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文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻11号

1995年10月発行

文献概要

特集 免疫組織・細胞化学検査 臓器別応用例 1.消化器系

3)肝・胆・膵

著者: 齋藤勝彦1 中沼安二2

所属機関: 1富山市民病院中央研究検査部・病理科 2金沢大学医学部病理学第2

ページ範囲:P.143 - P.146

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はじめに
 肝・胆・膵は消化器臓器としてお互い密接な関係にある.胆汁の産生分泌は肝の代表的機能の1つであり,産生された胆汁を肝から十二指腸まで排出する経路が胆道である.また,膵管は胆道と合流し,十二指腸に開口している.
 胆・肝・膵疾患の特徴の1つは,原因の多様性に比較し,病理組織形態の多様性に乏しいことであろう.病理組織所見のみから特定の原因を究明することは困難であることが多い.免疫組織・細胞化学的検査はこの病理組織形態の弱点を補強してくれる有用な手法と考えられ,肝・胆・膵の腫瘍診断においても必要不可欠な情報を提供してくれる.肝・胆・膵の悪性腫瘍は近年増加傾向にあるもののまだ早期発見,早期診断の難しい領域であり,免疫組織化学の発達進歩は多大な恩恵を与えてくれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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