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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻5号

1994年05月発行

文献概要

資料

肝細胞癌患者におけるAFPレクチン分画アイソフォームの検討

著者: 長野百合子1 吉野谷定美1 大久保昭行1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.613 - P.617

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 AFPレクチン分画キット(和光純薬)を使用し,診断が確定している肝細胞癌14例,肝硬変21例を主な対象として,肝細胞癌の診断について検討した.レンズマメレクチンを使用して得られるAFP-L3分画は,肝細胞癌群39.3±25.9%,肝硬変群8.1±5.8%であり,インゲンマメレクチンを使用して得られるAFP-P4とP5分画の和は.それぞれ25.3±14.7%,10.0±4.2%であり,ともに有意差を認めた.本キットは特にAFP100~400ng/mlの範囲にある症例で診断的有用性が高いことが示された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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