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コーヒーブレイク
読書雑感
著者: 屋形稔1
所属機関: 1東新潟病院
ページ範囲:P.556 - P.556
文献購入ページに移動 忘年会シーズンに元ボスをしていた大学の検査部に招かれた.久しぶりに会う女性技師もそれぞれ30,40歳代となり懐しく歓談した.微薫を帯びて「君たちはすっかり藹(ろう)たけたね」とお愛想を言ったら,彼女たち顔見合わせて「先生も口が悪くなった」と散々非難された.どうやら"老長けた"とあてはめたらしい.「帰ったら国語辞典を引き給え」と憤然としたが,念のため引いてみたら洗練されて美しくなるとちゃんと書いてある.
その前日市内の"しあわせ大学"という60歳以上の方々を対象とした講座に頼まれ"読書雑感"という題でたっぷり2時間長広舌をふるったのである.200人近くの受講者で女性が3分の2くらいを占めていたが,雑多な方々の集団と考えて最初は新潟ゆかりの文人墨客とその著書などから話し始めたが,手応えがきわめてよく,次に時代(歴史)小説と作家たちについて,エッセイと人生,最後は古典にまで話が広がった.医学部時代の講義と違って途中で立ち上がる人もなく,終わって聴衆が出てから帰ろうと待っていても席に坐ったきりで,仕方なく退席したら拍手で送ってくれた.どうも技師の方々にやや紛らわしい言葉を使ったのもこの講座の余韻らしく,世代の差についても改めて考えさせられた.
その前日市内の"しあわせ大学"という60歳以上の方々を対象とした講座に頼まれ"読書雑感"という題でたっぷり2時間長広舌をふるったのである.200人近くの受講者で女性が3分の2くらいを占めていたが,雑多な方々の集団と考えて最初は新潟ゆかりの文人墨客とその著書などから話し始めたが,手応えがきわめてよく,次に時代(歴史)小説と作家たちについて,エッセイと人生,最後は古典にまで話が広がった.医学部時代の講義と違って途中で立ち上がる人もなく,終わって聴衆が出てから帰ろうと待っていても席に坐ったきりで,仕方なく退席したら拍手で送ってくれた.どうも技師の方々にやや紛らわしい言葉を使ったのもこの講座の余韻らしく,世代の差についても改めて考えさせられた.
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