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今月の主題 結合組織 技術解説
血中コラーゲン代謝酵素活性
著者: 村脇義和1 川崎寛中1
所属機関: 1鳥取大学医学部第二内科
ページ範囲:P.811 - P.816
文献購入ページに移動 コラーゲン代謝関連酵素のうち,合成系酵素プロリルヒドロキシラーゼ(PH),ガラクトシル―ヒドロキシリシルグルコシルトランスフェラーゼ(GTT),架橋形成に関与するリシルオキシダーゼ(LO),分解系酵素コラゲナーゼについて,血中での酵素活性測定およびその意義について概説した.一般に,血清PH,GTT活性は組織中での線維増生を反映し,血清LO活性は組織線維量を反映し上昇する.血清コラゲナーゼ活性は組織でのコラーゲン分解状況を反映するものと考えられるが,TIMP (組織メタロプロテイナーゼ阻害因子)が増加する病態では血清中の活性は正確に測定できない.〔臨床検査38:811-816,1994〕
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