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病理検査室におけるコンピュータ管理
著者: 小俣好作1
所属機関: 1社会保険山梨病院病理部
ページ範囲:P.64 - P.64
文献購入ページに移動 病院内の病理検査室における業務には,組織および細胞診標本の作製,診断報告書の作成のほかに,それら標本および報告書の保管,管理があり,特に報告書の十分な活用にはコンピュータの使用が不可欠である.常勤の病理医および細胞検査十にとって,与えられた標本の診断報告書を作成するだけでは不十分であり,その患者さんの過去の病理学的検査結果は,たとえネガティブデータであっても,すべて検鏡前あるいは検鏡中に参照し,必要に応じて過去の標本を取り出し,再検鏡すべきである.それにより,診断書の内容を質的に高めることができ,病理診断の内部精度管理にもつながる.現在,病理検査が日常診療において頻繁に行われており,かつ,患者さんの治療方針に決定的な要因となることから,その精度管理においてこのような対応が必要であることは言を待たない.
データベースソフトを用いてパーソナルコンピュータで病理診断台帳を作成する方法あるいは光ディスクファイリングシステムを用いて報告書を丸ごと保管する方法が,現在各施設で行われているが,将来的には病理検査依頼書をコンピュータ画面上で呼び出し,その中の病理診断スペースに直接入力して,報告書を作成,同時に保管,必要に応じて転送できるようなシステムができるであろう.
データベースソフトを用いてパーソナルコンピュータで病理診断台帳を作成する方法あるいは光ディスクファイリングシステムを用いて報告書を丸ごと保管する方法が,現在各施設で行われているが,将来的には病理検査依頼書をコンピュータ画面上で呼び出し,その中の病理診断スペースに直接入力して,報告書を作成,同時に保管,必要に応じて転送できるようなシステムができるであろう.
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