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文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻11号

1995年10月発行

文献概要

特集 免疫組織・細胞化学検査 基礎と技術 9.特殊技術・応用

2)フローサイトメトリー

著者: 松田壯正1 西谷巌1 松田眞弓2

所属機関: 1岩手医科大学医学部産婦人科学 2岩手医科大学医学部皮膚科学

ページ範囲:P.70 - P.73

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はじめに
 フローサイトメトリー(flow cytometry)は,検体細胞を細胞浮遊液として細い流水中を流し,これにレーザー光線を照射し,細胞から発生する光信号を電気信号に変換し,細胞表面や細胞内物質を解析する方法論であり,細胞瞬間自動解析分離法とも言われる.フローサイトメトリーはコンピュータと連動し,ソフトの開発に伴い細胞周期の解析(図1)のみならず,さまざまな細胞情報を解析することができる.さらに,この解析結果に基づいて細胞を分取(sorting)する機能があり,ある特定の性質を持った細胞群の収集が可能である.
 現在検査室レベルとして普及しているフローサイトメトリー機器はコンパクトであるが十分な機能を有し,DNA測定による細胞周期やプロイディ(ploidy)分析,モノクローナル抗体を用いた細胞表面抗原の解析に汎用されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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