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文献詳細

雑誌文献

臨床検査4巻12号

1960年12月発行

臨床生化学メモ

血液

著者: 茂手木皓喜1

所属機関: 1東京大学中央検査室

ページ範囲:P.819 - P.821

文献概要

1.一般的なこと
 血液を遠心分離すると有形成分(赤血球,白血球,血小板)と血漿とに分かれる。赤血球は血液の容積の約半分を占める。採血して放置すると凝固がおこり,血餅と血清に分かれる。血清は血漿から凝固成分であるフイブリノーゲンが除かれたものである。生化学検査では大てい血清を使用するが,血漿を用いることもある。血漿を得るには凝固阻止剤として二重蓚酸塩やヘパリンなどを加えておく。抗凝固剤を加えて遠沈すると,血球成分と血漿にわかれるが,この血球成分の全体に対する百分率をヘマトクリツトといい,正常では45%位である。血液の比重は1.054〜1.060で,血漿のは1.024〜1.028である。血液は粘性があり,粘稠度は水の4.5倍といわれる。pHは7.4。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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