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文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻11号

1995年10月発行

文献概要

特集 免疫組織・細胞化学検査 臓器別応用例 3.泌尿・生殖器系

6)乳腺

著者: 土屋眞一1 松山郁生2

所属機関: 1長野県がん検診センター検査部 2長野県がん検診センター臨床検査科

ページ範囲:P.177 - P.181

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はじめに
 乳腺疾患の中でもっとも重要な病変は乳癌であることは言うまでもない.欧米諸国に比べて著しく低かった日本の乳癌発生率は,最近では急激な上昇傾向を示しており,21世紀のごく早い時期には日本女性の癌の発生率の第1位となることが確実視されている.したがって,病理医ならびに検査技師が乳腺腫瘍を取り扱う機会はこれからますます増えてくることが予想される.
 一般的に,組織診断は細胞の構造や配列,異型度によってなされるが,乳腺にはその基準が当てはまらない病変が多くみられる点が最大の特徴とされる.その結果として,良・悪性鑑別に難渋する症例がしばしばみられ,常識的な診断尺度ではともすればUnderdiagnosis(過小診断)したり,反対にoverdiagnosis(過剰診断)することが少なくない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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