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文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻7号

1994年07月発行

文献概要

今月の主題 結合組織 話題

後腹膜線維症―最近の知見を中心に

著者: 金井信行1 清水英男1

所属機関: 1自治医科大学病理学講座

ページ範囲:P.824 - P.826

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1.概念
 後腹膜線維症(retroperitoneal fibrosis)は,1905年最初にAlbarranにより報告され,1948年Ormondにより病理組織所見も含め詳細に記載された疾患である.病理学的には,大動脈を中心とした後腹膜に炎症性細胞浸潤とそれに引き続いた線維化をきたすことを特徴とする.後腹膜の線維化が尿管周囲に及ぶと,尿管の狭窄・閉塞による水腎症ないし進行性の腎不全をきたすため,主として泌尿器科で取り扱われることが多い疾患である.まれではあるが,文献上500例以上の報告がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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