icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査38巻7号

1994年07月発行

文献概要

質疑応答 一般検査

尿中蛋白検査結果の乖離

著者: 伊藤喜久1 K子

所属機関: 1自治医科大学臨床病理学

ページ範囲:P.860 - P.862

文献購入ページに移動
 Q 尿中蛋白を試験紙法で定性したところ(±)を示し,マイクロTPテスト(ピロガロールレッド法)で定量したところ350mg/dlとなりました.そこで,この蛋白はアルブミンではないかと考え尿中蛋白分画を実施したところ,γグロブリンが79.0%でした.さらに免疫電気泳動ではγグロブリンが(±)でした(図1).この結果の不一致をどのように理解したらよいのでしょうか.
 また,このようなことは正常人でもよくあることなのでしょうか.例えば,一過性の尿細管機能障害のために蛋白の再吸収が低下し,免疫グロブリンの分滑,β2ミクログロブリンなどの低分子蛋臼が尿中に出現したと考えていいのでしょうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?