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文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻11号

1995年10月発行

文献概要

特集 免疫組織・細胞化学検査 抗原の種類による応用例 1.病原微生物

2)その他の病原微生物

著者: 小野田登1 川井健司2 堀貞明2 堤寛3

所属機関: 1国立東京第二病院臨床検査科病理 2東海大学医学部附属病院病理診断科 3東海大学医学部病態診断系病理学部門

ページ範囲:P.92 - P.94

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はじめに
 感染症の確定診断における病理診断の重要性に関して,異論をはさむものはいないだろう.例えば,胃炎,消化性潰瘍の原因として,ヘリコバクター・ピロリ感染を病理組織学的に証明することが病理診断に求められている.結核症が病理検査で確定診断されることは,よく経験される.また,思いもかけない感染症組織に遭遇することもまれではない.表1には,病理組織学的診断が求められる主な感染症を列記する.
 感染症病変の病理組織は,適切な部位からの十分な量の組織が得られれば,HE染色においても,菌体あるいは虫体が直接観察される(ヘリコバクター・ピロリ,アメーバ原虫など).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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