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文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻10号

1995年10月発行

トピックス

トロンボポエチン

著者: 宮川義隆1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部内科学教室

ページ範囲:P.1195 - P.1196

文献概要

 昨年待望のトロンボポエチンのcDNAのクローニングの報告が国内外の複数の研究施設から相次いでなされた1~5)
 トロンボポエチンとは生体内で血小板造血を促進させるサイトカインのことである(表1).古くから血小板減少をきたした動物血漿中には巨核球―血小板系造血を促進させる液性因子の存在が知られていたが,正常骨髄中の巨核球が少なく,また巨核球の増殖・分化を測定するアッセイ系の確立が困難であったことから,トロンボポエチンの同定は昨年の発表までついぞなされていなかった.それどころか,トロンボポエチンの存在そのものを疑う研究者もいたほどである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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