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文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻11号

1995年10月発行

文献概要

特集 免疫組織・細胞化学検査 基礎と技術 6.染色法

2)蛍光抗体法

著者: 浦田洋二1 小西英一1 村田晋一1 芦原司1

所属機関: 1京都府立医科大学第1病理学教室

ページ範囲:P.35 - P.38

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はじめに
 細胞内の分子に対する特異的な蛍光染色標本は,解像度とS/N比が高く,適切なフィルターを用いれば多重染色した場合でも極めて分別性が高いという優れた特性を持っている.また,蛍光標識は生化学的特異性を得やすく,その蛍光強度は一般的に物質の量に比例するため,蛍光画像を定量的に取り扱うことが可能である.
 蛍光染色標本のこのような特性はデジタル信号処理技術に適しているため,現代の技術革新(高感度CCDカメラ,共焦点レーザー顕微鏡,フローサイトメトリーなどの光学的技術の発達とコンピュータや画像処理技術などの発達)を背景として,蛍光組織細胞化学は細胞解析技術の新たな可能性につながり,今やその新時代が訪れている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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