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文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻11号

1995年10月発行

文献概要

特集 免疫組織・細胞化学検査 臓器別応用例 4.内分泌系

3)副腎

著者: 河合紀生子1

所属機関: 1長崎市立市民病院病理科

ページ範囲:P.191 - P.194

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はじめに
 副腎は腎臓の上部内側に位置する黄色三角形の小さな内分泌臓器である.1563年初めてその名が記載されたが,1855年Addisonが生命維持に必要な臓器であることを指摘し,その機能が初めて注目されるようになった.その後,Henchが副腎皮質ホルモンであるコルチゾールがリウマチ様関節炎に劇的効果を示すことを発見し,ノーベル賞を受けて以来,広く知られるところとなった.
 副腎は生命維持や生体防衛反応に重要な役割を演じているとはいえ,副腎疾患は頻度が少ないうえ病態像が複雑で,ホルモン異常を示す疾患と病変の関連や解釈が難しく,他の内分泌臓器に比べてなじみが少ないため苦慮することがしばしばである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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