文献詳細
今月の主題 骨髄移植
移植造血幹細胞の評価
文献概要
自家骨髄移植および末梢血幹細胞移植においては移植後再発が最も重要な問題である.移植片中の微少残存病変(MRD)の混入が移植後の再発に関与する可能性が考えられ,検出感度がきわめて鋭敏なPCR法がMRDの検出に頻用されている.しかしながら,移植片中のMRDが移植後の再発にどの程度関与しているかは十分明らかにされておらず,今後はgene mark-ing study, purgingによるrandomized trial,および再輸注されるMRDの定量的評価など,MRDと移植後再発との関連を検討することが重要と考えられる.
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