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文献概要
特集 免疫組織・細胞化学検査
序
著者: 坂本穆彦1
所属機関: 1東京大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.7 - P.8
文献購入ページに移動 免疫組織・細胞化学的手法による検査は病理検査の一翼を担うものであり,近年その有用性に対する評価はますます高まりつつある.この領域での染色方法や抗体の開発の進歩は目覚ましいものがあり,次々に新しい創出がなされ,実地においての利用経験によるチェックが行われている.そして,あるものは徐々に評価を定着させ,また,あるものは淘汰されてゆくという流れの中にある.まさにきわめて活動的なサイクルの真只中にある検査方法であると言える.
本誌では,このような活動性,流動性を抱えている免疫組織・細胞化学検査の原理・原則的側面と,実地応用の両面にスポットを当て,それらの全体像を過不足なく解説することを目指している.すでに本誌と同様な主旨で企画された成書も少なからず存在するが,それらとの差異は,本書においてはできるだけ今日的な状況に即した内容を盛り込んであるという点にある.しかしながら,本誌もただちに時代の流れにさらされる宿命にある.したがって,本誌の真の価値は今後どの程度の増補,改訂が可能かにかかっていると言える.
本誌では,このような活動性,流動性を抱えている免疫組織・細胞化学検査の原理・原則的側面と,実地応用の両面にスポットを当て,それらの全体像を過不足なく解説することを目指している.すでに本誌と同様な主旨で企画された成書も少なからず存在するが,それらとの差異は,本書においてはできるだけ今日的な状況に即した内容を盛り込んであるという点にある.しかしながら,本誌もただちに時代の流れにさらされる宿命にある.したがって,本誌の真の価値は今後どの程度の増補,改訂が可能かにかかっていると言える.
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