臨床検査は,医師が患者の疾病を診断・治療するうえで重要な情報源であり,誤った情報が導入されたときには,患者に多くの不利益をもたらすことになる.その業務に当たる者は,検体の取り違えなど,単純ではあるが重大な過失を犯すことがないように,常に十分な注意を払わなくてはならない.一方,検査精度の向上も,常に求めなくてはならない.
臨床検査精度管理調査は,全国的のもの,都道府県別のもの,機関の種類別に行われるものなどがあり,その規模,項目の種類などは多岐にわたっている.精度管理調査は,各検査施設より,配布した試験検体の検査数値の回答を得て,それを統計学的に処理し,施設の検査数値に対して評価を行い,その妥当性および許容性などについて報告していることは,すでに十分ご承知のことと思う.