icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻3号

1995年03月発行

文献概要

今月の主題 骨髄移植 合併症の検査

骨髄移植後のウイルス感染症

著者: 権藤久司1

所属機関: 1九州大学医学部第一内科

ページ範囲:P.315 - P.320

文献購入ページに移動
 同種骨髄移植後,ウイルス感染症は免疫不全を背景に発症し,GVHDの合併は免疫不全を助長する.骨髄移植後のウイルス感染症の特徴は,時期によって病因ウイルスが異なり多彩であること,発症後は遷延化・重症化しやすいこと,回帰感染が多いこと,である.抗ウイルス剤や迅速診断法の導入によりウイルス感染症による死亡率は低下しているが,移植適応の拡大に伴い易感染宿主の増加が予想されており,骨髄移植後のウイルス感染症に対する予防・診断・治療法の確立が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?