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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻5号

1994年05月発行

文献概要

今月の主題 常在菌 総説

上気道常在菌叢とその意義

著者: 草野展周1 斎藤厚2

所属機関: 1琉球大学医学部附属病院検査部 2琉球大学医学部第一内科

ページ範囲:P.528 - P.532

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 上気道は鼻腔,副鼻腔,咽頭,喉頭から構成されている部位であり,通常,副鼻腔と喉頭を除く部位には常在菌叢が認められる.鼻腔の常在菌は皮膚の常在菌と類似しているが,咽頭の常在菌は口腔内常在菌と同じような細菌で構成されている.常在菌叢は外因性の病原菌からの防御的働きを持っており,常在菌叢の攪乱が疾患の原因になるが,常在菌叢自体が疾患の原因になる場合も多い.特に呼吸器感染症の起炎菌として重要なS.pneumoniaeやH.influenzaeなどが含まれており,起炎菌と汚染菌との区別が臨床上重要な問題になる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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