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特集 免疫組織・細胞化学検査 基礎と技術 9.特殊技術・応用
3)硬組織
著者: 澤田隆1 栁澤孝彰1 長谷川英章2 渡辺慶一3
所属機関: 1東京歯科大学口腔超微構造学講座 2東海大学医学部共同利用研究室機能形態 3東海大学医学部病態診断系病理学部門
ページ範囲:P.74 - P.78
文献購入ページに移動免疫組織化学は抗原抗体反応という極めて特異性の高い免疫化学反応を組織切片上で行い,目的とする物質(抗原)の局在を証明する方法である.これにより,従来の形態学的観察では得られなかった情報を容易に入手できることから,今や本法は臨床診断や研究に必須の手段となっている1).
ところで,歯牙・骨などの硬組織を対象とする場合には切片作製の困難さに加えて,脱灰による抗原性物質の流失あるいは抗原性の低下,失活などを伴うために,免疫組織化学的アプローチが困難であった.しかし,固定液や固定法を考慮し,適当な脱灰液や包埋剤を選択することでこの問題も解決されつつあり,その応用範囲は広がってきた.
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