 小澤敦1

所属機関: 1東海大学医学部生体防御機構系感染症学教室

ページ範囲:P.521 - P.527

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 腸内菌叢の生体との関連を感染防御,物質代謝,免疫,発癌および応用の点から論じ,その意義について考察する.腸内菌叢は日和見感染症を含む内因性感染症の原因となりうることや,発癌物質を含む毒性物質を生成することなど生体に有害に働くこともあるが,感染の防御と治療,薬剤の活性化を含む物質代謝,免疫刺激,発癌物質の分解などさまざまな観点から生体に有益に働いている面も忘れてはならない.医学のみならず,われわれの日常生活を取り巻くさまざまな分野で,腸内菌叢の持つ機能が応用されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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