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文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻11号

1995年10月発行

文献概要

特集 免疫組織・細胞化学検査 臓器別応用例 3.泌尿・生殖器系

4)子宮

著者: 鈴木雅子1 飯原久仁子2

所属機関: 1埼玉医科大学病理学第2 2東芝病院病理科

ページ範囲:P.170 - P.173

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はじめに
 子宮は,女性の小骨盤腔内の膀胱,直腸間に位置する妊娠や分娩のための重要な器官である.その機能上,性ホルモン(エストロゲン,プロゲステロンなど)の影響を受け,幼年期,性成熟期,閉経後では,生理的に大きさや内膜の組織形態に変化が見られ,性成熟期においても,性周期,妊娠により変化する.子宮の病変を理解するには,その変化を把握することが大切である.
 子宮癌検診の普及により癌の早期発見がなされ,癌死亡率は減少してきたが,いまだ子宮癌は女性の癌死亡率の中で高順位に位置しており,罹患率の増加や若年化傾向をがみられる点でも注目すべき重要な疾患の1つである.また,近年,HPV (human papilloma-virus)感染と頸部癌発生との関連性が注目されており,HPV感染の検索ならびに,その後の経過観察が重要であると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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