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今月の主題 乳腺の検査 総説
乳腺疾患のホルモン依存性
著者: 野村雍夫1
所属機関: 1国立病院九州がんセンター乳腺部
ページ範囲:P.1113 - P.1116
文献購入ページに移動 乳癌の約1/3がホルモン療法に反応し,腫瘍が退縮するいわゆるホルモン依存性(hormone dependency)を持つ.最近の分子生物学の発展により,このホルモン依存性のメカニズムが次第に判明しつつある.
血中のエストロゲン(estradiol-17β;E2)が乳癌細胞内に入り,エストロゲンレセプター(ER)と特異的に結合する.さらに,核内でDNAと結合し,種々の増殖因子を産生し,オートクリン,パラクリン機構により,乳癌細胞の増殖を促進する.したがって,乳癌のホルモン療法は,E2の低下,アンチエストロゲンなどによるオートクリン機構の阻害によると考えられる.〔臨床検査 39:1113-1116,1995〕
血中のエストロゲン(estradiol-17β;E2)が乳癌細胞内に入り,エストロゲンレセプター(ER)と特異的に結合する.さらに,核内でDNAと結合し,種々の増殖因子を産生し,オートクリン,パラクリン機構により,乳癌細胞の増殖を促進する.したがって,乳癌のホルモン療法は,E2の低下,アンチエストロゲンなどによるオートクリン機構の阻害によると考えられる.〔臨床検査 39:1113-1116,1995〕
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