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in situ PCR法
著者: 小山徹也1 引野利明1
所属機関: 1群馬大学医学部第2病理教室
ページ範囲:P.189 - P.189
文献購入ページに移動 in situ PCR (polymerase chain reaction)法は組織切片上で,PCR法を行うものである.DNAを増幅後,DNAの検出を行う.すなわち通常のinsitu hybridizationにPCR法を導入したものであり,その感度(sensitivity)の増加を期待して開発されたものである.
in situ PCR法には直接法と間接法がある.直接法はdTTPの代わりに,ジゴキシゲニンで標識したdUTPを使用してPCRを行い,抗ジゴキシゲニン抗体を使用して発色するものである.間接法はPCRで増幅後,ジゴキシゲニン標識オリゴヌクレオチドプローブを使用して,通常のin situ hybridi-zationで発色するものである.直接法の場合,プライマーと関係なくDNA修復や内因性のプライマー反応などの機序によって,PCR法に伴うTaq伸長反応があり,dUTPが取り込まれるため,非特異反応が起こると考えられる.このため一般的には標本切片上の検出には向いていないとされている.一方,間接法は複数のプライマーの組み合わせで増幅反応させることが必要とされている.
in situ PCR法には直接法と間接法がある.直接法はdTTPの代わりに,ジゴキシゲニンで標識したdUTPを使用してPCRを行い,抗ジゴキシゲニン抗体を使用して発色するものである.間接法はPCRで増幅後,ジゴキシゲニン標識オリゴヌクレオチドプローブを使用して,通常のin situ hybridi-zationで発色するものである.直接法の場合,プライマーと関係なくDNA修復や内因性のプライマー反応などの機序によって,PCR法に伴うTaq伸長反応があり,dUTPが取り込まれるため,非特異反応が起こると考えられる.このため一般的には標本切片上の検出には向いていないとされている.一方,間接法は複数のプライマーの組み合わせで増幅反応させることが必要とされている.
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