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今月の表紙 臨床細菌検査
非溶血性B群レンサ球菌
著者: 猪狩淳1
所属機関: 1順天堂大学医学部臨床病理学教室
ページ範囲:P.748 - P.749
文献購入ページに移動 B群レンサ球菌はヒトの腟に20~30%常在し,咽頭や腺管にも常在菌として認められる.本菌は化膿レンサ球菌(A群レンサ球菌)より明らかに毒力は弱いが,新生児の化膿性髄膜炎や敗血症の原因菌として,また成人の日和見感染菌として注目されている.
B群レンサ球菌のほとんどは,ヒツジ,ウマ血液寒天培地ヒでα~β溶血を示すことが指標とされる.さらにグラム染色陽性,カタラーゼ陰性,6.5%NaCl加BHI培地における発育陽性,胆汁エスクリン加水分解陰性の場合はバシトラシンテスト,ピログルタミールアミノペプチダーゼ活性,CAMPテスト,馬尿酸ナトリウム加水分解,小林の分類などによりスクリーニングし,Lancefield沈降反応,亜硝酸抽出法による群別により同定する.
B群レンサ球菌のほとんどは,ヒツジ,ウマ血液寒天培地ヒでα~β溶血を示すことが指標とされる.さらにグラム染色陽性,カタラーゼ陰性,6.5%NaCl加BHI培地における発育陽性,胆汁エスクリン加水分解陰性の場合はバシトラシンテスト,ピログルタミールアミノペプチダーゼ活性,CAMPテスト,馬尿酸ナトリウム加水分解,小林の分類などによりスクリーニングし,Lancefield沈降反応,亜硝酸抽出法による群別により同定する.
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