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文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻11号

1995年10月発行

文献概要

特集 免疫組織・細胞化学検査 臓器別応用例 7.運動器系

2)骨・関節

著者: 野島孝之1 佐々木恵子1 平賀博明2

所属機関: 1金沢医科大学病院病理部 2北海道大学医学部第二病理

ページ範囲:P.242 - P.246

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はじめに
 成人の骨格は206個の骨から成り,80個の体幹骨と126個の体肢骨に大別される.体幹骨は23個の頭蓋骨と6個の耳小骨,26個の脊柱骨,1個の胸骨,24個の肋骨から成り,一方,体肢骨は上肢と下肢を形成するそれぞれ64個と62個の骨から成る.これらの骨は生きた組織であり,活発な代謝活動を営み,生命現象の維持に不可欠な働きを行っている.骨や関節病変の診断においては,病理組織学的診断が必須であるが,他臓器に比して特殊性があり,常に整形外科医,放射線診断医と臨床情報の交換が必要である.特に,画像から得られる情報は重要で,疾患によっては組織像のみでは誤診をしたり,確定診断に至らない場合が多い.近年,免疫組織化学のめざましい進歩により,組織診断の客観的情報が比較的容易になってきたが,患者の年齢,発生部位や画像所見を併せて免疫染色の結果を判断しないと,誤った診断と治療を引き起こすことにもなる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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