文献詳細
文献概要
今月の主題 結合組織 話題
後腹膜線維症―最近の知見を中心に
著者: 金井信行1 清水英男1
所属機関: 1自治医科大学病理学講座
ページ範囲:P.824 - P.826
文献購入ページに移動1.概念
後腹膜線維症(retroperitoneal fibrosis)は,1905年最初にAlbarranにより報告され,1948年Ormondにより病理組織所見も含め詳細に記載された疾患である.病理学的には,大動脈を中心とした後腹膜に炎症性細胞浸潤とそれに引き続いた線維化をきたすことを特徴とする.後腹膜の線維化が尿管周囲に及ぶと,尿管の狭窄・閉塞による水腎症ないし進行性の腎不全をきたすため,主として泌尿器科で取り扱われることが多い疾患である.まれではあるが,文献上500例以上の報告がある.
後腹膜線維症(retroperitoneal fibrosis)は,1905年最初にAlbarranにより報告され,1948年Ormondにより病理組織所見も含め詳細に記載された疾患である.病理学的には,大動脈を中心とした後腹膜に炎症性細胞浸潤とそれに引き続いた線維化をきたすことを特徴とする.後腹膜の線維化が尿管周囲に及ぶと,尿管の狭窄・閉塞による水腎症ないし進行性の腎不全をきたすため,主として泌尿器科で取り扱われることが多い疾患である.まれではあるが,文献上500例以上の報告がある.
掲載誌情報