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今月の主題 乳腺の検査 話題
乳管造影
著者: 岡崎亮1 岡崎稔1 平田公一1
所属機関: 1札幌医科大学第1外科
ページ範囲:P.1168 - P.1169
文献購入ページに移動乳管造影は主として乳管内病変を対象とし,乳頭表面の乳管開口部から造影剤を注入してマンモグラフィ撮影を行う診断法である1).造影剤が描出する乳管の形態は乳管内上皮細胞の増殖性変化によって取り残された乳管内腔のfree spaceの形態であり,それらの形状から病変の乳管内発育進展の形態学的特徴を診断することが肝要である.したがって,本検査法によって得られる情報は,①分泌乳管の走行と支配領域,②病変の存在の有無とその局在,③病変の質的診断である.
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