文献詳細
今月の主題 常在菌
常在菌の同定とその感染
文献概要
Candida albicansの同定は,発芽管,厚膜胞子などの形態学的性状によりおおむね目的を達せられるが,他の酵母様真菌との鑑別上,生化学的性状検査が不可欠となる.近年は,自動機器や簡易キット法が実用化されているので,これらを生かした活用法を考慮すべきである.C. albicansによって代表されるカンジダ症は,真菌感染症の中では最も多い.しかし,常在フローラとして存在するので,検出されてもその病原的意義を考慮する心要がある.
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