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今月の主題 結合組織 技術解説
血中接着性糖蛋白質
著者: 中林仁美1 中野博1
所属機関: 1奈良県立医科大学病態検査学講座
ページ範囲:P.800 - P.804
文献購入ページに移動 近年,血液中や細胞外マトリックスに存在し,細胞の接着にかかわる糖蛋白質が,細胞の分化,移動,増殖などに重要な役割を担っているとして注目されている.これらのうち,特にラミニン,フィブロネクチン,ビトロネクチンは,その血中値と各種の疾患,病態との関連を検討した報告がみられる.これら3種の糖蛋白質はそれぞれ特徴があり,その血中値の測定は現在のところ,単独で疾患を診断できるものではないが病態の把握に役立つと思われる.〔臨床検査38:800-804,1994〕
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