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文献詳細

雑誌文献

臨床検査39巻3号

1995年03月発行

文献概要

目でみる症例―検査結果から病態診断へ・27

LDH2の陰極側に過剰活性帯を伴った高LDH血症

著者: 戸沢辰雄1

所属機関: 1兵庫医科大学中央臨床検査部

ページ範囲:P.345 - P.348

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検査結果の判定
 LDHアイソザイム電気泳動(セルロースアセテート膜)像とデンシトグラム(図1)では,第2レーンの患者血清で,正常位置に泳動する各LDHアイソザイムに加え,LDH2の陰極側に明白な過剰LDH活性帯(LDH2ex)を認める.これらのLDHアイソザイムの分画%は,LDH1が67%,LDH2が15%,LDH2exが10%, LDH3が5%,LDH4が2%,LDH5が1%と,LDH1の分画%は異常に高かった.なお,このLDH2exは真のLDHであることが確認された.この血清は溶血サンプルではなかったことから,このLDH2exは腫瘍由来であると判定した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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