文献詳細
文献概要
今月の主題 常在菌 話題
発癌と腸内細菌
著者: 光岡知足1
所属機関: 1日本獣医畜産大学食品衛生学教室
ページ範囲:P.589 - P.591
文献購入ページに移動1.はじめに
ヒトや動物の腸内には100兆,100種に及ぶ細菌が生息し,いわゆる腸内菌叢(腸内フローラ)を構成している.これらの細菌は,互いに共生または拮抗関係を保ちながら,摂取される食餌成分や腸内に分泌・排泄される生体成分を利用して増殖し,さまざまな物質に変換し,その結果,癌の発生にも抑制にも,きわめて大きな影響を及ぼすことが明らかにされている.
ヒトや動物の腸内には100兆,100種に及ぶ細菌が生息し,いわゆる腸内菌叢(腸内フローラ)を構成している.これらの細菌は,互いに共生または拮抗関係を保ちながら,摂取される食餌成分や腸内に分泌・排泄される生体成分を利用して増殖し,さまざまな物質に変換し,その結果,癌の発生にも抑制にも,きわめて大きな影響を及ぼすことが明らかにされている.
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