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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査38巻9号

1994年09月発行

雑誌目次

今月の主題 臨床検査の効率性をめぐって

巻頭言

臨床検査の効率性と病院検査部のリストラ

河合 忠

pp.989-990

 わが国の医療行政を振り返ってみると,1960年代までは医療の供給を改善するための政策が重視されて国民皆保険制度が確立され,1970年代は医療の質を改善するための政策が進められて大きな効果を上げたが,1980年代は増大する医療費に対して医療の費用効率を考えた政策がとられ,そして1990年代には本格的に21世紀に向けての医療のあり方が問われている.

 1993年の社会保険給付費は国民所得の約16.3%,約59兆円で,年金,医療,福祉の割合がほぼ5:4:1である.しかし,今年3月に厚生省がまとめた「21世紀福祉ビジョンー少子・高齢社会に向けて」によると,2025年には社会保険給付費は国民所得の28%,約375兆円に達し,その内容は5:3:2の割合となると予想している.すなわち,福祉の占める割合が大きく伸びると考えられる.

医療体制と臨床検査

病院にみる効率性と質―臨床検査を中心に

佐々木 順子

pp.991-994

 効率性は,なすべき仕事の質と無関係に論ずることはできない.多くの専門職が組織的に医療を提供する病院医療において,臨床検査のなすべき仕事の質とは何か.病院医療の質に関する考え方と質の向上に向けての試みを述べるとともに,病院医療で重要性を増す臨床検査の質について検討した.臨床検査部門の効率性は,病院の他部門とのかかわり方に影響されるが,今後は良質の医療提供を目標とする病院全体の機能との関係を重視する必要がある.〔臨床検査38:991-994,1994〕

診療報酬設定のしくみ

森 三樹雄

pp.995-998

 ここでは診療報酬のうち,特に臨床検査点数の設定のしくみについて述べる.臨床検査点数の決め方には2種類ある.1つは2年ごとに行われる診療報酬改定で,もう1つは体外診断薬の申請があったときに随時決める方法である.2年ごとの診療報酬改定に関しては,中央社会保険医療協議会で決められた引き上げ幅の枠内で,各種団体からの要望を考慮し,厚生省と日本医師会の代表が話し合い,検査料をはじめ診察料,再診料,在宅療養料,往診料,入院時医学管理料,診療情報料などの点数を見直す.体外診断薬の申請があった場合には,日本医師会疑義解釈委員会において日本臨床病理学会代表の委員が中心になって答申し,検査の点数がこの委員会で決定される.〔臨床検査38:995-998,1994〕

腫瘍マーカーの医療経済的評価

大橋 靖雄

pp.999-1002

 新薬の評価を行う際,その有効性や安全性とともに,経済的評価も併せて行う必要がある.しかし,腫瘍マーカーの医療経済的評価を行うにはさまざまな困難が伴う.ここでは,CEAによる結腸癌再発モニタリングを例に,評価の具体的方法と成果,問題点などを示した.〔臨床検査38:999-1002,1994〕

検診と医療費節減効果

岡本 直幸

pp.1003-1006

 検診を受診することは医療費の節減に効果があるのか.この点を明確にすべく,老人保健法による"基本健康診査"と"がん検診"について検討した.検診受診歴がない人と比較し,年間の外来受診回数は多いものの医療費は低いこと,また,入院については入院日数が少なく費用も低いことが示された.これらの結果から,検診受診による健康管理が医療費節減に効果を示していることが示唆された.〔臨床検査38:1003-1006,1994〕

アメリカの医療体制と臨床検査事情

佐藤 誠也

pp.1007-1011

 PPS/DRG制度の施行は米国医療供給体制を変貌させ,臨床検査もその影響を直接受けることとなった.医療の効率化は質の向上に直結するという視点から,米国のこの変遷する現状をまとめてみた.日本の医療行政を予測するうえで,先行する米国の改革はきわめて興味深い.〔臨床検査38:1007-1011,1994〕

検査項目の選定と有効利用

初期診療における検査の使い方

関口 進

pp.1013-1016

 日本臨床病理学会では"日常初期診療における臨床検査の使い方"に関する小委員会を作った.この小委員会では初期診療(外来)で行われる検査項目で共通のものを"基本的検査"と位置づけ,問診・身体的所見の診療と併行して行うこととした."基本的検査"Iは最も簡単な定性検査を主としたもので,IIはIでは不十分または入院を目的とした場合に検査するものとした.この検査項目での陽性率は89.0%で,スクリーニングとして有効で,さらに臓器系統別の検査へと進む方向づけの検査群して十分な効果が認められた.〔臨床検査38:1013-1016,1994〕

腫瘍マーカー検査の適正使用とモニター制度

大久保 昭行

pp.1017-1020

 腫瘍マーカーには,測定成分が不明確なため,測定上種々の問題がある.他方では,癌の早期発見に役立つことを期待して,腫瘍マーカーが過剰に検査されている.腫瘍マーカー検査では,偽陽性および偽陰性が患者に大きな負担となるので,腫瘍マーカー検査が適切に行われることが重要である.腫瘍マーカーなど,検査結果が診療に大きく影響する検査薬については,市販後モニター制度を考えるべき時期がきていると思われる.〔臨床検査38:1017-1020,1994〕

診断評価の方法

吉原 幸治郎 , 福井 次矢

pp.1021-1024

 臨床診断のプロセスには多くの問題点があるが,検査を有効に利用し,臨床診断に役立てるためには,検査の選択とその結果の評価について認識する必要がある.検査を選択する場合,その妥当性や信頼性,操作特性(感度と特異度)などが問題となる.また結果を評価する場合,検査前確率により陽性予測値は大きく異なってくる.したがって,問診と身体診察に基づいて疾病を有する可能性の高い患者を選んで検査を実施しなければ,検査の有用性は低下し偽陽性者のみを生み出す結果となる.〔臨床検査38:1021-1024,1994〕

検査機関のリストラクチャリング

国立病院の共同施設利用

和知 勤 , 梅枝 孝之

pp.1025-1029

 従来の自施設だけで処理する"自己完結型"医療制度のもとで育まれた臨床検査業務は,先の終戦後に始まった科学技術の発展に伴う医療技術の驚異的な高度化,多様化と医療事情の急速な変貌に対応する医療の多様化,高額化に伴って急成長を遂げた.慢性疾患患者のみを扱ってきた国立療養所においては,要員的にも設備的にも劣勢下で急速に訪れた高度化医療への対応には限度があった.貧しさゆえの発想の転換から,大型自動分析装置を用いて地域の国立療養所間での共同利用思考が生まれた.試行を経て,現在では,臨床検査機器の共同利用は全国的規模での拡大を示している.この企画は,投資効率,省力効果,経済効率,情報の整合性確立などの利点の反面,共同利用型臨床検査システム推進上,越えなければならない問題点もある.1986年以降台頭した"地域完結型"医療体制への変革気運に添うもので,将来型システムの先取りと言える.〔臨床検査38:1025-1029,1994〕

検査科の統合,サテライト・ブランチ化

坂岸 良克

pp.1031-1034

 各検査領域の進歩に伴い,専門化の兆しが著しい.中央検査部(検査科)としては,臨床検査技師の業務から見て,3部門(生理機能,形態系,検体系)に分けて統合することが合理的ではなかろうか.高齢化社会の到来を控えて,在宅医療の一環を担うために,サテライトラボによるプランチ化も望まれるが,これは中央検査部(科)の細分化ではなく,新しい中央化の確立とみなすべきものである.〔臨床検査38:1031-1034,1994〕

院内検査のスリム化

水戸部 光衛

pp.1035-1037

 臨床検査は,1955年から80年ごろまで急速に発展した.1980年を頂点にして医療機関の臨床検査部門は厳しく経済効率を求められ,強力な引き締め期を迎えた.1993年には"検体検査の院内委託"も適法となった.最近は特に人員査定の厳しい中で,求められる検査機能を維持発展させ,生理学的検査を拡充していくためには,検体検査を見直して院内検体検査のスリム化を図らざるをえない時期になった.〔臨床検査38:1035-1037,1994〕

民間立検査所業界のリストラクチャリング

山本 義教

pp.1039-1042

 民営衛生検査所は,受託検査需要の急速な高まりの中で,激しい施設間競争を原動力にしながら,効率性の向上を図ってきた.現在もなお,それぞれの検査所が身を削る思いで効率化に臨んでいるが,一方では精度管理の充実にも積極的に取り組んでいる.医療関連サービス振興会の"サービスマーク"への参加は,その姿勢の現れである.〔臨床検査38:1039-1042,1994〕

話題

臨床検査データ交換規約

里村 洋一

pp.1044-1045

1.医療データ通信手順の標準化

 医療機関における情報の電子化が進み,病院の管理情報ばかりでなく,患者の診療データがコンピュータで処理されることが多くなった.将来は,コンピュータ通信による,医療機関相互の患者データ交換が行われるようになって,連携医療がより活発になると予想されているが,そのような例はまだわずかである.一方,医療業務の分業も進んで,さまざまな業務の外部委託が行われるようになった.民間の検査センターで実施されて,医療機関に結果報告される臨床検査はその代表的なものである.臨床検査センターの多くは,早くから業務のコンピュータ化を進めており,内部の業務遂行は効率的に運用されているが,検体の採取や運搬と報告書の提出は人手に頼らざるをえないのが実情である.

 それぞれにコンピュータ化が進んでいるにもかかわらず,それら相互のデータ交換があまり活発でないのは,データの形式や転送手順に統一がなく,データの通信を行おうとすると,そのたびに新たに個々の通信手順とデータ形式を開発しなければならないのが大きな障壁であった.相互通信のための標準規格が整備されない限りこの問題は解決できず,関係者の協調が必要とされてきた.

検査業務の定量化串刺しダンゴプロジエクト

只野 寿太郎

pp.1047-1051

1.はじめに

 1992年,全国国立大学病院検査部会議は,①増加する業務を技師の増員なしで処理している,②多くの施設が自動化,システム化に億を超える投資を行っている,③オーバーフローした仕事が外部委託に回り,病院経費を圧迫している,などの事態に対応するため,検査業務の客観化・定量化を目的として小委員会を発足させた.この委員会の幹事として佐賀医科大学が指名され,1993年に定量化プロジェクト(通称"串刺しダンゴプロジェクト")の試行結果が報告された.1994年富山で開催された会議には名古屋大学,山口大学,鹿児島大学の3大学が新たに加わり,それぞれの施設での取り組みが報告された.ここでは定量化プロジェクトの方法,検査業務量の定量化・客観化の実例を示す.

座談会

臨床検査の効率性をめぐって

福島 靖正 , 関口 進 , 佐藤 誠也 , 赤石 清美 , 河合 忠

pp.1053-1062

 先進諸国では,増大する医療費に対して,効率的な医療供給を目ざす努力が行われている.わが国の臨床検査も効率性の向上が課題となっているが,ここで目ざされるべきは単に経済的効率の向上だけではない.わが国以上に厳しい状況下でこの問題に取り組む米国に学びつつ,医学的観点も含めた広い視野から,わが国の問題点,今後の方向を探っていただいた.(1994年5月9日,於医学書院)

今月の表紙 臨床細菌検査

Capnocytophaga属

猪狩 淳

pp.982-983

 Capnocytophaga属は,以前は偏性嫌気性菌として知られていた紡錘状のグラム陰性桿菌である.しかし,発育に高濃度の炭酸ガスを要求する通性嫌気性菌であることが証明されCapnocyto-phagaと命名された.Capnocytophaga属は現在DNAの相同性により,C.Ochracea,C.Gingi-valis,C.sputigenaの3種に分けられる.

 本菌はヒトの口腔内に常在する.グラム陰性,紡錘状あるいは細長い桿菌で,臨床材料のグラム染色標本で好中球内に貧食されている像が認められることがあり,病原的意義が高い.

コーヒーブレイク

人の心の薄氷

屋形 稔

pp.994

 今年も春の彼岸がやってきた.雪の下で冬を越した墓を水で清めて剪り花を供えると,死者も眼前に蘇ったようである.しかし墓はものを語らない.生者の心の中でそれぞれに無言の会話をするだけである.

 この正月に郷里で一緒に村の小学校を出た仲間の同級会があった.10年ぶりであったがその間にちょうど10人が鬼籍に入ったのを知り,残った男たちは顔を見合わせた.悲しみより一種複雑な心境であった.

101 Line

𠮷野 二男

pp.1034

 メスピペット(化学用),通称"途中目盛り"といわれているピペットに読み取り目盛りが記されていますが,その先端までは目盛りがないでしょう.例えば,10 ml用のもので0.1mlずつの目盛りでしたら,両端がありますからその目盛り線は101本です.

 これに対して,血清用のピペット(serologicalpipette),通称で"吹き出し"といわれるものでは,その先端まで目盛りがあるはずですが,実際には円錐形になった先端部には,98,99の位置に相当する目盛り線は記されていません.それは,この部分ではもう計ることができないからですし,できても不正確であり,またその必要性もないでしょう.それで,この種のピペットでは,上記の同じ10 ml用ならば98本の目盛り線があるということになります.

学会だより 第35回日本臨床細胞学会総会

細胞診断関係者2,200余名出雲に会す

山岸 紀美江

pp.1012

 日本臨床細胞学会は,主に医師と臨床検査技師で構成されている学術団体である.本学会は,医師4,000名弱と細胞検査士4,000名強を擁する.全国規模での学術集会は毎年春秋2回行っている.春は3日間,秋は2日間の会期中,初日に多数のビジネスミーティングが行われている.

 第35回総会は島根医科大学産科婦人科学教室北尾學教授を会長に,島根県松江市に2,200名以上の多数が参加して,6月2~4日に開催された.何を忘れても傘だけは忘れるなという山陰出雲にもかかわらず,3日間初夏の晴天に恵まれた.

学会だより 第43回日本臨床衛生検査学会

"明日の医療を支える臨床検査―心の通う臨床検査"をテーマに

矢野 順子 , 堀井 隆 , 雲類鷲 雄一

pp.1063-1065

 第43回日本臨床衛生検査学会が,1994年5月12,13の両日にわたり,村瀬光春学会長(愛媛大学医学部附属病院検査部技師長)のもと,愛媛県松山市で開催された.テーマは"明日の医療を支える臨床検査―心の通う臨床検査".市内4か所に分かれた会場はシャトルバスで結ばれ,各会場ごとに発表演題に関連した臨床検査機器・試薬を中心に展示が行われた.次回は山形市で三浦秀人学会長のもと開かれる予定.

編集者への手紙

アポトーシスにおける核DNA破壊のEBおよびDAPI染色による検討

庄野 正行 , 倪 潤洲 , 冨田 優美子

pp.1066-1067

1.はじめに

 アポトーシス(apoptosis)は,プログラムされた細胞死のことで最近非常に注目されるようになってきた.その主な理由は,個体形成に重要な役割を持っていること,生体内での内,外的要因による細胞死が多いこと,エイズやそのほかの疾病において,その病因となるリンパ系の細胞の減少に深い関係を持っていること,各種の抗癌剤がアポトーシスでの癌細胞破壊を行うこと,などが言われている.

 最も一般的なアポトーシスのメカニズムとしては,核のDNAを断片化するエンドヌクレアーゼの活性化が考えられている.そこで今回,マウス肝細胞のアポトーシスを用いて,核のDNA断片状態をエチジウムブロマイド(EB)とDAPIを用いて検討した.

洗浄力バーグラスを用いた単一ヒト精子内遊離カルシウム測定法

庄野 正行 , 石川 ひろみ

pp.1098-1099

1.はじめに

 ヒト精子の細胞内遊離カルシウムの測定1)は浮遊状態でしか測定できなかったため,われわれは,ポリエルリジンを用いて接着させる方法2)を開発したが,その影響がどれほどあるかを知らなかった.そこで今回,よく洗浄したカバーグラス上に遊泳しているヒト精子細胞を接着させ,FURA 2-AMを用いて,細胞内遊離カルシウムの変化を観察することを試みた.

男性群のALTにおいて高値例の頻度が大きいことについて

小林 正嗣

pp.1099-1100

 筆者らは,先に,健康診断受診老群のALT (GPT)およびAST (GOT)の各測定値の分布に顕著な男女間の差異が認められ,それらの経年齢平均値曲線を求めると,男性群のAST,女性群のASTおよびALTでは概して緩やかな勾配の上昇曲線が描かれるのに対し,男性群のALTにおいては凸型の特異な曲線が描かれることを報告しだ1).男性群のALTの分布が高値側へ広がるのは,その曲線のピークをつくる年齢層を中心に高値例の頻度が大きいためであり,筆者は,東らの研究2,3)を論拠として,作業や運動およびそれらの反復による上昇がその要因であろうと推定した.また,飲酒習慣の有無にかかわらず男性群のALTが頻度高く高値側へ分布することについて言及し,このことが"運動負荷による血清逸脱酵素の上昇は骨格筋由来が考えられる"とする東らの研究に関連のあることを示唆した.このことについて補足する.

基準値,基準範囲とは

戸谷 誠之

pp.1100-1101

 一昨年ころからでしょうか,臨床検査の評価を行うための"基準範囲"の設定について多くの議論がなされるようになりました.

 以前から正常値とは何か,臨床検査データからの病態識別法の試み,あるいは検査値の共通表示法について,など種々の議論が行われいたので,今回のこともそのような一連のことと,いささか傍観者的な気持ちで模様を眺めていました.しかし,私自身が昨年の臨床病理学会総会で臨床検査情報学と臨床化学の両専門部会合同学術集会において,浜松医大菅野剛史教授とともに総合司会を担当して以来,この問題に対してこれまでとは異なった感覚を抱くようになりました.

梅毒血清検査結果の出身地差

山田 誠一 , 森 有加 , 月館 説子 , 藤田 紘一郎

pp.1102

1.はじめに

 梅毒はスピロヘータの1つであるTreponema pal-lidumによって生じる.診断には,病変部からTre-ponema pallidumを直接検出する方法と血清診断法がある.非特異的なSTS法と特異的なTPHA法およびFTA-ABS法と組み合わせて診断する.今回,海外勤務者と現地人の梅毒血清検査を実施する機会があったので若干の考察を含めて報告する.

私のくふう

両目を開けたままで焦点合わせが行える顕微鏡写真撮影のための遮蔽プレート

大谷 静治 , 池田 真美 , 榎本 克彦 , 佐藤 昇志

pp.1068

 病理組織標本の顕微鏡写真撮影は,病理検査や研究に携わる者にとって日常の業務といってもよいほど頻繁に行われる作業であり,顕微鏡の進歩とともに誰でも優れた写真を撮ることが可能となってきた.現在一般的に使用されている顕微鏡撮影装置のうち,被写体の焦点合わせを接眼レンズとは別の単眼の焦準鏡で行う方式の顕微鏡では,撮影者の多くは片目を閉じながら,もう片方の目で焦準鏡をのぞいて被写体を撮影している.しかし,片目だけで細かい焦点を合わせたり撮影を行っていると,目に対する負担が強くなり疲労のために焦点の微調節などがだんだん困難になる.この回避のため両目を開けて焦点を合わせることが最良と考えられるが,両目を開けながらでは焦準鏡をのぞいている目とは反対の目から周囲の物が見えてしまうため,顕微鏡の中の被写体像との周囲の像とが重ね合って見えてしまい,被写体の正確な焦点合わせがやはり困難となる.

 医学写真の技術者は両目を開けて顕微鏡撮影を行う訓練を積むことによってこの弊害を解決しているが,写真撮影を業務としているわけではないわれわれにとって,このことはなかなか難しいのが現実である.

座談会PartⅠ・1

遺伝子検査

村松 正實 , 引地 一昌 , 高橋 正宜 , 河合 忠

pp.1071-1074

遺伝子検査,特にDNAの検査は病院検査室で,簡易にできるキットか使用されている.なかでも癌,感染症,血液病などでは応用範囲も拡がりつつある.また,難しいものは検査センターが積極的に取り扱っている.そこで今回,この分野における指導的な役割を果たしておられる先生かたに,現状と展望を含めて,わかりやすく解説いだだいた.(連載)

目でみる症例―検査結果から病態診断へ・21

運動皮質の電気的異常興奮と血流増加を認めたepilepsia partialis continua

黒岩 義之

pp.1075-1078

●検査結果の判定●

 表面筋電図は右短拇指外転筋,右橈側手根伸筋,右三角筋,右僧帽筋,両側前額筋の6個の筋について記録した.表面筋電図の記録は各筋直上の皮膚に脳波用皿電極を2個ずつ置いて,それを脳波計に接続して行った.

 その結果,1~1.5秒間隔で発射する同期性の筋放電が得られた(図1).筋放電は振戦にみられるような群化放電でもなく,ジストニアにみられるような持続の長い放電でもなかった.どちらかというとミオクローヌス患者にみられる筋放電に最も近い表面筋電図所見と考えられた.患者の痙攣の臨床的観察と合わせ,epilepsia partialis continua (持続性部分てんかん)が起こっていると判定された.

トピックス

ハンタウイルス感染症

松本 哲哉

pp.1079-1080

1.はじめに

 1993年の初夏,米国において感冒様症状で初発し,ARDS (成人呼吸促迫症候群)様の急激な呼吸不全に陥り,その2/3が死に至る疾患が流行し問題となった.その後の研究でハンタウイルスがその起炎病原体であることが明らかとなったが,いまだに各地で報告例が相次いでいる.本稿では,最近話題となっているハンタウイルス感染症についてその概略を解説する.

猫引っかき病―Rochalimaea henselae感染症

舘田 一博

pp.1080-1082

 猫引っかき病は,その名のとおり猫に引っかかれた部位の紅斑,丘疹,膿癒に引き続き,局所リンパ節腫脹と発熱を主徴とする疾患である.本疾患のほとんどは,リンパ節腫脹,発熱という典型的な臨床症状の出現のあと数週間で自然治癒傾向を示すが,まれに1年以上にわたって症状が持続する症例,急性脳症を合併する症例,またAIDS患者や臓器移植患者などの免疫能低下患者においては敗血症性ショック様に急激に全身状態が悪化する症例も報告されている.本疾患の起炎病原体が長い閲不明であったことから,臨床における本症の診断は,猫との接触歴および引っかき傷の特定,リンパ節腫脹などの臨床症状,および患者由来抗原を用いた遅延型皮内テストなどに頼らざるをえなかった.しかし,症例によっては悪性疾患を否定することができずリンパ節生検を余儀なくされる症例もあり,本症の起炎病原体の決定および血清診断法の確立が期待されてきた.

 猫引っかき病の病原体に関しては,1983年にWearら1)がWarthin-Starry染色を用いることにより,本症患者のリンパ節に多形性を示すグラム陰性桿菌が存在することを報告し,1988年には患者リンパ節から本菌の分離に成功している2).その後アメリカのCDCのグループも同様に患者リンパ節から起炎菌と考えられる病原体を分離しており,"Afipia felis"と命名した3)

遅発性神経細胞死

井手 隆文 , 桐野 高明

pp.1082-1083

 脳の神経細胞が,虚血や低酸素に対して特に脆弱であることはよく知られている.一時的心停止例など,脳に短時間の虚血が加わったときには一定の部位の一定の神経細胞群のみが損傷を受ける.中でも海馬CA 1の錐体細胞,線条体外側部の小型細胞,小脳のプルキンエ細胞,大脳皮質の第3層,5層の錐体細胞が特に虚血に脆弱であり6),このような特性は選択的脆弱性(selectivevulnerability)と呼ばれてきた.海馬CA 1領域の錐体細胞では虚血後3~4日に大部分が細胞死に陥るが,細胞死が緩やかに遅れて進行するため遅発性神経細胞死(delayed neuronal death)と呼ばれている.この現象はスナネズミで5分間1),ラットで10~30分間5)の前脳虚血によって観察される(図1).すなわち虚血後の1~2日には,形態学的に明らかな細胞の変化はなく,エネルギー代謝は回復するのに,虚血の3~4日後から海馬CA 1錐体細胞の大部分が崩壊する.同様に大脳皮質の一次感覚野第3層の錐体細胞,線条体背外側部にも遅発性神経細胞死が発生する4).しかし,なぜ限られた領域に遅発性に細胞死が進行するのかは,まだ十分には解明されていない.

 従来から虚血性神経細胞死の機構を説明する仮説として,グルタミン酸―カルシウム説がある.

syndrome X

島本 和明 , 田中 繁道

pp.1083-1085

 高血圧,高脂血症,肥満,耐糖能異常は,動脈硬化,虚血性心疾患の危険因子として以前から指摘され,それらの重積が虚血性心疾患発症を相乗的に増すことは多くの疫学成績から明らかにされている.

 最近(1988年),Reaven1)はインスリン感受性低下,耐糖能異常,高インスリン血症,高VLDL―中性脂肪血症,低HDLコレステロール血症,高血圧を有する患者群を"syndrome X"として,インスリン抵抗性を基礎として虚血性心疾患への進展の危険性が非常に高い代謝性症候群と位置づけ,病態管理の重要性を提唱している.

研究

血清総カロテノイド測定法の検討―特にカロテノイド各分画の影響

木下 伊規子 , 木村 典代 , 加藤 達雄

pp.1087-1091

 分光光度計による血中総カロテノイド測定法に対する各分画の影響を調べた.各分画の吸光スペクトルは3つのピークを持ち,その形は類似したがリコペンのみは,やや長波長側に偏位した.各分画の添加回収率はいずれもほぼ100%であった.血中総カロテノイド測定値はHPLC法による各分画の総和値と,きわめて良い相関を示し,3波長測定により基線値を差し引くことによりさらに改善した.総カロテノイド測定の有用性を述べた.

心室性期外収縮解析における3次元的Holter心電図R-R間隔解析システム"SCMC-RR system"の有用性

横田 進 , 真田 正美 , 小川 潔 , 周藤 文明 , 蟹川 俊昭 , 伊藤 武

pp.1093-1097

 3次元的Holter心電図R-R間隔解析システム"SCMC―RR system"を用いて,心室性期外収縮が1日に3,600個以上認められた3症例について1時間ごと24時間ローレンツプロットと6パターンローレンツプロットを行い,その有用性について検討した.3次元表示により出現頻度を,1時間ごと24時間表示により日内変動を,6パターン表示により分布の意味を,それぞれ把握できたことから,不整脈診断に有用な解析方法であると考えられた.

質疑応答 免疫血清

HBV関連抗体の産生機序

三代 俊治 , Q生

pp.1103-1105

 Q B型肝炎のマーカーとしてHBc抗体が検査に利用されていますが,コア粒子がHBs抗原の殻から出ない状態で存在するのに,なぜ血中にHBc抗体があるのですか.その抗体産生の機序についてお教えください.HBe抗原HBe抗体の産生機序についても併せてお願いします.

質疑応答 病理

ディスカリオティック細胞とディスプラスティック細胞

長谷川 壽彦 , T生

pp.1105-1106

 Q 子宮頸部の異型病変の表現で,ディスカリオティック細胞とディスプラスティック細胞がありますが,両者の違いをお教えください.

内分泌腫瘍の良・悪性の鑑別

覚道 健一 , O生

pp.1106-1107

 Q 内分泌腫瘍の良・悪性の判定は難しい例が多いとされていますが,鑑別に役立つ染色法としてはどのよりなものがありますか。また,良性腫瘍と過形成の鑑別についてもご教示ください.

質疑応答 一般検査

尿中輝細胞と尿試験紙法の感度

今井 宣子 , K生

pp.1108-1110

 Q 表1のように尿中に輝細胞が出たとき,どうして尿試験紙法のleukocvtesの感度が低下するのでしょうか.お教えください.

質疑応答 その他

マルチメディア・パソコン

鹿島 哲 , N子

pp.1110-1112

 Q マルチメディアに用いるパソコンはどのようなものが良いか,具体的に解説してください.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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バックナンバー

64巻12号(2020年12月発行)

今月の特集1 血栓止血学のトピックス—求められる検査の原点と進化
今月の特集2 臨床検査とIoT

64巻11号(2020年11月発行)

今月の特集1 基準範囲と臨床判断値を考える
今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える

64巻10号(2020年10月発行)

増刊号 がんゲノム医療用語事典

64巻9号(2020年9月発行)

今月の特集1 やっぱり大事なCRP
今月の特集2 どうする?精度管理

64巻8号(2020年8月発行)

今月の特集1 AI医療の現状と課題
今月の特集2 IgG4関連疾患の理解と検査からのアプローチ

64巻7号(2020年7月発行)

今月の特集1 骨髄不全症の病態と検査
今月の特集2 薬剤耐性カンジダを考える

64巻6号(2020年6月発行)

今月の特集 超音波検査報告書の書き方—良い例,悪い例

64巻5号(2020年5月発行)

今月の特集1 中性脂肪の何が問題なのか
今月の特集2 EBLM(evidence based laboratory medicine)の新展開

64巻4号(2020年4月発行)

増刊号 これで万全!緊急を要するエコー所見

64巻3号(2020年3月発行)

今月の特集1 Clostridioides difficile感染症—近年の話題
今月の特集2 質量分析を利用した臨床検査

64巻2号(2020年2月発行)

今月の特集1 検査でわかる二次性高血圧
今月の特集2 標準採血法アップデート

64巻1号(2020年1月発行)

今月の特集1 免疫チェックポイント阻害薬—押さえるべき特徴と注意点
今月の特集2 生理検査—この所見を見逃すな!

63巻12号(2019年12月発行)

今月の特集1 糖尿病関連検査の動向
今月の特集2 高血圧の臨床—生理検査を中心に

63巻11号(2019年11月発行)

今月の特集1 腎臓を測る
今月の特集2 大規模自然災害後の感染症対策

63巻10号(2019年10月発行)

増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック

63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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