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雑誌目次

雑誌

臨床検査39巻5号

1995年05月発行

雑誌目次

今月の主題 定量検査のQM―精度向上への道筋

巻頭言

臨床検査精度管理調査およびその全国調査と地域調査との連携

加賀 董夫

pp.503-504

 臨床検査は,医師が患者の疾病を診断・治療するうえで重要な情報源であり,誤った情報が導入されたときには,患者に多くの不利益をもたらすことになる.その業務に当たる者は,検体の取り違えなど,単純ではあるが重大な過失を犯すことがないように,常に十分な注意を払わなくてはならない.一方,検査精度の向上も,常に求めなくてはならない.

 臨床検査精度管理調査は,全国的のもの,都道府県別のもの,機関の種類別に行われるものなどがあり,その規模,項目の種類などは多岐にわたっている.精度管理調査は,各検査施設より,配布した試験検体の検査数値の回答を得て,それを統計学的に処理し,施設の検査数値に対して評価を行い,その妥当性および許容性などについて報告していることは,すでに十分ご承知のことと思う.

総説

臨床検査のQM―世界の動向

河合 忠

pp.505-509

 WHOをはじめ多くの国際団体が臨床検査の精度保証に関する標準書を提案し,多くの先進国では国として標準を設定して検査室の管理基準としている.わが国としても,国内標準書を出版し,すべての検査室の管理目標とすべきである.臨床検査の高い精度を維持するために精度マネジメント(QM)が必要であり,それには測定に直接関連した精度保証(QA)と,それを周辺から支える良質の検査管理業務(GLP)を導入しなければならない.また,精度保証は分析前,分析中,分析後のすべての段階について考慮し,分析工程については内部精度管理(IQC)と外部精度アセスメント(EQA)の両方が不可欠である.〔臨床検査39:505-509,1995〕

内部精度管理(IQC)

標準物質の現状

梅本 雅夫 , 谷 渉

pp.510-513

 検査によって得られた測定値は,そのままでは単なる1つの数値にすぎない.それに普遍性を与えることで,はじめて科学的な情報としての価値が生まれる.そのための道具が標準物質である.ここでは標準物質の意味を改めて整理するとともに,臨床検査に用いることができる標準物質に必要な条件,標準値の測定方法を中心に,わが国における現状を解説する.〔臨床検査39:510-513,1995〕

血漿蛋白国際標準物質

伊藤 喜久

pp.515-518

 国際臨床化学連合(IFCC)は,ヨーロッパ標準化事務局(BCR),アメリカ病理医会(CAP)の協力の下で,同時に14種類の成分を標準化した血漿蛋白国際標準品を作製した.この新しい標準品はCRM470と呼ばれ,これまでにはない数々の優れた特性を有し,世界レベルでの血漿蛋白の標準化に大きな道を開くことが期待される.ここでは,CRM470の特性,筆者らによる評価結果,今後の動向を中心に述べる.〔臨床検査39:515-518,1995〕

日常測定法の検定

桑 克彦

pp.519-524

 日常検査法は簡便,迅速,精密,校正の条件が必要となる.校正は基準になる測定法による測定値に合わせられるか,または標準物質や標準品で検量あるいは補正ができることである.このような校正は正確さを評価することから始まり,このときの判断基準が許容限界として定められる.日常検査法はこのような条件を満たし,かつ維持していかなくてはならない.〔臨床検査39:519-524,1995〕

外部精度アセスメント(EQA) 調査試料の問題点

1)血液化学検査―酵素活性

菅野 剛史

pp.525-528

 酵素活性測定の外部精度アセスメントに用いる試料についてまとめた.測定法依存性系統誤差,および試料依存性系統誤差を回避するためには,酵素活性勧告法の提示と,ヒトおよびヒト培養細胞株由来酵素を利用することが望ましい.〔臨床検査39:525-528,1995〕

1)血液化学検査―酵素以外

中 甫

pp.529-532

 外部精度アセスメントは一般に全国のすべての検査室を対象として実施されることから,各検査室で日常の測定対象となっている新鮮な患者試料は用いることができない.したがって,安定で大量供給できる凍結乾燥品が主として用いられる.これらの調査試料のマトリックスに由来する測定結果の乖離現象が,測定値の評価に支障をきたす.ここでは酵素を除く化学成分に関する調査試料の問題点および対策について述べる.〔臨床検査39:529-532,1995〕

1)血液化学検査―免疫化学

吉田 浩

pp.533-536

 抗原抗体反応に基づく原理により検出する場合の問題としては,試料および測定系の抗原,抗体および他因子に大別される.抗原としてはサブユニット,アイソフォーム,抗原過剰や抗原性の変化などがあり,抗体としては異好抗体やリウマトイド因子などによる影響がみられることがある.抗原過剰のみならず,抗体過剰による問題もまれに起こる.非特異的因子として,試料の安定化剤などさまざまな因子も考慮されなければならない.〔臨床検査39:533-536,1995〕

2)血液学検査

巽 典之 , 田窪 孝行 , 津田 泉 , 福田 克治

pp.537-542

 血液検査精度管理調査の理想的試料は新鮮血である.しかし,その生物学的性状の安定的維持が困難なことから,ヒト血を素材とした処理血液を試料として利用せざるをえない.しかし,それらの試料は血液を素材とするだけに長期安定したものでなく,測定機器・試薬と必ずしも適合するとは限らない.このことを理解したうえで測定すべきであり,たとえ測定不能となったとしても,それが技術的なものか否かを解析し報告すべきである.〔臨床検査39:537-542,1995〕

3)尿検査

伊藤 機一

pp.543-546

 尿検査は最も基本的な臨床検査で,しかも代表的な非侵襲検査であり実施頻度は高い.しかし,尿は変質しやすく,測定値の示す幅も陰性から強陽性までと広く,さらに服用薬物による偽陽性・偽陰性がみられるなど,検体としてもともと多くの問題点を有している.EQA調査試料の目的成分についても同様のことが言えるが,ただ細菌増殖によるpHの変化がないことと,有形成分を除外してあることが異なっている.蛋白添加物質については,ヒトアルブミンか,ヒト血清か,ウシアルブミンか議論のあるところであるが,検査の精度・正確度のみに的を絞ることなく,臨床的意義を踏まえたうえで解決される必要があろう.〔臨床検査39:543-546,1995〕

外部精度アセスメント(EQA) 

調査結果の評価方法と問題点

市原 清志

pp.547-555

 精度管理サーベイの結果を分析する方法として作図法,方法間・方法内変動の計算法,多試料調査後の測定値の一貫性の分析法,測定法の詳細情報の利用法,検量線の分析法について解説した.また,調査成績から参加施設および測定法に対して一定の評価を下す基準につき,統計学的な観点から考察した.〔臨床検査39:547-555,1995〕

調査報告書の利用法

片山 善章

pp.556-560

 外部精度管理調査に参加する場合は,サーベイ試料を日常検査業務の中で患者試料とともに測定するように心がけなければならない.また,調査報告書の扱い方によっては参加の意義が失われる場合もある.調査報告書を熟読して十分に理解しておく必要がある.もし成績評価に問題があれば,それを解析して原因を追求し,その対策を検討することが重要である.この作業により,時にはサーベイ試料のマトリックスの成績への影響を確認できる場合がある.〔臨床検査39:556-560,1995〕

臨床的許容限界―血球計測値を中心に

渡辺 清明

pp.561-564

 臨床検査の精度管理のゴールは,分析によるバイアスとバライアビリティが検査結果の臨床的判断に影響を与えないことであるが,日本ではまだ設定されていない.ごく最近,JCCLSでは,血球計測値の臨床的許容限界を検討した.その結果,わが国では,Hbは3%,赤血球数およびMCVは4%,白血球数は5%,血小板数は7%程度が検査誤差の臨床的許容限界との成績を得た.今後,他の検査についても同様に臨床的許容限界が定められることを期待する.〔臨床検査39:561-564,1995〕

緊急時の検査の現状とEQA

河野 均也

pp.565-568

緊急検査は,急変する患者の病態を正確に把握し,正しい治療を行うために実施される検査である.したがって,緊急検査は迅速に,しかも正確な検査結果が要求される.しかし,緊急検査については,検査成績の信頼性獲得のために実施されている外部精度アセスメント(EQA)はほとんど実施されておらず,内部精度管理(IQC)もどこまで実施されているか問題点が多く,緊急検査の精度管理については今後に残され課題が多い.〔臨床検査39:565-568,1995〕

話題

JACLaPの活動―管理運営を中心に

熊坂 一成

pp.569-571

1.JACLaPと日本臨床病理学会

 JACLaPとは,日本臨床検査医会(河合忠会長)の英文名,Japanese Association of ClinicalLaboratory Physiciansの略である.JACLaPは,臨床検査医の資質の向上とその育成および相互の発展を図ることを目的としており,これらの目的を達成するために総会,セミナー,ワークショップなどを開催し,会誌やニュースなどを定期的に発行している.会員は386名(日本臨床病理学会認定臨床検査医を主体とする333名の正会員,認定医を目ざして研修中の準会員53名,1994年末現在)であり,ほとんどの会員は日本臨床病理学会の会員でもある.このように,両団体はきわめて密接な関係にあるが,組織規約上は各々,完全独立した別の団体である.

 すなわち日本臨床病理学会(河野均也会長)は,臨床病理学・臨床検査医学およびこれに関する分野の進歩,発展を図ることを目的とする学術団体であり,会員の大多数は認定臨床検査医ではない.

日本臨床衛生検査技師会の活動―管理運営を中心に

早田 繁雄

pp.572-573

 (社)日本臨床衛生検査技師会は,全国の臨床検査技師,衛生検査技師47,000名を超える会員によって組織される職能団体である.会の目的は"検査技師の学術技能の研鑽発展,及び医療並びに公衆衛生の向上を図り,もって国民の健康の保持,増進に寄与する(定款第3条)"ことにある.この目的を達成するための事業の1つとして"検査方法及び検査施設,設備の標準化,能率化並びに検査精度に関すること(定款第4条)"を挙げている.

JCCLSの活動

菅沼 源二

pp.574-575

1.JCCLSの夜明け

 1983年10月,第12回世界臨床病理学会議(WASP)が小酒井望会長のもとに東京の京王プラザホテルにおいて開催された.この会議には引き続き開催される第5回精度管理に関する国際シンポジウム(ISQC)への出席者も含め,世界34か国から1,500人にものぼる参加者があり,臨床検査の精度管理や標準化に関する話題も会議の内外において交わされた.

 そして2年後,1985年8月27日,日本臨床病理学会,日本臨床検査自動化学会,日本医科器械学会,日本臨床化学会の4発起団体により創立総会が持たれ,わが国の産・官・学3分野の臨床検査に関係する団体・学会の参画により日本臨床検査標準協議会(Japanese Committee for ClinicalLaboratory Standards;JCCLS)は創立された.

今月の表紙 臨床細菌検査―形態と集落の観察

Pasteurella multocida

猪狩 淳

pp.496-497

 Pasteurella属には数種の菌種が含まれているが,そのなかでも最も一般的であり,臨床的に意義があるのはPasteurellamultocidaである.本菌はネコやイヌなどのペット動物や野生動物,鳥類の気道,口腔,消化管に常在している.もともとは動物の感染症の原因菌であるが,ヒトにも感染を起こす.ヒトではネコやイヌに咬まれたり,引っかかれたりしたときに創傷感染を起こし,時には本菌を吸い込んで呼吸器感染を起こすこともある.

 ヒトにおける感染症は,ネコやイヌからの咬傷,引っかき傷から感染する局所の創傷感染が最も多い.症状は局所の紅斑,熱感,疼痛,膿汁排出であり,時に膿瘍を形成したり,腱鞘炎,関節炎,骨髄炎を合併する.副鼻腔炎,気管支炎,肺炎,膿胸などの呼吸器感染は呼吸器系に基礎疾患を持つヒトにみられ,易感染性患者(compromis-ed host)には菌血症,髄膜炎,脳膿瘍などの全身性感染を起こす.いわゆる日和見感染菌である.本菌による感染症(パスツレラ症)は,猫引っかき病とともにペットなどにかかわる創傷感染症として注目すべきであろう.

コーヒーブレイク

cl

𠮷野 二男

pp.509

 センチリットル(centiliter)のことで,10mlに当たります.液体の量を測るときに,日常生活においては感覚的に便利なようで,ことに欧州の各国では用いられているようです.

 当然ながら小文字のcと小文字の1で記し,前のc (センチ)は1/100を表しますので,リットルの1/100,すなわち10mlのことになります.センチというのは,長さを測るときにはセンチメートル(Cm;centimeter)としてよく用いられ,われわれの日常にもなじんでいますが,容量を測るときにはあまり用いられません.

身近かな事件簿

屋形 稔

pp.542

 1994年の数多い犯罪の中でも世間の耳目を聾動させた2つの事件があった.松本のサリン中毒事件と筑波の母子殺害事件である.両者とも医療従事者にとっては身近かな事件として忘れられないものであった.前者は特に,私と同じ検査部の元教官で郷里の病院長をしているM氏の弟さんが犠牲者の一人となったことで関心深かった.後者は事件の約20日後に父親が犯行を自白し,この人は医師で,母親も私たちの身近かな検査センターの夜勤をしていたという報道がはなはだショッキングであった.

 サリン中毒事件のとき病院に運び込まれた直後の患者の最も目立った所見は,縮瞳,息苦しさ,吐き気などで,診断上重視されたのがコリンエステラーゼ低下で,検査医学上もポピュラーな有機リン系の中毒症状と判断され治療を開始された.そしてこの初期の処置は,物質が神経ガスの一種サリンと分析されたときも大きな謬りではなかったのである.化学構造式で両者の酷似は一目瞭然で,神経ガスはより毒性が強く,多くの死亡者が出たことは不幸であった.

学会だより 遺伝子診療研究会 第1回学術集会

遺伝子診療の将来を見通して発足

町田 勝彦

pp.514

 1994年12月10日,遺伝子診療研究会第1回学術集会が,東京虎ノ門のニッショウホールで,河合忠教授(自治医科大学)を会長に開催された.遺伝子技術の臨床医学への応用が浸透して医学そのものが変革を遂げようとしている今日,本研究会が発足した意義は大きくかつ時宜を得ていると言える.初めに河合会長は,"急速に蓄積されつつある膨大な遺伝子研究の成果すべてが人類の保健・福祉・医療に直接役だつとは限らないために,遺伝子関連技術の診療への応用についての発表や討論を行う共通の場を作り,さまざまな現実的問題点を論議することによって将来あるべき姿を見極める必要性を感じて本研究会を設立させた"と明快に本会発足の趣旨を述べられた.そして,本研究会は遺伝子診療関連技術の標準化,臨床への応用,臨床への導入のための倫理的側面の整備などが中心議題になることも強調された.

 続く教育講演では,九州大学笹月健彦教授による"内因性遺伝子診断―遺伝性疾患を中心に"の講演が行われ,単因子遺伝病では患者多発家系構成員の白血球DNAから遺伝子マーカーによる連鎖解析法と遺伝子のクローニング技術とによって原因遺伝子の特定ができるようになり,また,多因子疾患においても主遺伝子の異常を持つハイリスク群を特定することが可能になるとのことであった.

学会だより 第6回日本臨床微生物学会総会学術講演会

阪神大震災に学ぶバイオハザード防止

山中 喜代治

pp.576

 1995年1月17日の阪神地区は,怒涛の如き地響きとともに明け,予期せぬパニックに包まれました.南大阪地区に居住する私には特別の被害はなかったものの,激震の恐ろしさと防災に対する認識不足を改めて痛感し,取り急ぎ緊急物資の調達に奔走しました.

 この大震災直後の1月21,22日の両日,日本都市センター(東京)では第6回日本臨床微生物学会総会学術講演会が,猪狩淳会長(順天堂大学),設楽政次副会長(佼成病院)のもとに開催されました.熱心な会員の期待にこたえるべく特別講演1題,教育講演2題,シンポジウム3題,一般演題46題,2つの関連学術講演会そして1つの公開セミナーが連催されました.このうち私自身も発表者として参加したシンポジウムⅠ"再度,臨床微生物検査の今後のあり方をめぐって―その夢と現実.あなたのした検査結果は生かされていますか?"の中で感じたこと,そしてこの学会がめざしている目標と課題について私見を述べてみたいと思います.

海外レポート

ナイジェリア連邦共和国

吉田 定信

pp.577-581

はじめに

 筆者は1993年1月,ナイジェリア連邦共和国の旧首都ラゴスにある日本国大使館に医務官として着任して以来,数々の医療機関を視察し,多くの関係者とも面会する機会を得たので,当国における臨床検査の現況について報告するとともに,当国の疾病および医療事情について文献的資料を加えて報告する.

座談会 PartⅢ 最近の進歩・3

遺伝子検査

高久 史麿 , 村松 正實 , 桜井 兵―郎 , 山森 俊治 , 河合 忠

pp.583-586

 河合 現在,遺伝子治療が臨床的に試みられる時期にきているわけですが,遺伝子治療をするためには遺伝子診断をしなければいけない.どの遺伝子がどういう変化を起こしているかを特定しておいて,そして例えば欠損している遺伝子を外から補充してやるわけですが,遺伝子治療という立場から今後遺伝子検査がどういう役割を果たしていくのか,高久先生からお話しください.

目でみる症例―検査結果から病態診断へ・29

ムコイド型緑膿菌感染びまん性汎細気管支炎

朝野 和典 , 賀来 満夫

pp.587-590

グラム染色所見(図1)

 100倍での観察で白血球を多数認め,上皮細胞がきわめて少ない,良好な品質の喀痰である.Geckler分類ではgroup5(1視野当たり白血球数25個以上,上皮細胞10個以下)と分類される.1,000倍鏡検での所見は,好中球の存在する視野に厚い莢膜に囲まれたグラム陰性桿菌が観察され,それらは莢膜によって個々の菌体が連結し,複数の菌が一塊となっている.

トピックス

細胞診精度管理とCAP規定

高橋 正宜

pp.591-592

1.細胞診の精度管理

 検体検査の中で生化学検査を柱とする精度管理は外部精度管理,内部精度管理方式がほとんど確立しているのに対し,細胞診のそれは未だ制度として実施されていない.ヒトの悪性腫瘍の診断に直結する細胞診の精度保証(quality assurance;QA)の体制作りが急務であることは,CLIA'88(Clinical Laboratory Improvement Amendments, 1988)にみられる厳しい規制から容易に理解できる.すなわち,検査内容の難易度によって検査部門を3段階に規定しているが,全項目が"high complexy test"に区分されているのが細胞診である.

 Medicareの保証機関であるHCFA(HealthCare Financing Administration)は細胞診の適格認定に最も厳しい条件を課している.すなわち,①検査施設管理者(cytopathologist as director),技術指導者(supervisor),実務者(cytotechnologist)の編成と資格の有無,②熟練度テストの合格,③精度管理の実施,の3点が査定の的となっている.

結合型PSAと遊離型PSA

塚田 敏彦

pp.592-594

1.はじめに

 PSA (prostate specific antigen;前立腺特異抗原)は前立腺上皮細胞から分泌される33kDaのセリンプロテアーゼで,精液中に多量に含まれ,射精直後の凝塊を融解させる働きを持つ.血清PSAは,前立腺癌(PCa)の唯一の早期診断マーカーとして広く測定されているが,癌特異抗原ではないので良性前立腺肥大症(BPH)でも高値を示すため,偽陽性やカットオフ値が問題となっている.

 そこで近年,PSAの血中存在様式と疾患との研究が注目されている.つまり,血清中ではPSAの大部分はセリンプロテアーゼインヒビターとイオン結合して複合体として存在する.主にα2-マクログロブリン(α2M),α1「アンチキモトリプシン(ACT)との結合型(complex)および遊離型(free)の3種で,その他少量だがα1-インタープロテアーゼインヒビターとも複合体を形成している.そのうち臨床上重要なものは免疫活性を有し,市販PSA測定キットで測定可能な約100kDaのACT-PSA結合型(complex PSA)と遊離型PSA (free PSA)である.

リンパ腫関連血球貧食症候群

中鉢 明彦

pp.594-595

1.はじめに

 Hemophagocytic syndrome (HPS;血球貪食症候群)は骨髄,肝脾,リンパ節における血球貪食マクロファージの増殖を病態の主座とし発熱,汎血球減少,肝障害,凝固障害などの多彩な症状を呈する臨床病理学的疾患単位である.歴史的には,単球/マクロファージ系細胞の腫瘍性疾患としてのhistiocytic medullary reticulosis/malig-nant histiocytosis (MH;悪性組織球症)が雛形として記載され,ウイルス感染,細菌感染に伴って反応性に起こってくるinfection-associatedhemophagocytic syndrome (IAHS)が類縁の非腫瘍性疾患として論じられてきた.しかし,MHとして報告された症例を免疫組織化学的に再検討したところ多くが非Hodgkinリンパ腫であったという報告が相次ぎ,MHの疾患概念は根底から揺らいできている.一方,virus-associatedhemophagocytic syndrome(VAHS)においても分子生物学的方法によりEBウイルス(EBV)感染Tリンパ球の少数クローンの存在が証明され,MHとVAHSとの境界は不明瞭となってきている.

質疑応答 臨床化学

神経・筋疾患におけるOKアイソフォームの意義

高木 康 , 鵜澤 龍一 ,

pp.597-598

 Q 神経・筋疾患でのCKアイソフォームの臨床的意義について教えてください.また,心疾患での総CKアイソフォームでの解釈についても教えてください.

質疑応答 血液

毛細血管血,静脈血,動脈血の血球計算の違い

白幡 聡 , 大谷 博孝 , K生

pp.599-601

 Q 本院は小児専門のため,血球計算(CBC)などは耳朶や踵から採血することが多いのですが,これら毛細血管血,静脈血,動脈血のデータの違いをご教示ください.

質疑応答 微生物

寄生虫症の免疫学的診断法

澁谷 敏朗 , 石田 美恵子

pp.601-602

 Q 寄生虫症,特に吸虫症の免疫学的診断法について教えてください.これは,あまり行われない検査なのでしょうか.また,特殊な機器が必要なのでしょうか.

研究

体腔液中の可溶性E-カドヘリンの測定意義

池田 聡 , 茂木 佳之 , 木村 博 , 川俣 みづほ , 井坂 信之 , 鈴木 恵子

pp.603-607

 80症例の体腔液(悪性52例,良性28例)を対象に,EIA法を用いて可溶性E-カドヘリンを測定した.その結果,悪性例では良性例と比較して高値を示すものが多かった.さらに免疫染色を用いた検討を行い,これにより体腔液中に出現する悪性細胞のE-カドヘリン発現状態が,可溶性E-カドヘリン値を左右する因子の1つであることが示唆された.

血餅からの簡単なDNA抽出法と臨床検査,研究への応用

金井 信行 , 小國 幸子 , 上明戸 智子 , 藤井 丈士 , 斎藤 建 , 川上 剛

pp.609-613

 通常臨床検査の現場では,廃棄されている血清分離後の血餅を用いたDNAの抽出方法を開発した.1.5mlのチューブを使って行うプロテナーゼK―塩/クロロホルム-90%エタノール法は,簡単で患者に余分な採血をする必要がなく,遺伝学的研究のための検体の収集が容易である.また,4℃で長期保存ができ100~1,000回のPCRが可能な量で,今後の遺伝子診断,疾患の連鎖解析の研究に応用範囲は広い.

編集者への手紙

バイタログラフ・ピークフローメーター(スタンダードレンジ)に関する検討

川根 博司 , 副島 林造 , 小島 健次 , 増成 栄子 , 松尾 浩司

pp.614-615

 気管支喘息では,呼吸困難や喘鳴などについての患者や医師の主観的評価は不正確であり,ピークフロー(PEF)のような閉塞性障害の客観的指標が必要である1).われわれは今までに種々のピークフローメーターの正確度および精密度について検討し,報告してきた2,3).今回は,最近わが国に導入された英国バイタログラフ社製のスタンダードレンジ・ピークフローメーター(バイタログラフと略)について広い流量域にわたり検討を行ったので報告する.

資料

自動化を目的とした自家調製補体価(CH50)測定試薬の作製

河野 久 , 森本 武次 , 前川 芳明 , 高橋 浩

pp.617-620

 われわれは,自動化を目的として自家調製で補体価測定試薬の作製を試みた.用手法(メイヤー法)で用いている試薬で自動分析を行ったところ,ヒツジ血球の感作量を変えても低値検体では反応が起きないこと,高値検体では反応が速く終結してしまうことから測定範囲が狭く使用できなかった.そこで,異なる感作量のヒツジ血球を混合して用いたところ,測定範囲が広がり補体価の自動測定が可能となった.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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