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文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻11号

1995年10月発行

文献概要

ミニ情報

アミロイド

著者: 河村俊治1

所属機関: 1労働福祉事業団横浜労災病院病理部

ページ範囲:P.262 - P.262

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 アミロイドはコンゴー赤で橙赤色に染まり,これを偏光顕微鏡下で観察すると緑色複屈折を呈し,電顕的には幅8~15nmの枝分かれのない細線維の集積より成っている.これらの形態学的特性を有するアミロイドは,生化学的には現在15種類の蛋白がその主構成蛋白として固定されている.アミロイドが組織の細胞外に沈着することにより引き起こされる病態がアミロイドーシスであるが,この病型もアミロイド蛋白の種類によって分類されるようになり,1992年,厚生省特定疾患原発性アミロイドーシス調査研究班でもこれに基づいてアミロイドーシスを分類している.沈着しているアミロイド蛋白の種類は免疫組織化学的検索により比較的容易に知ることができるようになってきている.アミロイド蛋白あるいはその前駆蛋白に対する市販抗体を用いホルマリン固定後のパラフィン切片で可能である.
 アミロイドに関するわが国での最新動向を幾つか紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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