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文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻10号

1995年10月発行

今月の主題 乳腺の検査

話題

乳管異型増殖症

著者: 森谷卓也1

所属機関: 1川崎医科大学附属川崎病院病理部

ページ範囲:P.1177 - P.1178

文献概要

1.はじめに
 乳腺症は,非炎症性,非腫瘍性の良性乳腺疾患で,病理組織学的に嚢胞,アポクリン化生,腺症,乳管過形成など,多くの部分像の集合から成っている.乳腺症と乳癌の関係については古くから論議があるが,最近の研究では,部分像によって将来浸潤性乳癌が発生する危険率が異なることが明らかになってきた1).なかでも異型増殖症(乳管由来と小葉由来の二種類あり)は危険率が高く,前癌病変あるいは良悪性境界病変として注目されている.本稿では,これら異型増殖症のうち乳管異型増殖症の病理組織像と臨床病理学的位置付けについて概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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