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文献詳細

雑誌文献

臨床検査4巻11号

1960年11月発行

文献概要

臨床生化学メモ

尿

著者: 茂手木皓喜1

所属機関: 1東大病院中央検査室

ページ範囲:P.715 - P.718

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1.尿はどうして出来るか
 尿の生成は一口にいつて,血漿中の水分およびいろいろの物質が,腎の糸球体をかこむボウマン嚢で濾過されて細尿管に達し,ここで生体に利用されるものは再吸収をうけ,のこりの不要のもが吸収されずに余分の水とともに尿を生成する。水分以外で尿として排泄されるものは,生体にもはや利用されないもの(尿素,尿酸,クレアチニンアセトン体など),血液中に過剰になつたもの(ブドウ糖),血液の滲透圧やpHを適当に保つため不要になつたもの(水分および電解質,酸性物質,アルカリ性物質)解毒されたもの(いろいろの有害物質が無毒化されたもの)などである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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