文献詳細
文献概要
特集 免疫組織・細胞化学検査 臓器別応用例 6.神経系
2)腫瘍
著者: 中里洋一1
所属機関: 1群馬大学医学部第一病理学教室
ページ範囲:P.227 - P.230
文献購入ページに移動はじめに
神経系の腫瘍に関する知識は,免疫組織化学の応用により飛躍的に増大してきた.腫瘍組織および細胞内における物質の局在は,従来の形態学的手法では十分に知ることはできなかったが,今や免疫組織化学的手法により数多くの抗原物質の腫瘍内における存在の有無を容易に確認することが可能となった.その結果,神経系腫瘍の診断や病態の解明は急速に進歩し,また,新しい腫瘍型の発見も行われてきた.
免疫組織化学が神経系腫瘍の検索に応用される目的には,①腫瘍の病理組織学的診断,②腫瘍の増殖能の検討,③腫瘍の生物学的性格の認識,などがある.本稿ではこれらの実例を示しながら,神経系腫瘍の検索に免疫組織化学が果たす役割について解説する.
神経系の腫瘍に関する知識は,免疫組織化学の応用により飛躍的に増大してきた.腫瘍組織および細胞内における物質の局在は,従来の形態学的手法では十分に知ることはできなかったが,今や免疫組織化学的手法により数多くの抗原物質の腫瘍内における存在の有無を容易に確認することが可能となった.その結果,神経系腫瘍の診断や病態の解明は急速に進歩し,また,新しい腫瘍型の発見も行われてきた.
免疫組織化学が神経系腫瘍の検索に応用される目的には,①腫瘍の病理組織学的診断,②腫瘍の増殖能の検討,③腫瘍の生物学的性格の認識,などがある.本稿ではこれらの実例を示しながら,神経系腫瘍の検索に免疫組織化学が果たす役割について解説する.
掲載誌情報