文献詳細
文献概要
今月の主題 乳腺の検査 話題
早期乳癌
著者: 元村和由1 野口眞三郎2 稲治英生1 小山博記3
所属機関: 1大阪府立成人病センター第三外科 2大阪府立成人病センター研究所第七部 3大阪府立成人病センター診療局
ページ範囲:P.1179 - P.1181
文献購入ページに移動乳癌において腫瘍径が小さいほど,すなわち腫瘍量が少ないほど転移のチャンスは減少することから,腫瘍径は腋窩リンパ節転移状況とは独立の予後因子と考えられている1).図1に1962年1月から1990年12月までに当院で行われた原発乳癌に対する治癒手術例2,190例についての病期別の生存曲線を示す.
5年生存率,10年生存率はそれぞれ病期Iで96.2%,93.9%,病期IIでは85.6%,79.1%,病期Ⅲ-aで72.6%,63.9%,病期Ⅲ-bでは46.9%,41.6%という結果であるが,病期Iの良好な成績をみても早期発見,早期治療の重要性が改めて認識される.
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