文献詳細
文献概要
ミニ情報
病理検査室の未来像
著者: 広川満良1
所属機関: 1川崎医科大学病理学教室
ページ範囲:P.42 - P.42
文献購入ページに移動 病理検査室の未来はどのようになるのだろうか.近年,医学は加速度的に進歩しており,それを予測するのは容易なことではない.したがって,ここに述べる内容は私個人の夢物語だと思っていただきたい.
まず,この数年間を振り返ってみよう.検査室にはやたらコンピュータが増え,肉眼像や組織・細胞診の画像までもコンピュータ処理可能となってきている.欧米ではコンピュータで細胞診のスクリーニングを行い,細胞検査士は顕微鏡を見ることなく,モニター上で異常細胞の判定を行っている施設さえある1).通信機器の進歩もめざましく,各施設間を電話回線で結んで画像を送り,離れた所にいる専門家に診断してもらうこともできるようになった2).また,診断の手法では,形態学に加えて,免疫組織化学や遺伝子検索なども日常的になりつつある.
まず,この数年間を振り返ってみよう.検査室にはやたらコンピュータが増え,肉眼像や組織・細胞診の画像までもコンピュータ処理可能となってきている.欧米ではコンピュータで細胞診のスクリーニングを行い,細胞検査士は顕微鏡を見ることなく,モニター上で異常細胞の判定を行っている施設さえある1).通信機器の進歩もめざましく,各施設間を電話回線で結んで画像を送り,離れた所にいる専門家に診断してもらうこともできるようになった2).また,診断の手法では,形態学に加えて,免疫組織化学や遺伝子検索なども日常的になりつつある.
掲載誌情報