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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻5号

1994年05月発行

文献概要

今月の主題 常在菌 常在菌の同定とその感染

Bacteroides fragilis group

著者: 岩井重富1 福地久和2 矢越美智子3

所属機関: 1日本大学医学部第三外科 2日本大学医学部外科 3日本大学医学部附属病院臨床検査部

ページ範囲:P.563 - P.567

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 Bscteroides fragilis groupは下部腸管内における腸内常在細菌のうち,最も菌量が多い.また,感染症にも高頻度にかかわりを有し,E. coliなどの好気性グラム陰性桿菌との複数菌感染で強い病原性を示す.臨床分離株の約半数がβ-ラクタマーゼ産生菌であり,E. coliなどとの複数菌感染時にβ-ラクタマーゼに弱い抗菌剤を用いると,病巣内ではE. coliにも抗菌力を発揮しえない可能性がある.本菌の分類,同定法,分離状況,臨床症例について述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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