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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査39巻9号

1995年09月発行

雑誌目次

今月の主題 人畜共通感染症

巻頭言

人畜共通感染症

勝部 泰次

pp.993-995

 人畜共通感染症とは,自然の状態で,ヒトと脊椎動物の間で双方に伝播の起こる感染病(不顕性感染を含む)を言い,各種の細菌,真菌,リケッチア,クラミジア,ウイルス,原虫,および寄生虫が病原となる.家畜,ペット,あるいは野生動物として存在する各種の脊椎動物(哺乳類,鳥類,爬虫類,両生類,魚類)が病原巣あるいは感染源となり,一部の疾病では無脊椎動物(中間宿主,ベクター)が感染源となる.ヒトと脊椎動物の間の因果関係に粗密はあるが,世界的には約150種の疾病が存在する.わが国で発生するか,外国から侵入する危険性の高いものはその1/3である(表1).

 本症の存在は,炭疽(脾脱疽),ペストなどのように紀元前から知られている.おそらく人類の歴史とともに推移してきたものであろう.また,最近になって発見された新たなヒトの感染病は,野生動物の関与する人畜共通感染症であることが多いことに注目すべきである.わが国は島国であるため,陸地続きの国と異なり,国外からの人畜共通感染症の侵入を受け難いことは事実である.しかしながら,国際間の人的,物的な交流の盛んな現在においては,立地条件の良さだけに頼っているわけにはいかず,"輸入人畜共通感染症"に対する警戒を絶えず払っておかなければならない.

総説

わが国における人畜共通感染症の疫学

丸山 務

pp.996-1000

 わが国は諸外国に比較して人畜共通感染症の発生はきわめて少ない.しかしながら最近のペットブーム,野生動物との距離の接近などわれわれの生活態度や社会環境の変化から新たな問題も生じてきている.人畜共通感染症は病原体の自然界での病原巣や伝播様式あるいは感受性動物を理解することがもっとも重要である.こうした疫学の正確な把握が疾病をコントロールする基礎となるものである.〔臨床検査 39:996-1000,1995〕

病態と技術解説

リステリア症

小久保 彌太郎

pp.1001-1007

 現在,リステリア症はもっとも重要な食品媒介感染症の1つとして位置づけられている.その起因菌のListeria monocytogenesは低温でも発育できるという特性があり,乳や食肉を主原料とした調理済みのそのまま食べられる(ready-to-eat)冷蔵食品が原因食品となる可能性が高い.わが国ではいまだ食品媒介リステリア症は確認されていないが,厚生省は乳・乳製品を対象とする検査法を示すなど発生防止対策を通知して行政的対応を図っている.

〔臨床検査 39:1001-1007,1995〕

オウム病

福士 秀人 , 平井 克哉

pp.1008-1012

 オウム病は肺炎や気管支炎などを主徴とし,ときに致死的経過をとる人畜共通感染症である.感染源は主として鳥類であるが,哺乳動物も注目されている.診断は病原体の分離・検出および抗体検索が用いられるが,簡便な早期診断用のキットの開発が望まれる.〔臨床検査 39:1008-1012,1995〕

ライム病

川端 眞人

pp.1013-1019

 ライム病は野山に生息するマダニによって媒介されるボレリア感染症で,ヨーロッパ諸国,アメリカ合衆国(米国),そして日本を含む東アジアに流行する.病原体ボレリアはBorrelia burgdorferiで,患者の病変部,血液,媒介マダニの中腸から分離される.典型的な症状は感染早期にマダニ刺咬傷部に一致して出現する遊走性紅斑であるが,感染の経過に伴い病原体ボレリアは拡散し全身性の多彩な症状を呈する.感染早期は抗生物質によく反応するが,一部の慢性期症状は進行性で治療に抵抗する.臨床経過は流行地による地域差があり,地域ごとのボレリア病原性の違いに由来すると考えられる.現在,ヨーロッパでは病原体ボレリアであるB.burgdorferiは3種に分けられ,そのうちの1種が米国に存在する.ヨーロッパでは神経系や皮膚の症状が多彩であるのに対し,米国では関節症状が主体である.日本の主要ライム病原体はヨーロッパ種とは異なり,病原性が穏やかな固有の種であると推定される.マダニ媒介感染症は地球環境の変貌に伴い,流行地の動向に注意が必要である.〔臨床検査 39:1013-1019,1995〕

恙虫病

内川 公人

pp.1021-1028

 恙虫病リケッチアはアカツツガムシ属数種の一部個体群の共生体であり,それを保持する悪虫幼児が恒温動物に寄生して伝播し,ヒトだけに恙虫病を発病させる.発病すると,特徴的な症状が現れるので,まず,臨床診断を下す.確定診断は,血中抗体価が上昇することを確かめるか,有熱期の血中から病原体を分離して下される.疫学上,媒介種幼虫の発生動態とその個体群が保持するリケッチアの性状を見極めることが肝要である.〔臨床検査 39:1021-1028,1995〕

レプトスピラ症

柳原 保武 , 増澤 俊幸

pp.1029-1037

 レプトスピラ症はもっとも代表的な人畜共通感染症の1つで世界的に蔓延している.病原レプトスピラは29血清群250以上の血清型,14遺伝種からなる.レプトスピラはゲッシ類などの野生動物,家畜,ヒトなど120種以上の動物から分離され,ヒトは終末宿主である.診断は臨床診断に加え,病原体の分離または証明と顕微鏡凝集反応,ELISAなどの血清診断あるいはPCRによる遺伝子診断により行われる.分類と同定はRFLP解析と単クローン抗体解析により行われている.〔臨床検査39:1029-1037,1995〕

皮膚真菌症―白癬

宮治 誠

pp.1039-1045

 皮膚真菌症のうちもっとも頻繁に発生し,かつ人畜共通感染症といわれる疾患は白癬である.本症はTrichophyton (白癬菌),Microsporum (小胞子菌)およびEpidermophyton (表皮菌)に属する皮膚糸状菌の感染によって起こり,罹患しているペットや家畜から感染するケースがたびたび報告されている.一方,白癬患者からこれら動物への感染はまれである.

 その理由はヒトに好んで感染する皮膚糸状菌は動物への感染を好まず,一方,動物を好む菌はヒトにも感染するからである.〔臨床検査 39:1039-1045,1995〕

話題

Bartonella henselaeとネコひっかき病

丸山 総一

pp.1047-1049

1.はじめに

 ネコひっかき病(cat-scratch disease;CSD)は,発熱,局所リンパ節の腫脹,ならびに皮膚の丘疹,膿疱,潰瘍形成などを主な症状とする良性の疾病で,その名の示すとおりネコによるひっかき傷,咬傷により発症する.本症の病原体は,長い間不明のままであった.ところが,近年になって,本症は細菌性の疾患であることが,明らかとなってきた.ここでは,CSDの病原体として近年注目されている新種の細菌,Bartonella hen-selaeと本症の関係について解説する.

Salmonella enteritidisによる胃腸炎

工藤 泰雄

pp.1050-1052

1.はじめに

 Salmonella enteritidis (ゲルトネル菌,腸炎菌とも呼ぶ)は,サルモネラ食中毒の主要原因菌の1つとして古くからよく知られていた菌である.わが国においても本菌による食中毒は戦前から数多く発生しており,なかでも1936年浜松市で発生した患者数2,201名,死者45名を数えた大福餅による食中毒事件が有名である.本菌食中毒は1960年代はじめごろまではわが国で発生するサルモネラ食中毒の主体を占めていたが,それ以降は世界的な流行株であるネズミチフス菌(Styphimurium)がそれに取って代わり,ほとんど発生がみられなくなった.しかし,1989年に至り,欧米などでその増加が指摘されていた本菌食中毒がわが国でも再び急増する事態となり,その発生動向が改めて注目されている.

 本稿では,本菌食中毒の現況について主としてその発生状況,分離菌の特徴など疫学的な面から概略紹介し参考に供したい.

アメリカのハンタウイルス感染症

森田 千春

pp.1053-1055

1.はじめに

 1993年5月,米国ニューメキシコ州都アリゾナ州のナバポ族のインディアン居留地での新たな呼吸器病の発生は,まさにEmerging infectiousdiseaseと呼ぶに相応しいものであった.この病気の病原体がハンタウイルス(Hanta virus)に属するものであることが明らかとなり,防疫センターから速報が出たのが6月11日のことであり1),これは翌12日のわが国の新聞にも報じられており,読まれた方も多かったと思う.

 ハンタウイルス(属)はブニヤウイルス科に属し,この科の他の属のウイルスが節足動物により媒介されるのに対してこの属のウイルスの媒介に関係する節足動物は現在まで明らかではない.一般には1,2種のネズミを病原巣として直接人間に感染するものと考えられている.病原巣であるネズミに対しては無症状慢性感染であり,一度感染すると長期にわたりウイルスを保有し,排泄すると考えられる.

魚類にかかわる非定型抗酸菌症

児玉 洋

pp.1056-1058

1.魚類のマイコバクテリウム症

 Mycobacteriumは好気性,非運動性,抗酸性,無芽胞のグラム陽性桿菌で,動物,植物,土壌,海水および淡水中に広く分布する.1986年度版のBergey's Manualには49種もの記載がある.結核菌以外のMycobacteriumを非定型抗酸菌(atypical mycobacteria)と呼ぶ.罹患する水生動物は魚類,両生類および爬虫類で,ヒトや家畜との共通病原菌に起因する例がある.野生の海水魚および淡水魚,あるいは水族館や実験室内で飼育する魚,特に熱帯魚を中心とする150種以上の魚類でマイコバクテリウム症(fish mycobacteriosis)を観察し,50種以上のMycobacteriumが分離されている.しかし,Bergey's Manualに記載されているのはM. marinum,M. fortuitum,M. chelonae,M. scrofulaceum,M. simiae,およびM. nonchromogenicumの6種である.

 M. pisciatm(現在,M. marinumのシノニムとみなされる)は1902年に水生動物で最初に報告された菌種で1),1897年Bataillonらが非定型抗酸菌感染ヒトの排泄物に汚染された池で飼育されていたコイに発生した症例を"コイの結核病"として報告したものに由来する.

てい談

人畜共通感染症をめぐって

勝部 泰次 , 川端 眞人 , 猪狩 淳

pp.1059-1068

 猪狩(司会) 人畜共通感染症と言いますと,以前は狂犬病とか,炭疽病などがありましたが,生活環境の変化とともに変貌を来し,特に昨今の小動物ペットブームにより,いろいろな人畜共通感染症の報告がみられるようになりました.そこで勝部先生と川端先生においでいただき,最近の人畜共通感染症についてお話を伺いたいと思います.まず最初に,勝部先生に人畜共通感染症について簡単にご解説いただきたいと思います.

今月の表紙 臨床細菌検査

Clostridium difficile

猪狩 淳

pp.986-987

 Clostridium difficile (デフィシレ菌)は偏性嫌気性菌であり,きわめて良好な芽胞を形成するグラム陽性桿菌である.形態は太くて長く,0.5×6~8μmの大きさで,周毛性の鞭毛を有する.芽胞は偏在性ないし端在性に位置する.

 発育には厳密な嫌気的環境が必要で,血液寒天培地,GAM寒天培地では37℃,24~48時間の培養で,円形,不透明,辺縁がやや不整で,光沢のないコロニーを形成する.選択培地であるCCFA (cycloserine-cefoxitin-fructose egg yorkagar)培地上のコロニーは直径3~5mmで,菊花状を呈するのが特徴である.

コーヒーブレイク

屋形 稔

pp.1012

 芸術座で「藏」を観劇した.毎日新聞連載当時から宮尾登美子の小説の人気は高かったが,美しく品のいい女優沢口靖子を主役に得て盲目の厳しい人生を描いているのに楽しい仕上がりであった.原作で古い新潟弁をよく調べて書かれていたせいか,役者の台詞も毎日聞き馴れている訛と違和感も少なく,バックになる酒造り杜氏(とうじ)の出身地彌彦山付近の寺泊,野積海岸などの雰囲気もよく出ていた.

 物語の人間模様の軸に酒と酒を醸(かも)す蔵を配した作者の着眼は流石というほかない。古くからの伝統や因習のからまる蔵というものは奥が深く,反面酒というものは楽しい存在である.私の故郷福島の家の筋向いも地元で屈指の素封家であり,名の売れた楽器正宗という酒の醸造元であった.小学校に入る前後からこの家の沢山のそして広々とした蔵はそこの同年輩の息子たちと遊ぶ究竟(くっきょう)の場所であった.

学会だより 第65回日本超音波医学会研究発表会

いよいよ本格的カラードプラ時代へ

久 直史

pp.1020

 5月17~19日にかけて第65回日本超音波医学会研究発表会が福岡大学坂口正剛会長のもと福岡市で開催された.286題の一般演題とともに,獣医学領域における超音波の応用や造影剤を用いた新しい画像法といったテーマで特別講演が行われ,いずれも超音波医学の広がりを示すものとしてなかなか興味深かった.教育講演としてはカテコールアミン関連物質の心臓作用,前立腺癌の超音波診断,肝腫瘍の病理と画像の3つのテーマが取り上げられ,いずれも日常臨床のベースになるものとして有益な良い講演であった.

 また,今学会の特徴として"超音波用語フォーラム"および"超音波基礎解説"と題する2つの特別企画が組まれていた."halo "や" mosaic pattern"といった,日常ややもすると定義があいまいになりがちな用語についてのオリジナルの発表者からの解説や,超音波のアーチファクトやドプラ法についての技術側からの解説が行われたが,いずれも時宜を得たものであり,参加者全体のレベルアップを図ろうとする意図が感じられるプログラムであった.

学会だより 日本組織培養学会第68回大会

ヒトから採取された研究用組織・細胞の倫理的取り扱い―植物と動物を分けるもの

蔵本 博行

pp.1038

 日本組織培養学会第68回大会(大会世話人・渡辺正己長崎大学薬学部教授)が,5月17~19日の日程で盛大に開催された.開催地となった長崎市は,花爛漫に色どられており,被爆50周年の節目の年を迎え,現在の幸福と平和を象徴する街に受け取れた.よく整備されたグラバー公園では,一生の記念にと集った修学旅行生が青春を謳歌していた.キリンビールの初代社長で髭の生えたキリンマークのモデルでもあるグラバーさんも,きっと嬉しかったに相違ない.

 日本組織培養学会は,種々の細胞をin vitroで生育させこれを研究手段とすることを専門とする,つまり培養生物学を専門とする研究者の学会である.最近では,培養というよりはバイオと呼んだほうが通りが良さそうである.そのカバーする領域は,医学ばかりでなく,薬学,農学,獣医畜産,理学など広く生命科学分野に及んでいる.

学会だより 第44回日本臨床衛生検査学会

"臨床検査は末知との遭遇―サイエンスする臨床検査技師"をめざして

藤川 正人 , 飯森 眞幸 , 佐野 淳子

pp.1091-1094

 第44回日本臨床衛生検査学会が1995年5月11,12の両日にわたり,三浦秀人会長(山形大学医学部附属病院臨床検査部技師長)のもと,山形市で山形県民会館を主会場に開催された.本学会では招待講演2題,特別講演1題,サイエンス講座として11題,シンポジウム5題,パネルディスカッション4題,教育カンファレンス2題,一般演題799題が行われた.

 次回は千葉幕張メッセで高橋金雄会長のもと開催される予定である.

学会だより 第45回日本電気泳動学会春季大会

電気泳動法の新しい応用と可能性を探る

門福 強樹

pp.1102

 第45回日本電気泳動学会春季大会は,1995年6月2,3日の両日にわたって,昭和大学医学部第一生化学牧野義彰先生を大会長に開催された.日本電気泳動学会は,大会が春と秋に開かれ,東京またはその近郊で春季大会,秋には東京以外の都市で総会が開かれるのが恒例である.今回は東京・新宿の野口英世記念会館で開催された.大会の内容は,特別講演1,教育講演1,シンポジウム1(演題数4),ワークショップ1(演題数5),一般演題27題であった.

 大会初日の午前には一般演題9題の発表があった.いずれも興味深い報告で,フロアからの質問が相次いだ.午後には大会長の司会で"生物・化学発光分析法の最近の進歩"と題した特別講演が,昭和大学薬学部辻章夫先生によって行われた.講演内容は発光を利用した物質の微量分析が主体であったが,普段あまり耳なれないゼプトモル(zeptomol:10-21mol)やヨクトモル(yochtomol:10-24mol)という単位がたびたび登場し,1分子の物質の検出も夢ではないと感じられるようなものであった.また,辻先生は分析法に対する姿勢として"3つのS"(sensitivity, selectivity,specificity),これに"2つのS"(simplicity, speed-ness)を加えた"5つのS"を常に頭に描いておられたそうであるが,この言葉は少なからず分析に携わるものとして非常に感概深いものであった.

海外レポート

ネパール王国―医療事情とプライマリーヘルスケアプロジェクト

大石 勉

pp.1069-1072

■はじめに

 1.地理的背景

 ネパールはインドの北,中華人民共和国(中国)の南に接する立憲君主国です.ヒマラヤ山脈中央部南斜面に位置し,東西は885km,南北は平均160kmあります.国土の面積は14万5,000平方kmで,日本の約40%に相当します.

 北の中国と国境を接するあたりには万年雪を頂いたエベレストなどの高峰がそびえているかと思うと,南のテライ(Terai)地方はインドから続くガンジス平原の北端にあたり,亜熱帯モンスーン気候を呈する,海抜100mほどの低地帯をなしています.テライとは現地の言葉で熱病の土地を意味するそうです.ここには野性の象,サイ,虎や野牛の生息地として有名なチトワン(Chitwan)国立公園があります.

目でみる症例―検査結果から病態診断へ・33

自己免疫性高カイロミクロン血症―自己抗体とLPL,HTGLとの結合

木原 進士 , 松沢 佑次

pp.1073-1075

検査結果の判定

 自己免疫性高脂血症とは自己抗体が,リポ蛋白代謝に重要な,酵素や受容体などに対して産生され,その欠損症類似の病態を呈するものである.

 自己免疫性高カイロミクロン血症は,血中の中性脂肪(TG)分解のKey Enzymeである,リポ蛋白リパーゼ(LPL),肝性リパーゼ(HTGL)が自己抗体によって阻害され発症する1)

トピックス

テロメラーゼ

香川 靖雄

pp.1077-1078

 すべての動物の染色体の末端にテロメアというDNAのTTAGGG繰返し構造を持つ.この構造を作る1種のDNAポリメラーゼがテロメラーゼ(正式名称DNA:nucreotidylexotransferase,酵素番号EC 2.7.7.―)であって,RNAを含む蛋白質である.これは老化や癌の本質的酵素として最近急速に研究が進んでいる.ヒトや哺乳類などの多細胞生物は事故や感染などの外因がなくとも,種に固有の平均寿命を示す.

 老化とは時間経過に伴って起こる臓器の縮小,機能低下である1).老化臓器の重量減少は体細胞に寿命があって分裂が停止し死滅するからである.また機能の低下も細胞機能の減少による.胎児から各年齢の被検者の細胞を調べると各種の機能が激減していくのがわかる2).ヒトの体細胞の寿命は有限分裂能約50回で,年をとった被検者の細胞の分裂能は1年当たり約0.2回減少する.この残存分裂能は細胞分裂回数で決まり代謝時間や暦年には関係がない.例えば細胞を凍結保存しておけば,数十年も生存させることができる.細胞分裂回数を数えているのはテロメアである.細胞は分裂によってテロメアが短縮する(図1).なぜならDNAの複製でDNAの末端が短くなるからである.

甲状腺硝子化索状腺腫

清水 道生

pp.1078-1080

 硝子化索状腺腫(hyalinizing trabecular adeno-ma)は1987年にCarneyら1)によって初めて提唱された甲状腺腫瘍で,濾胞腺腫の特殊型として位置づけられている.実際には1982年にWard ら2)により細胞質に豊富なフィラメントを有するhyaline cell tumorとして同様の腫瘍が発表されていたが,この電顕所見は非特異的なものと考えられていた.硝子化索状腺腫は甲状腺の中でもまれな腫瘍で,報告例はいまだ少なく50例に満たない.

 肉眼的には被膜を有する,境界明瞭な充実性の腫瘤で,大きさは通常直径2cm以下である.割面の色調は灰白色ないしは黄褐色で,通常の腺腫とほとんど区別がつかない.

Pneumocystis cariniiの抗原変換と遺伝子スイッチ

和田 美紀 , 中村 義一

pp.1080-1081

 免疫不全状態の宿主,特にエイズ患者において,カリニ肺炎は致死率の高い日和見感染症である.カリニ肺炎はPneumocystis cariniiという微生物が,宿主の肺胞腔内で急激に増殖することによって引き起こされる.Pcariniiは真菌に分類される真核微生物であり,栄養型であるトルホゾイトと嚢子シストからなる生活環を持っている.トルホゾイト,シストとも,細胞表面上に抗原性の強い糖蛋白質分子を多量に持っており,この表面抗原分子はMSG (major surface glycopro-tein)と呼ばれる.MSGは,宿主の免疫応答の標的となるほか,肺胞上皮細胞への付着に働くこと1)も報告されており,P.cariniiの感染過程に非常に重要な分子と考えられる.このMSGが多型な蛋白質部分を持つ分子のファミリーであること2,3)は,筆者らとKovacs (米国)らの独立した研究によって明らかとなった.どのようなメカニズムで多型なMSG分子が発現してくるのか研究をさらに進めた結果,染色体上の一定のMSG発現部位から遺伝子のスイッチによって多型なMSG分子が発現するらしいということが明らかになってきた4)

 MSG-cDNAは全長が約4kbで,5’領域を除くほとんどの領域で多型性が認められ,アミノ酸配列で比較すると約70%の類似性がある.

Partial-Dとモノクローナル抗D

大久保 康人

pp.1081-1083

 Partial-DはDの部分抗原を欠くDvariantと定義されているが,Tippett1)(MRC:MedicalResearch Council血液型部門)によって表1に示すように,DIIからDVIIに分類されている.この表でわかるように,partial-Dの分類はD抗原陽性者に産生された種々のポルクローナル抗Dを用いてその反応性の違いから分けられている.なお,Goa(Rh 30)はDIVaのマーカー,Dw(wie1)(Rh 23)はDVaのマーカーTar(Rh 40)はDVHのマーカーであり,各partial-DはそれぞれのRh型の低頻度抗原と関連していることがわかっている.

 最近ではモノクローナル抗Dの出現によって,Tippettの分類に必ずしも当てはまらないものも検出されてきているので,近い将来さらに再分類されると考えられる.

サイクリンとcdk

本倉 徹

pp.1083-1084

 細胞周期は,DNA合成(S)期と細胞分裂(M)期とそのギャップを埋めるG1およびG2期によって構成される.細胞の増殖は,G1→S→G2→MそしてまたG1と順序正しく進行する細胞周期の繰り返しである.現在,細胞周期進行の分子機構は,サイクリン(cyclin)とサイクリン依存性蛋白リン酸化酵素(cyclin-dependent proteinkinase;cdk)を中心に急速に明らかにされつつある.サイクリンとcdkは1対1で結合し,サイクリンが調節サブユニットで,cdkがいわば酵素活性サブユニットである.サイクリンの結合およびリン酸化脱リン酸化の修飾で,cdkの酵素活性ひいては細胞周期進行が左右される1).また,一群のサイクリン―cdk抑制因子は,結合によりcdk活性を抑制し,細胞周期のブレーキ役を演じている2)

 サイクリンには,A型からH型までが,これまで報告されている(表1).その中で代表的なサイクリンBは,S後期に合成が始まると既存のcdc 2(cdk 1に相当する)と結合する.その後,サイクリンB-cdc 2複合体は,リン酸化や脱リン酸化を経てG2後期に爆発的に活性化され,核内へ移行する.cdc 2によるさまざまな核蛋白のリン酸化によって細胞分裂が開始する1)

質疑応答 微生物

Clostridium属菌種の同定について

三澤 成毅 , 鈴木 隆

pp.1085-1088

 Q 先日,整形外科の患者さんの皮膚,筋組織の培養からClostridium属を分離しました.以前に分離したCtetaniとは形態的に違う(芽胞の位置)のはわかったのですが,正確な同定はできませんでした.一般の検査室レベルでできる嫌気性菌の同定法や同定用キットなどがあればお教えください.また,市販のキットはあまり精度がよくないと聞いていますが,いかがでしょうか.

質疑応答 一般検査

血中κ,λ鎖抗原の測定検査について

伊藤 喜久 , K生

pp.1088-1090

 Q 最近血中κ,λ鎖の測定が,健康保健の採用項目となりましたが,測定の適応を教えて下さい.

研究

骨髄線維化の評価法とその日常病理検査への応用

南 順子 , 谷澤 徹 , 神山 隆一

pp.1095-1098

 血液疾患においては,骨髄の線維化を正確に評価することは病期や予後を判定するのに重要なことである.しかし,現在までに提唱された骨髄線維化の評価法には,簡便でかつ正確さ,客観性を兼ね備えたものはない.そこで,通常の光学顕微鏡を用いた線維化の新たな視覚的評価法を考案し,その評価の妥当性を検討したので報告する.

A群溶血連鎖球菌スクリーニング法としてのバシトラシン感受性試験の信頼性

福原 淳子 , 甲田 雅一 , 宇田川 郁子 , 小林 準一 , 松崎 廣子

pp.1099-1101

 臨床材料から分離されたβ溶血連鎖球菌(溶連菌)を,ラテックス凝集反応を原理とする溶連菌群別キットを用いて群別した.群別キットでF群および群別不能となった株を同定した結果,その大半はStreptococcus constellatusであった.次に,上述の群別キットにより群別した各群溶連菌についてバシトラシン感受性試験を行った.その結果,A群以外にもG群の55%がバシトラシンに感受性を示し,バシトラシン感受性試験によるA群溶連菌のスクリーニングは信頼性に欠けると思われた.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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